ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

SQW#53

2007年01月31日 | T-PROOF

今日はもう一つの倉庫で棚卸があり、ちょっとくたびれたのだが、聞きのがせないお楽しみ企画あり、晴海トリトンへ。
クァルテット・ウェンズデイの53回目。7時15分開演。勤め人にとっては、この15分が大きい。

クァルテット・エクセルシオによる「世界めぐり」シリーズ、今回はイギリス編。
日頃あまり上演されない、しかしなかなかの佳曲を揃えた、これは好企画なり。
3曲とも、CDでは親しんでいたが、ナマで聴くのは初めてだ。
ディーリアスのクァルテットをメイン・プロに据えたコンサートなどまず滅多にあるまい。
 ・エルガー:弦楽四重奏曲ホ短調 Op.83
 ・ブリテン:弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.25
 ・ディーリアス:弦楽四重奏曲第2番「去りゆくつばめ」

演奏は、ブリテンがとても良かった。多様な曲想のどの部分も、ピリリと小技が利いて、まずは音響の面白さがしっかり表現された。エルガーは内声の豊かな、ブラームスっぽい良いムードではあったが、私としては、もう少し鋭く、線の絡みの面白さが見えるようなタイプの演奏のほうが好みかな。ディーリアスは、いかにもディーリアス風といった思わせぶりなムード作りなどは無く、明快に、よどみなく流れる堂々たる演奏で好感。

クァルテット・ウェンズデイ・シリーズの来期(9月以降)の予定が発表されたが、なかなか魅力的だ。古典四重奏団のショスタコ・シリーズも始まるし、ヘンシェルQも来日するし。


camera: Kyocera T-PROOF  film: Kodak HD400