ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

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発達障がいのある子の算数ゲーム

2009-08-05 20:40:51 | 番外
今日は広汎性発達障がいと軽度の知的障がいがある小3の☆くんのレッスンでした。
ニコニコして明るく何をするのも積極的な☆くん。

工作にもゲームにも夢中で取り組めましたが、
中でも一番喜んでいたのが『アルゴ』ゲームです。

今日、はじめて『アルゴ』で遊んだ☆くん。
本来のルール通りで遊んだのですが、
少しヒントをもらいながら遊ぶうちに楽しくてたまらなくなって
何度もやっていました。

☆くんは、計算はできるけれど、推理をすることがとても苦手です。

最初は適当にあてずっぽうに「3!」とか「5!」とか言っていた☆くんですが、
回を重ねるうちに、

3より大きな数で、
5でも8でもない(自分がそれまでに言ったから)数だから、7!
といった推理が働くようになっていました。

0~9の『アルゴ』のカードを使って、10桁の数を作る問題(一番大きな数、一番小さな数、2番目に大きな数)
を解いてもらったときも、
最初は2番目に大きな数がどうしてもわからなくて
でたらめに並べていたのですが、カードを操作するうちに
9876543201
と下二桁を入れ替える意味を理解していました。

幼児期に知的障害が指摘された子も
周囲から大切にされて、勉強に対する挫折体験をあまり積んでいない子は、
一般的な成長よりは数年遅れに
知的な面が伸び初めて、
不可能に思えたようなこともできはじめることがあるように
感じます。
できないことが多い時期も
自信に満ちた明るい気持ち保てるように気をつけてあげることと、
あきらめず、さまざまな体験をさせることが大事だと思います。
☆くんは、算数と国語は通級に通っているそうですが、

2時30分の1時間30分後の時間は何時何分?の問いに
4時0分ときちんと答える

『10才までに覚えておきたい ちょっと難しい1000のことば』で作った
文字と意味を繋げるパズルに喜んで取り組んでいた

ことなどから、本人がかかわりやすい学習をさせることで、
今後、大きく伸びていく可能性を感じました。

☆くんのお母さんには、アルゴカードを使って
概数(四捨五入のややこしい問題)を教える方法もマスターしていただきました。



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2 コメント

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楽しかったです! (Oji)
2009-08-11 07:46:05
☆の母です。

教室から帰ってすぐアルゴがやりたかった☆は、家にあった色画用紙を使い、自分で作っていました。
イラストも加えた、なかなかユニークなカードでした。「たんぽぽに(通級の名前です)持って行ってみんなに教えてあげるねん!」
と、いきいきとした表情で話す息子を見て、誇らしい気分になった親ばかさんです。
もちろんすぐにアルゴを注文し、昨日届いたので、主人も交えてやりました。主人がはまりました(笑)
初めてなおみ先生にお会いしましたが、オーラが出ていました。またいつか、教室に行かせて下さいね
!!ありがとうございました。
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使い方次第 (yoshiko)
2009-08-12 14:41:47
アルゴのカードを使って、10桁の数を作る問題ですか。使い方次第ですね。
アルゴはうちにもあって、夫婦で一時はまったんですが、子どもと一緒に遊ぶのはムリだと諦めていました。まずは数字カードとして使ってみればいいんですね!
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