ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

おやじ、マンガ、描いてます! 第十七話 尻切れと安直の旅路(前編)

2009-05-08 00:05:06 | 制作日記
なんか座頭市みたいなサブタイトルですね。
「座頭市」と言えば、小さい頃親に

「ガメラ観たい!つれてって!!」と

さんざん頼み込んで、連れて行ってもらったら
ちょうどその日から番組が「座頭市」に変わっていて
号泣した記憶があります。

いまだ覚えていますよ!石山大映!!

さて本編。

ようやくComicStudio上での効果・仕上げ作業が終了しました。
効果・仕上げといいますのは、アナログ作業でいいますと
ベタ塗り、背景描き、調子入れ、ホワイト修正といった
もろもろの修正作業をいいます。

これが終わると、画面がマンガらしくなります。

墨、ホワイトといった水モノを使う最後の工程です。
個人的にはウェット工程の最後と呼んでいます。

これが終わると、スクリーントーン貼りです。
個人的には水モノを使わないんでドライ工程と呼んでいます。

アナログ工程ですと、人によって微妙に違いますが
1.プレ工程:シナリオ、設定、ネーム書き
2.下書き
3.ウェット:ペン入れ、仕上げ
4.ドライ:スクリーントーン貼り

という感じになります。

ComicStudio上では、水モノも消しゴムカスも出ませんが
便宜上、ウェットとかドライとか呼んでいます。

さあ、机の上の墨汁とホワイトを片付けて
(個人的に水アゲと呼んでいます)
消しゴムカスをきれいに掃除したら、いよいよトーン貼りです。

無論、ComicStudio上ではそんな作業はありませんが、
気持ちを切り替えて、またひと作業です。

【映画雑感】「レッド・クリフ」

2009-05-07 22:19:35 | 映画
TVでパート1を放映されていたので見た。

なんか、おされなアクション映画みたいな題名の響きですが
要は「赤壁」。

そう、三国志最大のクライマックス「赤壁の戦い」なんですね。

中国制覇を目論む悪の(あくまでも主観です)曹操率いる魏国軍。
正義の士(あくまでも主観です)で漢帝の末裔劉備玄徳率いる蜀軍は、
曹操軍に撃破され、しだいにジリ貧に。

形勢を逆転するためには、もう一方の雄
呉国と共同戦線を張るしかない。
ただ、呉国は魏に恭順を示している。


窮地に追い込まれた劉備玄徳の命を受けたのは、
三顧の礼で劉備に迎え入れられた、策士・諸葛孔明!
呉国を寝返らせるための武器は、自らの三寸の舌のみ。

孔明は、見事呉国を仲間に引き入れることができるのか?
圧倒的兵力の魏の水軍を、いかに撃破するのか?


昭和の男の子なら、横山光輝版「三国志」で
よく馴染んだお話でありますね。

クライマックスの、水軍同士の激突「赤壁の戦い」は
パート2なのでもっぱらパート1は孔明VS呉の心理戦。

前半は、劉備の仲間、張飛や関羽雲長も大活躍して
嬉しい限り。

ちなみに関羽は、めっちゃ格好良く描かれています。
武術の達人で、義理堅く、情に厚い。
三国志中では一番の人気キャラです。
(超雲もいいです)

中国では特に昔から人気が高く、
いつの頃からか神格化されていて、神様の扱いをされています。
日本でも横浜中華街の関帝廟でお祀りされてますね。

三国志演義でのキャラ設定では
身の丈9尺、2尺の髭、紅顔で重さ82斤の青龍偃月刀を持つ
とされています。

当時の1尺は24センチなんで、身長210センチ、髭の長さ50センチという
ジャイアント馬場並みの巨体で、赤ら顔。
1斤は500gらしいので、重さ41Kgの大刀を片手で振り回す。
まさに怪物じみますね。

まあ、昔の物語は誇張するんで1割くらい割り引いても
クインシュタイン博士くらいのタッパはあったようですね。

クインシュタイン博士のタッパ、で思い出しましたのは
横山光輝先生のもう一つの傑作「水滸伝」に出てくる、
美形の女剣士、一丈青扈三娘。
作品中でも「海棠の花」と謳われるほどの佳人で、
一丈青という通り名もすずやかな美人を想像させます。

だが恐ろしきは中国語。
一丈というのは、昔の中国では身長を指す言葉で
約180センチ以上を意味し、
青というのは刺青を意味します。
ですから、文字通り解釈すると
「身長180cm超の全身くりからもんもん」の女丈夫、
という海棠の花どころか、男も真っ青の巨漢女という、
幻想が吹っ飛ぶ結果となってしまいます。

まあ、クインシュタイン博士の設定が身長185cmだそうですから
(でけえ!)
ある意味、一丈青扈三娘とはタメかもしれませんね。


なんか関羽公や扈三娘のお話をしてる間に
終わってしまいそうです。

おやじ、マンガ、描いてます! 第十六話 悪循環からの脱出

2009-05-06 22:56:30 | 制作日記
2週間、足止めをくいましたけど・・・。
ようやっとスタックしてた頁を通過。

長かったなぁ。

スランプの時は、描けば描くほどダメで
同じ絵を、繰り返し繰り返し描いて
だんだん雑になってくる、
それを見て、気も滅入って落ち込んでくる。

しだいに、
「何のために僕はこんな苦労をしてるんだろ」、
とバカバカしくなってきます。

そんな状況で、
「ヤメヤメ!」とペンを放り出してしまったのが
今から4年前。
その時は、それこそパタリと、一切描かなくなりました

今回もかなり煮詰まってしまったので、

「もう、ヤメヤメ!
 どうせ僕なんて下手っぴいだし、
 眠いし、つらいし、
 義務でもなんでもないし!」

と思わずペンタブを抛り出してしまいたくなりました。

でも、今回の違いは
「日本中で2-3人は、待っていてくださる方も
 いるかもしれないんで。
 その方々のため、だけでも頑張ろう!」
と思えること・・・。

思わず気弱になってしまいましたが、
もう少し、頑張ってみます。