今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

真の害獣、汝の名は・・

2021年06月20日 | その他・一見さん
先週の金曜日は非番だったので朝からテレビを観ていました。
ニュースを騒がしていたのは札幌の市街地に出没したヒグマ。
逃走を続けながら4人を襲い、うち高齢の女性が骨折の重傷となった。
厳戒態勢の中、追跡劇が続く。
市民を恐怖に陥れた騒動は、11時頃になって当該クマが射殺され幕を閉じた。

このニュースは朝と昼の各局ワイドニュースで大々的に報じられた。
実況かそれに近い報道で興奮冷めやらない様子。
「クマは、追跡網をあざ笑うかのように逃げ続けています。」
どの局のナレーションも、まるで逃走する凶悪犯の追跡劇を放映しているようだった。

※本記事の写真は本文とは関係ありません。
夜間店に食べに来ている可能性のある外猫ちゃんたちの紹介です。(モドキ除く)
①名無し一見さん:昨秋店で見かけた
今年4月に裏の公園で再会し、5月には何度か店で見かけたが最近は確認できず

観ていて昔のあるドラマを思い出したのです。
「逃亡者」 無実の妻殺しの容疑で警察に追われ続ける医師の話だ。
捕まれば死刑になる。だから警察から逃げながら、真犯人を捜し続ける。
その逃亡劇には、恐怖と切なさと哀愁に満ちた人間模様が入り混じっていた。

このヒグマの罪はなんだろう。
4人もの人を傷つけた罪は重いし、市民を戦慄させた行動は大問題だ。
でも、このクマに悪気がなかったことは明白だし、そもそも邪悪な心などあるわけがない。
"あざ笑う"どころか、怖さと不安と心細さに満ちていたはずだ。
それをまるで、いずれは殺されるだろうからと事態を楽しむかのようなナレーション。
いったいどっちが害獣なのか。
せめて麻酔銃で眠らせて、奥山に返すことはできなかったのだろうか。

②無し一見さん:やはり昨秋店で見かけた
今年4月に店と裏の公園で再会したがその後は確認できず

話は変わって、最近は猫の虐待や多頭飼育崩壊のニュースが多すぎます。
公園などで猫を捕らえ、聞くに堪えないむごい仕打ちをする狂気の輩。
人を信頼する地域猫は特に犠牲になり易いという。まさに卑劣さここに極まれり。
一方引っ越しの際に50匹の猫を閉じ込め置き去り放置した輩。
ブリーダーが繁殖させすぎて、普通の家に250匹の猫を放置した最大級の多頭飼育崩壊。
これらは"故意"によるもので、一人暮らしの無知な老人が招いた不幸とはわけが違う。

気になるのはこれらニュースの締めくくり方。
大抵は保護団体のボランティアさんが、救世主のごとく猫たちの救出に走る。
手遅れだったり、"所有権"の壁に阻まれて必ずしもうまくはいかない。
それでも、救い出されて幸せになれた猫たちがいる。
ニュースはそこにスポットを当て、いやあよかったよかった。
最後に保護団体の代表者さんの言葉として、「こんなことがなくなる社会にしなければ。」
だいたいそんな締めくくりです。

③シン:昨秋は2ヵ月間ほど食べに来ていたがいつしか不明に
今年も3月と4月に食べに来る姿を見かけたがその後は確認できず

えっ? ちょっと待て、それでおわり?
前述の狂気の輩たちは何の罪にも問われないの?
いや実は、警察によると明確な動物愛護法違反でも立件するのが難しいらしい。
そもそも警察が呼ばれるケースすら稀なのだと。
有名無実化された動物愛護法の実態が垣間見えるのでした。

やっぱり人間って救いようがないのかな。
どんなに善人ぶっても、結局抜け道を作ってエゴや思惑を通そうとする。
政治と立法の世界そのものだ。
多頭飼育崩壊のニュースに必ず出てくる環境省の啓蒙パンフレット。
2匹が3年後には2000匹。
もしそうだったら、今頃地球上は足の踏み場もないほど猫だらけだ。

確かに、その先に責任が持てないのなら不妊手術は必須。
しかし増殖自体を危惧するのなら、地球上で唯一爆発的に増えている動物は人間です。
しかもその増殖が地球環境を破壊していることが明白だ。
地球にとって真の害獣とは、誰ですか?

④ハル:今年1月から2月にかけて毎晩食べに来た
3月以降は見てないがモドキを避けて夜遅く来ていた様子
4月に裏の公園で再会したがその後は確認できず

※店にも家にも、昨年来新しいノラの来訪がありません(子猫も含めて)。
今店に食べに来ている子も、おそらく旧知の誰か(複数か代わる代わるの可能性も)と思われます。

コメント
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