日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

ロス疑惑について

2008-02-25 21:28:51 | Weblog
しかし、世間は何を驚いているのやら。

米国の凶悪犯罪に時効が無いことは知っていましたし、かつて、作家として著名になった安部譲二がロスへ旅行したときに、空港内で警察に連行され、一週間の拘留中、過去の犯罪歴を洗いざらい説明させられ、ほとんどが喧嘩ファイトだと分かったところで、米国滞在を許可されたというエピソードを思い出して、そんなものだろうなと思っていました。

パスポート一枚で、犯罪履歴まで調べられるわけですから、ヤクザが空港で拘留される話など日常茶飯事でしょう。キム・ジョンイルの長男を不法入国で銀座や、東京ディズニーランドで遊ばせて、すんなり帰国させてしまうくらいの長閑な国ですから、日本政府が甘すぎるだけです。

日米協定で裁判を日本で行うことに合意があったというなら、三浦氏がその点を証明すれば済むだけの話でしょう

二十数年前の報道が、あまりにも大騒ぎしすぎていたというのもありますが、本当は、無罪判決がくだされようが、みんな彼がやったと未だ思いこんでいるから、報道ネタとして有効であったというだけでしょう(笑)

その間に、白黒のハッキリしたもっと凶悪な犯罪が星の数ほどあったことなどすっかり忘れて、マスメディアも、朝青龍問題などにどーっと関心が流れたりしていますから、何十年過ぎようが、日本人の精神年齢はな~んも変わっていないということなのであります。

米国では保険金目当ての殺人に、死刑判決が下されることは珍しくありませんが、果たして、日本の無罪判決を受けた者が他国で死刑判決を受けた場合、日本政府は本気で彼を助けにいくのだろうか。

その点が、気になるところではあります。