ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

発達障害のある子と才能について

2007-12-29 09:15:14 | 番外
発達障害という言葉の「障害」という響きが
一人歩きして
たくさんの誤解を生んでいます。

発達障害というのは 知能の障害ではありません
実際 学力面で大きな困難を抱えるLD(学習障害)の子であっても
一部のハンディーを除けば 知能に問題のない子たちです。

ただ 人間関係を作っていく力 認知の力 自分をコントロールする力等が
弱いため
大人が教えようとする学習のカリキュラムに乗りにくく
基礎学力が身につきにくいのです。
そのため 基礎の上に築かれていく学習が
どんどん怪しいものになっていく子も多いです‥

大人は 自分の知っている世界だけで
未来を想像してしまうので
人とうまくやっていけない=将来仕事ができない
と考えがちです。
けれど世界は広い!!‥さまざまな職業があります。
今は できないところにばかり目がいっても
できるところ 能力のある部分に
エネルギーを注げば そこはやがてその子の特技となり
才能となり 将来の仕事へもつながっていくはずです。

自閉傾向のある子の中には
パズルやプラモデルが得意な子がいます。
そうした子は
空間的かつ技術的に考える能力が優れているのです。
模型製作者 電子工学のエンジニア 技術的なイラストレーター

などハンディーがあっても その才能を開花できる
仕事はいろいろあります。

写真は親子レッスンに来てくれているLDのある★ちゃんと定型発達の妹さんが
作ってくれたブロックのケーキです。
妹さんが大胆に適当な色でケーキを作っていくのに対し
★ちゃんは
ゆっくりとていねいに色の配色を工夫しながら
おもちゃのケーキを作っていました。

デザインの能力 
単純作業をていねいにこなす性質
手先の器用さ 

★ちゃんの持っている才能は 菓子職人や伝統工芸を受け継ぐ人‥
が必要とするものをたくさん兼ね備えています。

もし 
学習面の遅れをおおらかに支援しつつ
こうした才能を伸ばす環境を整えてあげたら
ただ その子にあった仕事に就けるというだけでなく
その世界で大きな成功を収めることができるかもしれないのです。

わが子の才能の見つけ方 伸ばし方について
虹色教室通信で3つ記事を書いています。よかったらのぞいてくださいね。

わが子の才能の見つけ方 伸ばし方1
          
わが子の才能の見つけ方 伸ばし方2

わが子の才能の見つけ方 伸ばし方3




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
子供の可能性・・・ (リーママ)
2007-12-31 18:01:44
本当になおみ先生のブログでたくさんの事を、教えて頂きました。心のこもった内容で、今までどれだけ元気をもらったかわかりません。
子供の可能性ってすごいですね
信じてゆっくり頑張ります。

なおみ先生、お身体に気を付けて、良いお年をお迎えください。

ありがとうございました。

返信する
リーママさんへ (なおみ)
2007-12-31 21:10:39
コメントありがとうございます。ふたりとも素敵なお子さんです!!
来年が リーママさん家族にとって 良い年となりますように
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