月日の流れは早いもので、ソトチビが姿を消してから3年半が経ちました。
ソトチビが家裏に現れたのは2015年の9月。
その時は齢(よわい)6~8ヶ月の子猫だった。
すぐにみうを連れてきて、家裏で暮らし始めたみうのもとに通い始めた。
それからの1年と8ヶ月、2度の冬を家裏でみうと過ごした。
しかしお隣さんの工事がきっかけでみうを家中に保護すると、失意のソトチビは姿を消した。
認め合ってはいてもソトチビは触れない状態で、保護ができなかったのです。
「ここにはおいしいご飯があるよ」:みうを連れてきたのはソトチビだった
それから4ヶ月、2017年の9月にソトチビが再び現れる。
しかも新しい伴侶なのか、今度はリンを連れてきた。
ほどなくしてリンは、2匹の息子キーとクウを連れて家裏に越してきた。
よちよち歩きの幼子にとっては大冒険の引っ越しだったに違いない。
そして、リンとソトチビとオジンの子育てが始まりました。
息子たちはソトチビによく懐き、オジンとソトチビには何度も命の危機から救われた。
やがて春になって息子たちの親離れが迫る頃、リンが発情してソトチビがそれに呼応した。
ソトチビが待ちに待った、その時がようやく訪れたのでした。
リン一家と一緒に食事中のソトチビ
しかしまたしても意地悪なオジンが、今度はリンをソトチビから取り上げる。
リンを保護し、緊急避妊手術を受けさせたのです。
その間、ソトチビは家裏で子供たちの世話をしながらリンを待った。
でも戻って来たリンはそれまでのリンとは違っていた。
それから間もなく、失意のソトチビは再び姿を消したのでした。
やがて2匹の子供たちは、一度はリターンしたリンとともにわが家に保護された。
その後もソトチビの再来を期していろいろ手を打ったけど、ついに実現せず。
むしろハリーとシロキ、続いてサクラやキジロが現れて、家裏には新しい時代の波が押し寄せて来たのでした。
リンの手術中はソトチビが息子たちの面倒をみた
ソトチビのイクメンぶりがコムギやシャーム(※)に似ていたので、リン一家との関係を類推したのがソトチビの前3記事。
そういえばNHKさんによるとコガネ(※)とコムギは今も達者だけど、シャームは最近になって残念ながら行方知れずになったとか。
くしくも現在、あの島ではどうぶつ基金さんによる猫たちの不妊手術が進んでいます。
シャームとソトチビ。
片やコガネ一家、片やみうやリン一家に幸せをもたらして自分自身は消息を絶った。
白馬の騎士でありながら、男はロマンとばかりに新たな旅に出たのだろうか。
なんて、カッコつけてる場合じゃない。
2匹がどこかで達者でいることを、そしていつか再会することを願って止まないのであります。
※珠玉のドキュメンタリー、NHK「ダーウィンが来た・猫特集」2話と3話の主人公たち
つつましくひそやかに
とにかく絵になったみうとソトチビの暮らしでした
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