南日本海人、台風十一号前危機一髪

　猛烈に強い（台風の枕ことばね）台風十一号が東シナ海を北上しつつあった。（珍しく物語風の出だし。）南日本海人こと、なつやま-ひでじい-ゆたかは、あろうことか、前回の記事で紹介した、我が家の広大な庭の除草を開始してしまった。もちろん、そのとき、台風のことなど頭にはない。
　家人と二人でその小さな畑-庭の草むしりを始めたわけであるが、その作業をするにしたら、本当に狭いという感じはしない。前述のイモやら植木やらをかきわけかきわけ、約2時間、二人ともふうふう言いながらも励ましあい（ううっ、涙）大方除草をすませた。途中植木の剪定などもやって、もう少しだなあと思った頃、蒸し暑かった空気がすずしくなってきた。空も暗くなってきた。
　むむ、これはやばい、台風が来るのを忘れていた。それからの二人は急げ急げとばかりに猛烈に草を抜き、袋につめる作業に没頭した。
　そして作業開始から二時間半後、我が家の広大な畑兼庭園はきれいに整備されたのであった。作業最後の一〇分間はぱらぱらと雨の中であったが、本降りの被害は受けずに危機一髪であった。
　現在、シャワーをあびて一息ついているところである。
　教訓、いきあたりばったりでも運がよければ、物事はうまくいく。何事もやってみることであるなあ。