こんちゅう探偵団

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オナガミズアオ

2016年02月04日 |  ●ヤママユガ科

オナガミズアオ Actias gnoma
2015年6月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-8月] 開張[80-110㎜]
ホスト[カバノキ科(ハンノキ類・ヤシャブシ)など]
写真の個体は夜間に外灯付近の壁に静止するオナガミズアオ♂を撮影。

日本各地に生息するヤママユガ科[ヤママユガ亜科]に属する蛾の仲間。
北海道に生息するオナガミズアオ Actias gnoma mandschurica は、本州産 Actias gnoma gnoma の亜種とされていたが
近年の図鑑では北海道亜種は消えて、本土亜種と伊豆諸島亜種に分けられており、北海道産は本土亜種に含まれる。
平地~山地まで見られ、近似種のオオミズアオよりも個体数は断トツに少ない。ハンノキ類をホストとする為、湿地や河畔林などで良く見られる。
札幌近郊では5月下旬~7月上旬が見頃で8月中旬頃まで見る事が出来きる。

♂の触角は羽毛状、♀の触角は両櫛歯状をしている。♀よりも♂の尾状突起の方が細く長い。
暖地では年2化で、春に羽化する春型の翅は黄緑色、夏に羽化する夏型の翅は白青色を帯びる。
ちなみに北海道の様な寒冷地では年1化となる。
オオミズアオ同様灯火に良く飛来し、蛹で越冬する。



2015年6月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
夜間ライトトラップに飛来したオナガミズアオ。
布に照らされた灯りで幻想的な姿を映し出してくれた。



2015年5月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
地面に落下したオナガミズアオ、ひっくり返って起きあがろうとこんな姿に!!



2015年6月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
夜間外灯付近の壁に張り付いていたオナガミズアオの♂。尾状突起が細く長い、また触角は緑がかった羽毛状をしている。



2015年6月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
夜間壁に張り付いていた♀のオナガミズアオ。
静止するポーズはお馴染みの三角形型。前縁の紅色がオオミズアオよりも明るい色をしている。
また外横線も直線上にくっきりと見えるタイプ。



2012年6月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
低山地の外灯にいたオナガミズアオ♂
典型的な特徴が出ている♂個体。



2012年6月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
手乗りオナガミズアオ♀
♀の翅は丸く膨らんでいるのが特徴。



2012年7月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
かなり傷んだ翅のオナガミズアオ♂



2011年8月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
自身が撮影した中で最も遅い発生であるオナガミズアオ♂



2011年6月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
手乗りオナガミズアオ♀
こうして見ると触角が両櫛歯状でグリーン色をしているのが良く分かります。



2012年6月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
夜間コンビニの灯りに誘われて、付近の草地にいたオナガミズアオ♀



2015年5月 北海道 オナガミズアオ Actias gnoma
夜間ライトトラップ行って数頭のオナガミズアオが飛来した。


[オナガミズアオの幼虫と産卵]


左・中:オナガミズアオの幼虫
右:♀のオナガミズアオがプリンカップに産卵している様子


[様々なオナガミズアオ]

 

 


[オオミズアオとオナガミズアオの標本比較]


■主な同定ポイント
①触角は黄色(オナガミズアオは緑っぽくなる事が多い)
②前翅前縁の赤色は暗赤色(オナガミズオは鮮やか赤色になる事が多い)
③翅頂はあまり尖らない(オナガミズアオは翅頂は尖る)
④外横線が出る場合、本種は波形にでる(オナガミズアオは外横線が出る場合は直線状でより内側になる)
⑤横脈紋は小さい(オナガミズアオはより大型で下側に肥大する)



■静止ポーズでの比較
オオミズアオは羽を開いて止まっている事が多い。
オナガミズアオは写真の様に羽を閉じて止まっている事が多い。

どちらも非常に良くにている為、1つの同定ポイントだけでは無く、上記の項目を参照し総合的に同定していきます。


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