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高畑淳子 赤旗インタビュー「欲望という名の電車」「組曲虐殺」 / 映画「猿の惑星」脚本家と赤狩り

2011-12-11 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 高畑淳子さん主演で、テネシー・ウィリアムズの代表作「欲望という名の電車」(鵜山仁演出)が、12月9日から上演。
 高畑さんは、「どれだけ遊んでも飽きない、最高のおもちゃ」と、この芝居の独特の魅力を語ります。


 「女のいやらしさ、誤魔化し、うそ、とか、誰しも確かにやった覚えがあるというのが、随所にある芝居です」

 崩壊する姿をどう演じるか

 アメリカ南部の都市ニューオーリンズの一角で展開します。高畑淳子さんは、没落豪族の娘、ブランチ・デュボアを演じます。ブランチは妹の住む家を訪ねます。豪族の娘として暮らした頃のことが忘れられないブランチは、話し方も妹の亭主らとは違います。
 
 「美しいものに囲まれ、美しい夕焼けを見て、美しい言葉を操って培ってきたものがアダになる。自分を時代に合わせることができなかった女性です。瞬間、瞬間、相手と駆け引きして、今何かが舞台で起こっているということを、いかに出していくか・・・。稽古で四苦八苦しています」

 「本読みのとき、膨大なせりふの量にクラクラしました。ブランチを、”すべてに絶望した女性”とか、”精神を病んでいる女性”など固定観念のようなものがあったんですけど、彼女はなかなかタフなんですね。そんなに弱弱しければこんなに長く踏ん張らないだろうと重います。ただ、私の場合、気をつけなければならないのは、自分自身の性格は骨太なので、感受性の強い、崩壊していくブランチをどう出していけるかですよね」

 昨年、小林多喜二を描いた井上ひさし脚本の芝居「組曲虐殺」に出演。 多喜二の姉チマを演じ、舞台に活気を与え成功させました。「『組曲虐殺』の音楽が素晴らしかったです。その小曽根真さんが、今回の音楽を担当して、生演奏してくれます。この部隊の大目玉です。

パンパンに嘘をついて虚勢を張っているブランチが、ピアノの音がポロンと入ってくると、ガラガラッと、心がもう別の世界に持っていかれる。稽古場に来て芝居に合わせて音楽を入れてくださっています。素晴らしい音楽で、至福の時を体験しています」

 水に匹敵する芝居の大切さ

 長い役者生活の中で忘れられないことはー。
 「30歳ぐらいのとき、もう役者はやめようと思っていたところへ、『セイムタイム・ネクストイヤー』という2人芝居に出合いました。加藤健一さんから『稽古場は遊び場なんだよ』と教えていただいて、それからはお芝居が楽しくなりました。

舞台『越路吹雪物語』で歌手・越路吹雪さんを支えた作詞家・岩谷時子さんの役を演じ、岩谷さんとお会いしたことも忘れられません。岩谷さんから、その後、『好きな仕事を一生懸命やって、自分が成長することほど、素晴らしい人生はないように思います』と書いた直筆のお手紙を頂きました。この世界に飛び込んでよかったと思いました」

 舞台に対する特別な思いを語ります。
「大震災後、劇場が休演になったりしました。そうした中で、自分が観客として芝居を見に行き、”それが活力になった”と本当に感謝しました。精神が潤わないと、人生は無味乾燥なものになってしまうと思います。私にとって芝居は、水に匹敵するぐらい必要なものです」

 情熱的な話しぶり。時に目を潤ませたりする様子に、感激屋なんだな、と感じました。(大井民生)


 たかはた・あつこ  1954年香川県生まれ。桐朋学園大学短期大学部芸術科演劇専攻を経て、劇団青年座所属。映画「釣りバカ日誌」 テレビドラマ「3年B組金八先生」「篤姫」など。舞台は「組曲虐殺」「をんな善哉」など多数。 
 紀伊国屋演劇賞個人賞、菊田一夫演劇賞個人賞など受賞多数。
  


 「欲望という名の電車」 出演 高畑淳子 神野三鈴 宅間孝行 小林正寛ほか。


  しんぶん赤旗2011年12月5日  月曜インタビューより。

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 同日同面のしんぶん赤旗 ーー朝の風ーー 


 映画「猿の惑星 創世記」で、猿のシーザーが自分を育ててくれた人間に「ノー」と言うシーンは忘れ難い。人間の思い通りには動かない意志が強烈だ。
 タイトルに「猿の惑星」の名のある映画はこれ以前に6作ある。

 第1作の「猿の惑星」が公開されたのは、1968年。チャールトン・ヘストン演じる宇宙飛行士らが不時着すると、そこは言葉を話せない人間を猿が支配する社会だった。自由の女神が倒れかかっている鮮烈なラストシーン。
戦争をやめず、「万物の死を招く」人間への鋭い告発がある。

 この脚本家マイケル・ウィルソンと、猿の女性科学者を演じたキム・ハンターは、47年からハリウッドを襲った”赤狩り”で、ブラックリストに載せられたが屈しなかった。

 "赤狩り"を研究してきた映画評論家の山田和夫氏は”赤狩り”後、端役での出演しかなかったハンターにとって、「猿の惑星」は、「本格的カムバック」となったと記す。

 彼女は”赤狩り”の嵐が吹き荒れた当時、「仲間や友人を密告して、自分の保身を図る道をとらなかった」「それだけでもどれだけ勇気のいることだったか」、この第1作には彼らの「苦闘した良心の記憶」が生き続けている、と。

 「猿の惑星」を思うとき、呼び覚まされる歴史の事実である。(響)



  念のため申しますと、”赤”が危ないのではなく、”赤狩り”を行う米政府(今の日本でも同じようなもの)が危ない方なのでお間違いなく。昔から。

 いまどきの人から、さぞダサいと思われているであろう”日本共産党”ですが、意外と中身は先を行ってたりするんですにゃ。いがーいと。必要なこと、道理を通す方向性も明確だったりするんですにゃ。あとは数だけ、弾圧できないだけの支持数だけ。



 


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