こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
Let's 昆虫採集!! Since in 2013.10.12

ニワハンミョウ

2014年01月11日 |  ●ハンミョウ亜科


ニワハンミョウ Cicindela japana (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 小昆虫など
[時 期] 4月~10月
※ 体長は約15㎜~19㎜前後のオサムシ科ハンミョウ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し局地的で個体数は普通。
「ハンミョウ」とは甲虫目・オサムシ科・ハンミョウ亜科に属する昆虫の総称で幼虫・成虫ともに肉食性の甲虫である。
人が近づくと「パッ」と飛び、1-2メートル程前方へ着地する、この動作を繰り返す様子から
まるで道を教えている案内人「ミチシルベ」「ミチオシエ」と言う別名を持つ。

ニワハンミョウは主に平地~山地に生息し、河原付近の湿った地表を徘徊し、昆虫などを補食する。
晴れた日は良く活動し、曇った日は石の下やゴミ・流木の下などで休んでいる事が多い。
他のハンミョウ類に比べ大型で、上翅は光沢がなく暗銅色~暗緑色をしており黒い小さな点が2列並んでいる。
上翅に白い小さな紋があるが、紋の形には変異がある。
腹部は青緑色の金属光沢があり白い毛が生えている、体が大きいので、光を浴びて飛ぶ姿はまるで「宝石」の様に美しい種類です。
北海道産は翅端の弦紋を欠く個体が多く、エゾ型とも呼ばれている。

近似種のアイヌハンミョウとは♂の大顎の形で区別する事が出来る。
ニワハンミョウ (♂)・・・大顎の先端が鋭く尖る
アイヌハンミョウ(♂)・・・大顎の先端がヘラ状



2013年 北海道 ニワハンミョウ



2013年 北海道 ニワハンミョウ



2013年 北海道 ニワハンミョウ



2013年 北海道 ニワハンミョウ


北海道に分布しているハンミョウを探して見よう!!

□ ミヤマハンミョウ Cicindela sachalinensis ★ 
□ アイヌハンミョウ Cicindela gemmata aino ★★★
□ ニワハンミョウ Cicindela japana ★★
□ コニワハンミョウ Cicindela transbaicalica ★
□ カワラハンミョウ Cicindela laetescripta ★★
□ エリザハンミョウ Cylindera elisae ★
□ ホソハンミョウ Cicindela gracilis ★★★★
□ マガタマハンミョウ Cicindela ovipennis ★★★★★
※ ★は個人的な探索難易度を示します。


[黒化タイプのニワハンミョウ]

 
左:黒化型ニワハンミョウと通常型ニワハンミョウ
右:黒化型ニワハンミョウと通常型ニワハンミョウの腹面


[ニワハンミョウの標本]

 
※ 画像をクリックすると拡大致します。


[ニワハンミョウの生息地]

   
※ 画像をクリックすると拡大致します。


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[北海道編] シンジュサンの繭を探そう!!

2014年01月10日 | 探索日記(生物)
1月 いよいよ2014年こんちゅう探偵団始動致しました
年初めと言う事で今回は縁起の良い袋探しでございまするぅ・・・ (´vωv`*)。o0○ ポワン


加山雄三「蒼い星くず」

※ こんちゅう探偵団は音楽と共にお楽しみ下さい (*゜ー^)/'`*:;,。・★ムシムシ☆・:.,;*  

2009年から始めた冬の恒例行事[シンジュサンの繭探し]
今まで市内・市外のあちこちで繭を持ち帰り羽化させて来た。
今年は時間があればついでに見ているが、なかなか見つかりません。
毎年同じ場所に産んでくれれば楽なのだが・・・

この日は家族で手稲山スキー場へ
子供達はスキーのレッスンを受けているので少し時間が出来た。
1時間くらい付近を見て回る事にしようっと
この時期なので見られる虫は限られている、セッケイカワゲラやクモガタガガンボ・・・・
見慣れているので会えて探す気もしないしなぁ・・・

と言う事でせっかくなのでシンジュサンの繭を探す事にしました。
雪が深く歩くだけで息切れしてくる。
相当な運動不足です・・・


上へ上がるにつれ、静かな壮大な景色が広がってくる。


時折吹く風が痛い・・・"(/へ\*)"))ウゥ、ヒック


しばらく歩いたが、あまりに雪が深く腰まで埋まることもしばしば・・・
疲れたので断念


ウスタビガの繭
昨年も何度も見ているけど、いつ見てもついつい撮影してしまうんですよねぇ。
地味な景色の中ではとても綺麗に映える鮮やかなグリーン色。
今回のリサーチではこの繭のみ、シンジュサンの繭も見つかりませんでした。
今年は市内でまだ2繭しか見つけていないのでこれからが勝負かなぁ・・・


そろそろ子供達のスキーレッスンも修了間近、と言う事でゲレンデまで戻るとしましょうかねww
まぁ少しだけど久しぶりに自然の空気を吸ってリフレッシュした一日でした


手稲のや~ま やま~ く~も~わき~て
も~すそ~ あやなし~ 望み~かがやけり~


手稲山山頂の景色

小学生の頃からずっとこの手稲山が見える所に住んできたので、自分の昆虫の神髄はこの手稲山にありけり
なのでこれからはもっと手稲山をリサーチしてみるかな



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イエカミキリ

2014年01月09日 |  ●カミキリムシ科

イエカミキリ Stromatium longicorne
2012年7月 沖縄県

分布[琉球(奄美以南の全島)] 時期[6-8月] 体長[15-30㎜]
ホスト[乾燥した建築用材など]
写真の個体は夜間外灯に来ていたイエカミキリを撮影。

イエカミキリは沖縄奄美以南の全島に分布し、乾燥した建築用材(家屋木材や家具材など)を食害する大型のカミキリムシ。
体色は赤褐色~黒褐色で灰白色の微毛に覆われており光沢は鈍い。
上翅は粗い小さな突起が一面にあり、前胸背には粗いしわがある。触角は♂では体長の約2倍、♀は体長と同じ位である。
6-8月に発生、夜間活動し灯火にも飛来する。卵はまとめて材の割れ目などに産卵する。
幼虫は発育が遅く、成虫になるまで4年もかかり、家の柱や梁などの内部を食害する。熱帯域ではシロアリに次ぐ家屋の害虫である。



2012年7月 沖縄県 イエカミキリ


[イエカミキリの標本]


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アトモンマルケシカミキリ

2014年01月08日 |  ●カミキリムシ科


アトモンマルケシカミキリ Exocentrus lineatus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] オヒョウ・エノキ・サワグルミ・センノキ・ミズキ・クワ・クロミサンザシ・カシワ・ホオノキなどの各種広葉樹
[時 期] 4月~8月
※ 体長は約3.5㎜~7㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に広葉樹の枯れ枝などで見つかる、夜間灯火にも飛来する。
上翅には5対の白色微毛による縦条をもつが中央後方で暗赤褐色の1横帯によって中断され、後方では3対になる。
成虫は温帯~暖帯樹林帯の広葉樹のソダ・枯れ枝・伐採枝に良く集まる。
とても小さい体ですが、ちょこちょこ走り回るので撮影は困難で、静止している個体を探した方が楽です。



2013年 北海道 アトモンマルケシカミキリ
夜間円山動物園の塀にくっついていたものを採集し撮影



2012年 北海道 アトモンマルケシカミキリ
ハルニレの枯れ枝のスウィープで採集した個体



2014年 北海道 カシワ林で見つけたアトモンマルケシカミキリ



2018年 北海道 山地のオニグルミ枯れ枝にて



2020年 北海道 ミズキの枯れ枝にいたアトモンマルケシカミキリ



2023年 北海道 クロミサンザシから羽化したアトモンマルケシカミキリ


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アカハナカミキリ

2014年01月07日 |  ●カミキリムシ科

アカハナカミキリ Aredolpona succedanea
2011年8月 北海道

分布[日本各地] 時期[7-9月] 体長[12-22㎜]
ホスト[各種広葉樹・各種広葉樹など]
写真の個体はノリウツギに飛来したアカハナカミキリを撮影。

平地から山地まで各地に普通。成虫は花に集まる。
アカハナカミキリが多くなるとカミキリムシのシーズンも終了に近い。
上翅・胸部は鮮やかな赤色、頭部・触角は黒い。



2013年7月 北海道 アカハナカミキリ



2010年7月 北海道 アカハナカミキリ


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モンキナガクチキムシ

2014年01月06日 |  ●その他科

モンキナガクチキムシ Penthe japana
2010年9月 北海道

分布[日本各地] 時期[7-9月] 体長[12-15㎜]
ホスト[カワラタケなどのキノコ類など]
写真の個体は日中にキノコ類を食べていたモンキナガクチキムシを撮影。

キノコムシダマシ科の属する甲虫。
成虫・幼虫共にキノコ類を食べて育つ。
ナガクチキムシ科又はキノコムシ科に近縁の科。
本種は全身ツヤケシブラック色で、縦に深い筋が走る。
小楯板がオレンジ色で真ん中が黒い。触角は末節のみ黄白色。



2010年8月 北海道 モンキナガクチキムシ



2010年7月 北海道 モンキナガクチキムシ


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オオサワカミキリモドキ

2014年01月05日 |  ●その他科

オオサワカミキリモドキ Xanthochroa osawai
2011年8月 北海道

分布[北海道・本州・九州] 時期[7-8月] 体長[10-15㎜]
ホスト[成虫-花粉・幼虫-朽ち木など]
写真の個体は家の灯りに飛来したオオサワカミキリモドキを撮影。

カミキリモドキ科に属する甲虫で札幌では個体数は少ない。
カミキリムシに似ているが胸部が若干小さく、体は軟らかい。
成虫は良く花を訪れ、蜜や花粉を食べる、幼虫は主に針葉樹の朽ち木で生活する。
体全体はオレンジ色をしているが、回りが黒い色が見られる。
足は黒いが付け根はオレンジ色をしている。



2013年8月 北海道 オオサワカミキリモドキ


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アオカミキリモドキ

2014年01月04日 |  ●その他科

アオカミキリモドキ Nacerdes waterhousei
2013年7月 北海道

分布[日本各地] 時期[6-8月] 体長[11-15㎜]
ホスト[成虫-花粉・幼虫-朽ち木など]
写真の個体は夜間灯り付近の板に貼りついていたアオカミキリモドキを撮影。

平地~山地まで日本各地に普通、カミキリモドキ科に属する甲虫。
カミキリムシに似ているが胸部が若干小さく、体は軟らかい。
成虫は良く花を訪れ、蜜や花粉を食べる、幼虫は主に針葉樹の朽ち木で生活する。
体液中にカンタリジンと呼ばれる毒性物質をもち体液に触れると皮膚炎を起こす。
上翅が綺麗な緑色で金属光沢をもつ、頭部・胸部・足は鮮やかなオレンジ色が特徴。
夜間灯火に良く集まる。


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エゾトゲムネカミキリ

2014年01月03日 |  ●カミキリムシ科


エゾトゲムネカミキリ Oplosia fennica (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] シナノキ・オオバボダイジュ・アズキナシ・オヒョウなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約9㎜~10㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布しており、低山地~山地に生息し個体数は少ない。
成虫は日中に針葉樹の伐採木などで見られる。
6月~8月にかけて成虫は広葉樹の伐採木・枯れ枝などに集まる。
地味ですが、なかなかお目にかかれない為出会うと嬉しくなるカミキリムシ。
♂は腹部末端節下面に2個の小さい窪みをもち、♀では中央に縦線をもつことで区別する事が出来る。















[エゾトゲムネカミキリの標本画像]

 
左:2017年採集 北海道産
右:2020年採集 北海道産


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アカガネカミキリ

2014年01月02日 |  ●カミキリムシ科


アカガネカミキリ Plectura metallica (北海道)

[分 布] 北海道
[食 樹] ハンノキ類・ミズキ・ヤナギ・シラカバなど
[時 期] 5月~10月
※ 体長は約9㎜~12㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

北海道に分布しており、低山地~山地に生息し個体数は普通。
アカガネカミキリは低山地から山地に生息し、翅が退化しているため数少ない「飛べないカミキムシ」の1種です。
その為、地域によっては個体変異がありコレクションとしてはなかなか面白いカミキリムシなのかもしれない。
北海道では秋頃になると山地の枯れ枝を叩くと以外と簡単に落ちて来るので割と身近なカミキリムシの一つでもあります。
体は赤銅色で淡い黄色の微毛を生じる、胸部側面には強い突起がある。
成虫で越冬するが、春~夏の時期などはおそらく倒木下や落葉下などに潜んでいると思われる。
♀の触角は翅端までは届かないので♂との区別は容易です。

※ 北海道以外のカミキリムシは「ホンドアカガネカミキリ」とされる。



2011年7月 北海道 イタドリの葉の上で枯葉を食べていた



2011年8月 北海道 山地の枝にしがみついている様子



2013年6月 北海道 倒木上で発見した本種



2011年9月 北海道 枯れ枝のスウィーピングで得た個体



2012年9月 北海道 ハンノキ幼木の多い林縁で見つけたアカガネカミキリ



2009年8月 北海道 葉の上で休んでいるアカガネカミキリ



2012年9月 北海道 枯れ葉に隠れているアカガネカミキリ



2012年9月 北海道 生息地風景
この様な枯れ枝があればまずは叩いてみるベシ!!


[採集時のアカガネカミキリ]

 
 
 


[アカガネカミキリの標本]


アカガネカミキリ


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