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TPP秘密交渉 世界がブーイング ”満杯の財布にもっと詰め込もうとしている”

2011-12-11 | TPPとは・講座
 TPP推進 秘密交渉、世界がブーイング

  満杯の財布にもっと詰め込む
 より(しんぶん赤旗2011.11.29)
   

 A 野田首相の協議開始表明を受け、財界はいっせいに「歓迎」のコメントを発表した。経団連は、「新たな時代のルール作りをはじめ交渉に積極的に参加し、わが国経済の持続的成長の実現に資する協定の成立に全力を」と強調した。
 B 経済同友会も「ルールづくりに主体的に関与することが可能になる」としたね。日本商工会議所は、「実質的に交渉参加を表明したものと理解」するとしており、民主党内のTPP「慎重派」にくぎを刺した形だ。

 A 業界団体も歓迎のコメントを出している。日本鉄鋼連盟は「TPP実現に向けた確固たる意思を持って交渉に臨んでいただくことを強く期待」とした。自動車工業会は、「ビジネス環境の整備と自由貿易の進展が期待される」と歓迎した。
 B ところで、財界が強調する「ルールづくり」というのはくせ者だよ。
 A 野田首相も、オバマ大統領との会談で、この「経済のルールづくり」を強調していたね。

国民が蚊帳の外

 B 「ルールづくり」交渉そのものは、まったくの非公開で行われている。TPP協定が出来上がれば、国内法をしばってしまう。交渉過程において主権者である国民が蚊帳の外というのは、大問題だ。
 A 労働組合や団体、個人からなるニュージーランドの「TPPウオッチ」は、「TPP交渉は、非民主的で偽善的なものである」とし、「今後何十年にもわたり国内法を縛り付けるものだ」と厳しく批判している。

 C つまり、将来、国民が選挙で選んだ政権がTPP協定とは違う政策を実現しようとしてもできない、ということになってしまうわけだ。

 B 秘密交渉については、ニュージーランドだけでなく、他の交渉参加国の市民からもブーイングが起きている。米国、オーストラリア、ペルーなどの国々の市民団体は、TPP交渉の透明性を高めることは最低限の課題だ、と求めている。
 C 秘密協議で、多国籍企業の利益が優先され、国民の利益が侵害されているとしたら大問題だからね。

 A 国際農民組織のビアカンぺシーナはさらに手厳しい。
「世界はまだ、食料とエネルギー、金融、環境の危機にさらされているが、これらの危機を引き起こした企業と資本家たちは、FTA(自由貿易協定)とTPPを推進することで、すでに満杯の財布に、もっと詰め込もうとしている」と鋭く批判している。


 C ビアカンぺシーナも、別に貿易を否定しているのではない。国際貿易においては、人権を尊重し、食糧主権を支持し、基本的な公共サービスを人々が利用できるようにしなければならない、といっている。

A 経団連の米倉弘昌会長と全国農業協同組合中央会(JA全中)の萬歳章(ばんざい・あきら)会長は9日、都内のホテルで会談した。この中で萬歳会長は残留農薬、遺伝子組み換え食品、検疫基準、労働者の入国基準、公的医療保険制度が守られるかなどの課題を提起し、国民の中に「不安がある」と強調した。

「不安」に応えず

 B これら国民の不安に何ら応えることなく、野田政権は、関係国との協議開始を宣言したわけだ。
 C JA全中は、「野田総理の姿勢は極めて遺憾であり、断じて納得できない」との抗議声明を発表した。これから、TPP反対へ国際的にも連帯して、いっそうたたかいを広げていかなければいけないね。





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