日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

水清ければ魚棲まず

2010-10-19 10:11:21 | Weblog
「水清ければ魚棲まず」という言葉があります。

タバコの値段を30%も上げてしまうとか、飲酒運転の罰則を最高100万円まで上げてしまうとか、エロを扱った漫画・アニメ・ゲーム表現規正法だとか、世の中を綺麗な方向へ、綺麗な方向へと導いていくと、いずれ全国民が死んでしまうものと思われます。

そもそも、禁煙運動などというものを始めてやった政治家がヒトラーであり、異常な潔癖主義者であるということを考えると、そのような政治はあまり好いものではなさそうです。

小泉首相も、反官姿勢で、反派閥、バレンタインデーのチョコレートすら付き返すというイメージが売りでした。

彼の5年あまりにおよぶ長期政権で、日本はとても窮屈なギスギスした社会に変っていったものと思われます。

本当に、それで良かったのでしょうか?

また、相撲界が大バッシングを受けていますが、大相撲にヤクザのタニマチが絡んでいることくらい昔から知っていたことでしょうし、あれはスポーツではなく、興行だととらえればそんな大変な報道にもならなかったものと思われます。

そんなにクリーンな社会にしたいのなら、今後は、祭りのテキ屋で物を買うなといいたくなります。

クリーンで小さな政府というのは、たいがい飯が食えなくなる人が大量に発生して、生活に行き詰った人たちによって犯罪が量産化されて、反対に、ナチスや今の日本のように警察を強化しなければならない社会になるでしょう。

皆さんも小泉政権の時に、公明党案を飲み込んで、警察の増員と予算拡大を行ったことを覚えているでしょう。

警察が強化されていけば、三権分立の枠を超えて、検察が気に入らない大物政治家を逮捕するなど、勢力を拡大してくるのも当たり前といえば当たり前です。

僕なら、企業をどんどん潰して、何万人もの自殺者を出した小泉首相や竹中平蔵、民主党の何倍もの政治献金を受けてきた自民党の政治家を逮捕して欲しいと思うのですが、検察の捜査に対する動機は偏向されているようです。

民主党は医療や介護などで景気対策すると言っていますが、医療・介護業と政治家には何の癒着もないと思っているのでしょうか(笑)

もう一つ、「水清ければ大魚なし」という言葉もあります。

日本の場合、毎年50兆円くらいの財政出動を行わないとデフレ脱却できないのですが、そんな大きなお金を扱える政治家は、亀井さん、小沢さんなど、ほんの一握りの大物政治家しかいないと思われます。

しかし、彼らが今おかれている状態は、政治的には瀕死状態でしょう。

大企業でも、失敗しない人しか出世できなくなっていますから、日本全体にバイタリティーがなくなっているでしょう。

世の中がクリーンになったので、尾崎豊のように汚い大人に向かって反抗的な歌詞を書こうという若いミュージシャンもいなくなりました。

公共事業は土建業者と政治家が癒着するからダメ、世襲制は馬鹿息子に政治を任せてしまうのでダメ、公務員はお金に綺麗ではくてはダメなんて、クリーンな世の中を求める人は、人間のクリーンな一面しか見ていないもののように思えてしまいます。

人間には美しい面もありますが、シッコもするし、ウンコもするのが人間というものです。

人が嫌がる介護職なので、よくわかります(笑)