ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

米澤と會津

2007年05月06日 | Pentax K-mount

ゴールデンウィーク中の3日間、米沢と会津若松をめぐる旅へ。
べつに歴史の勉強に行ったわけではないのだが、古い街ならではの興趣がたっぷり。
何よりも、天気良し、温泉良し、食べ物良し、の三拍子揃って実に快適な旅でした。

1泊目は小野川温泉(米沢)「うめや」、2泊目は磐梯熱海温泉「きらくや」。どちらも良き湯、良き宿なり。特に小野川温泉の体への効きは凄い。名湯ですな。

米沢牛は勿論のこと、鯉のうま煮、米沢ラーメン(エンタさんお薦めの「熊文」)に蕎麦に、「岩倉まんじゅう」に「うこぎソフト」に至るまで、米沢の名物はことごとく美味かった。
会津の料理は、磐梯熱海入りする手前の郡山「鶴我」にて、会津料理のフルコースともいうべき物をたっぷりと。馬刺し、桜鍋をメインに、棒ダラ煮、ニシンの山椒漬、天ぷら饅頭、田楽、わっぱ飯、等々。これまたどれも美味なり、特に馬肉はびっくりする程の。

実は米沢は母の郷里でして。なので幼少時にはたびたび訪れ、滞在した街ではあるが、オトナになってからはお葬式の時くらいしか行く機会もなくなってしまっていたものだから、久しぶりにゆっくり見て回りたくなったということも今回の旅の動機としてあった。30年頃前と比べてかなり様子の変わってしまったところ、変わらぬところ、様々なのは当然だが、どこを見ても懐かしさを感じる街だ。このたび従兄にはいろいろとお世話になり、従姉の嫁ぎ先も訪ねた。墓参りもした。雲井龍雄の墓もある古いお寺に、祖父母や伯父が眠っている。

5月3日の米沢は「上杉まつり」の最終日、「上杉軍団行列」と「川中島合戦」を見物した。
「川中島合戦」は松川(最上川)の河川敷を川中島に見立てて大規模に合戦を再現するという壮大なイベント。出演者も市民参加の大人数だが、とりまく見物客も万単位の人数(TV局の報道によると8万人)。我々は有料桟敷席(発売初日にネットで購入w)からの観覧、見やすい席にて楽しめた。
上杉武田両軍の出陣の儀式を執り行なった後はもう、馬は走り回るは、火は放つは、矢は射るは、鉄砲バンバン撃つはでなかなかの迫力。いちおう史実や伝承にのっとり、布陣や戦法、一騎打ちなども再現。本当に川をざぶざぶ渉っての武田別働隊の到着シーンは、おお!って感じ。両軍激突の総ががり戦ともなると、全体像としては激しい乱戦だが、個別に兵らを見ると、これはもう一大チャンバラごっこというべき様相で、和やかムードもかもし出されて楽しい見もの。
(合戦の様子を画像で見たい方はきりん舎のFotlifeを。配列が逆順になってしまってるそうだが。→

さて、会津地方は初めて訪れるエリア。時間の都合で若松の市内を回っただけだが、見どころは多かった。
まず飯盛山界隈を見学。さざえ堂が面白い。
鶴ヶ城は、立派。天守は鉄筋コンクリートの再建だしどうせ大きな公園がある程度だろうと高をくくっていたら、いえいえ、なかなか感銘深い散策ができた。天守閣に上る時間は割愛し、出丸・本丸周辺を歩き、石垣に登ったり濠を見たり、その大きさ堅牢さを実感。こじんまりして質素な米沢城とは対照的。
鶴ヶ城から会津若松駅まで市内を歩く。会津漆器の良さげな器を見たり買ったりしながら。

会津若松からはSLの旅。C57の180号機が牽引する「SLばんえつ物語号」。
磐越西線で新潟まで。所用3時間半。SLは幼少時に羽越線で乗り、その後イベント列車的なもので何度か体験はしているが、こんなに長時間乗ったのは初めてだ。阿賀野川沿いの景色の良いところをのんびり走り、平野部に出たあたりで大きな夕日。19:00新潟着。


camera: Pentax MZ-M + M50mmF1.7  film: Fuji SUPERIA Venus400