ソトチビが姿を見せなくなってほぼ2ヶ月が経った。
本ブログに登場する現役ニャンコでは付き合い歴が最も長いソトチビです。思い出も思い入れもたくさんあるけど、今回はもしかしたら本当にお別れかなという気もしてます。物静かで律儀で芯が強そうなソトチビ。いろいろ"お話"はできても、結局触ることすら許されなかった。ソトチビは何故、わが家に通い続けたのだろうか。
幼さの残るソトチビと初めて出会ったのは、まだテツが存命の2年半前の秋。朝晩やって来てはテツの残り餌を処理してくれた。がっついた感じはなかったけど、食べないテツに何とか食べてもらおうと超高級食を揃えていたので、ソトチビには魅力だったに違いない。ある日、勝手口を開けるとみう(当時おかあさん)が一緒にいた。やがてみうは家裏で暮らすようになり、ソトチビは通い続け、寒い冬は夜になると用意したカイロ付の寝床で一緒に過ごした。
みう(右)とは親子か兄弟のように仲が良かった
春になるとソトチビは足が遠のいてきた。3日、1週間、1ヶ月と来訪のインターバルが長くなって、秋にはとうとう見かけなくなった。でも師走になったある日、ソトチビの来訪が"夜の訪問者"として復活したのです。そして、毎日夕方以降にはみうとのツーショットを見せてくれました。
とっても微笑ましかったみうとソトチビのツーショット
やがて暖かくなって寝床が不要になっても、今度はソトチビの来訪が続いた。毎日ではなくても1週間以上空けることもなく、会えばいつも一緒にいる2匹だった。実は当初より気になっていたこの2匹の関係、もともと♂だと思っていたソトチビが左耳サクラになったと勘違いして♀扱いに。当時はそれで納得していたのですが、今年になってソトチビがやはり♂だったことを確認。つまりあのツーショットは、去勢も避妊もしてないカップルだったのでした。
それでも何も起こらなかったこの2匹。血縁関係がないとすれば、考えられることはひとつです。みうは未手術ではあるけれど今年も含めて一度も発情していない。でもソトチビは、みうが発情するのをじっと待っていたのではないだろうか。1年半もの間、そして2度の冬を越してみうがその気になるのを待っていたが、昨年の5月、ソトチビにとっては不運なことにみうが家猫となって引き離されてしまった。
この2匹を引き離したのはオジンです
それでもソトチビは通って来た。みうがニャーのいるわが家になかなか馴染めず、ああ2匹のささやかな幸せを奪ってしまったのかと悩んだこともありました。しかも、みうが家に入るとソトチビと会う機会がぐんと減ってきた。当初はソトチビの足が遠のいたと思ったのですが、実は彼は来ていた。勝手口を開けることが殆どなくなったので、こっちが気付かないでいたのです。で、ソトチビ用に置き餌を始めました。
その置き餌が、リン(当時イエミケ)との出会いをもたらした。ソトチビはリンにもやさしかった。みうのときほどベタベタすることはなかったが、リンと出会えばいつもやさしく見守り、食事も譲った。紳士のソトチビは、♀ニャンのエスコートに長けているのかもしれません。
リンの食事を見守るソトチビ
しかしリンは、どこか近所で子育て中だったのです。2匹の子供がよちよちながら歩けるようになると、わが家の裏に越してきた。折りしも記録的な厳冬の始まる頃でした。リン一家がソトチビの寝床を占領してしまったので、寝床を増やしてアパートのようにしたところ、彼らの共同生活が始まったのです。
ソトチビはリンの子供たちにもやさしかった。子供たち(キーとクウ)もソトチビに懐き、まるでソトチビが子育てに参加したようでした。ソトチビは相変わらず通いで、食事は"本家"で済ますのかわが家では付き合い程度。ソトチビは何が目的でわが家に来るのか、その頃はまたわからなくなっていた。
まるでリン一家の家族みたいになったソトチビ
それがわかったのが、まだ極寒続く2月はじめのことだった。ソトチビが急に発情したのです。それまで♀だと思っていたのでびっくり仰天。リンの子供たちが大きくなって親離れの時期が近づき、リンが次の妊娠に向けての準備が始まったのです。そのリンが出し始めたフェロモンにソトチビが反応したのでした。
そうか、ソトチビはこれを待っていたのだ。ようやく成就できそうになったソトチビの長い長い恋。ソトチビは1週間近く発情鳴きを繰り返し、ある朝ようやく本懐を遂げようとしたまさにその時、またしてもオジンがリンを連れ去って家中に隔離したのでした。でもソトチビは諦めなかった。リンがいなくなっても、リンの子供たちを守りながら待ち続けた。
リンがいない間の子供たちはソトチビを頼った
やがて手術を終えて家裏に復帰したリンと出会ったソトチビは、何かが画期的に違っていることを悟ったのだろう。相変わらず紳士的にエスコートしてはいたものの、その後姿は寂しそうだった。そして、リンの正式なRを直前にして、ソトチビは姿を消したのでした。
最後に見たソトチビの姿は心なしか寂しそうだった
ソトチビがわが家に来続けた理由とは・・。ご飯を出しても食べないことが多かったので食事ではなかった。寝床に入っても一番寒い5時6時には出て行くので寒さ凌ぎでもなかった。ソトチビは、思いを寄せた彼女がその気になるのを待ち続けたのではなかったか。
「ダーウィンが来た」で放映された雄猫の子殺し。雌猫の子供を殺して(自分のための)次の発情を促すという。でもソトチビは、その逆だった。リンの子育てまで手伝い、迷子になりかけたクウを救ったことすらあった。
穏やかで物静かなソトチビ。コワモテだけどキョトン顔が愛くるしいソトチビ。3匹目のわが家の子は彼と決めていたソトチビ。何とかわが家に来続けてほしいと画策してはいるのだが、いろいろなドラマのあったわが家の家裏には灰白くんが定着しつつある。灰白くんもおそらく近所からやって来る通いだけど、頻繁に来るので置き餌ができない。
いつかまた、ソトチビがやって来ることがあるかもしれない。その時にどうやって当方の"意思"を伝えるか。まだまだ諦めずに悩み続けるつもりです。
いつかきっと、また会おうぜソトチビ
本ブログに登場する現役ニャンコでは付き合い歴が最も長いソトチビです。思い出も思い入れもたくさんあるけど、今回はもしかしたら本当にお別れかなという気もしてます。物静かで律儀で芯が強そうなソトチビ。いろいろ"お話"はできても、結局触ることすら許されなかった。ソトチビは何故、わが家に通い続けたのだろうか。
幼さの残るソトチビと初めて出会ったのは、まだテツが存命の2年半前の秋。朝晩やって来てはテツの残り餌を処理してくれた。がっついた感じはなかったけど、食べないテツに何とか食べてもらおうと超高級食を揃えていたので、ソトチビには魅力だったに違いない。ある日、勝手口を開けるとみう(当時おかあさん)が一緒にいた。やがてみうは家裏で暮らすようになり、ソトチビは通い続け、寒い冬は夜になると用意したカイロ付の寝床で一緒に過ごした。
みう(右)とは親子か兄弟のように仲が良かった
春になるとソトチビは足が遠のいてきた。3日、1週間、1ヶ月と来訪のインターバルが長くなって、秋にはとうとう見かけなくなった。でも師走になったある日、ソトチビの来訪が"夜の訪問者"として復活したのです。そして、毎日夕方以降にはみうとのツーショットを見せてくれました。
とっても微笑ましかったみうとソトチビのツーショット
やがて暖かくなって寝床が不要になっても、今度はソトチビの来訪が続いた。毎日ではなくても1週間以上空けることもなく、会えばいつも一緒にいる2匹だった。実は当初より気になっていたこの2匹の関係、もともと♂だと思っていたソトチビが左耳サクラになったと勘違いして♀扱いに。当時はそれで納得していたのですが、今年になってソトチビがやはり♂だったことを確認。つまりあのツーショットは、去勢も避妊もしてないカップルだったのでした。
それでも何も起こらなかったこの2匹。血縁関係がないとすれば、考えられることはひとつです。みうは未手術ではあるけれど今年も含めて一度も発情していない。でもソトチビは、みうが発情するのをじっと待っていたのではないだろうか。1年半もの間、そして2度の冬を越してみうがその気になるのを待っていたが、昨年の5月、ソトチビにとっては不運なことにみうが家猫となって引き離されてしまった。
この2匹を引き離したのはオジンです
それでもソトチビは通って来た。みうがニャーのいるわが家になかなか馴染めず、ああ2匹のささやかな幸せを奪ってしまったのかと悩んだこともありました。しかも、みうが家に入るとソトチビと会う機会がぐんと減ってきた。当初はソトチビの足が遠のいたと思ったのですが、実は彼は来ていた。勝手口を開けることが殆どなくなったので、こっちが気付かないでいたのです。で、ソトチビ用に置き餌を始めました。
その置き餌が、リン(当時イエミケ)との出会いをもたらした。ソトチビはリンにもやさしかった。みうのときほどベタベタすることはなかったが、リンと出会えばいつもやさしく見守り、食事も譲った。紳士のソトチビは、♀ニャンのエスコートに長けているのかもしれません。
リンの食事を見守るソトチビ
しかしリンは、どこか近所で子育て中だったのです。2匹の子供がよちよちながら歩けるようになると、わが家の裏に越してきた。折りしも記録的な厳冬の始まる頃でした。リン一家がソトチビの寝床を占領してしまったので、寝床を増やしてアパートのようにしたところ、彼らの共同生活が始まったのです。
ソトチビはリンの子供たちにもやさしかった。子供たち(キーとクウ)もソトチビに懐き、まるでソトチビが子育てに参加したようでした。ソトチビは相変わらず通いで、食事は"本家"で済ますのかわが家では付き合い程度。ソトチビは何が目的でわが家に来るのか、その頃はまたわからなくなっていた。
まるでリン一家の家族みたいになったソトチビ
それがわかったのが、まだ極寒続く2月はじめのことだった。ソトチビが急に発情したのです。それまで♀だと思っていたのでびっくり仰天。リンの子供たちが大きくなって親離れの時期が近づき、リンが次の妊娠に向けての準備が始まったのです。そのリンが出し始めたフェロモンにソトチビが反応したのでした。
そうか、ソトチビはこれを待っていたのだ。ようやく成就できそうになったソトチビの長い長い恋。ソトチビは1週間近く発情鳴きを繰り返し、ある朝ようやく本懐を遂げようとしたまさにその時、またしてもオジンがリンを連れ去って家中に隔離したのでした。でもソトチビは諦めなかった。リンがいなくなっても、リンの子供たちを守りながら待ち続けた。
リンがいない間の子供たちはソトチビを頼った
やがて手術を終えて家裏に復帰したリンと出会ったソトチビは、何かが画期的に違っていることを悟ったのだろう。相変わらず紳士的にエスコートしてはいたものの、その後姿は寂しそうだった。そして、リンの正式なRを直前にして、ソトチビは姿を消したのでした。
最後に見たソトチビの姿は心なしか寂しそうだった
ソトチビがわが家に来続けた理由とは・・。ご飯を出しても食べないことが多かったので食事ではなかった。寝床に入っても一番寒い5時6時には出て行くので寒さ凌ぎでもなかった。ソトチビは、思いを寄せた彼女がその気になるのを待ち続けたのではなかったか。
「ダーウィンが来た」で放映された雄猫の子殺し。雌猫の子供を殺して(自分のための)次の発情を促すという。でもソトチビは、その逆だった。リンの子育てまで手伝い、迷子になりかけたクウを救ったことすらあった。
穏やかで物静かなソトチビ。コワモテだけどキョトン顔が愛くるしいソトチビ。3匹目のわが家の子は彼と決めていたソトチビ。何とかわが家に来続けてほしいと画策してはいるのだが、いろいろなドラマのあったわが家の家裏には灰白くんが定着しつつある。灰白くんもおそらく近所からやって来る通いだけど、頻繁に来るので置き餌ができない。
いつかまた、ソトチビがやって来ることがあるかもしれない。その時にどうやって当方の"意思"を伝えるか。まだまだ諦めずに悩み続けるつもりです。
いつかきっと、また会おうぜソトチビ
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