サミュエル・R・ディレーニーの小説世界に出てくる概念に螺旋型時間というのがある。
正確に理解しているかどうか、私の解釈はこうである。
人間の人生において主観的な出来事の展開する時間は、同じようなものを幾度も繰り返す。この繰り返し、一見同じようだが、実は螺旋のように毎回少しだけ違う場面を表す。前にもこういう場面があったな、でも、前とは少し違う、と。
あるいは、ほとんど同じシチュエーションで . . . 本文を読む
また暑い夏がやってくる。さて今年は何回目の夏だったか。
いろいろな夏があった。
虫かごを肩にかけ、網を持って山でセミやヤンマを追いかけた幼い夏。
父が亡くなった小学校5年の夏。
無心でピンポンの球を追いかけた中学生の夏。
世界の意味あいが変わりゆくのを茫然としてながめながら、通り過ぎた夏。
我が町が水害で一変した夏。
静かな人と出会った夏。
目的を見失い、自分が何者であるかに . . . 本文を読む
前回、茂木健一郎氏の「脳と仮想」を再読した話を書いていて気づいたことがある。この「脳と仮想」を最初に読んだときの興奮が、以前に読んだある本のときとほとんど同じであったことだ。
その本というのは、吉本隆明の「共同幻想論」である。「共同幻想論」は読んでいるときに思わず鳥肌が立つような感覚を覚えた。それまで味わったことがないような、知的な興奮というやつであった。
茂木健一郎の「脳と仮想」も確実に同 . . . 本文を読む
一家そろって勉強家族の我が家では、ひとりの勉強時間と他の人のリラックス時間が重なることがままある。つまり、ひとりがテレビを見たいのだが、片方は勉強したいという状況である。
また、ひとりが勉強を終わって明日のために早めに寝たいという場合に、もう一方のリラックス時間がぶつかったりすることがある。
広い家で、各自の部屋が十分あり、部屋と部屋との間の防音もしっかりしたものであれば問題はあまりないので . . . 本文を読む
手紙
新機種
つゆ
行きはベートーベン
ぐっとつかんで少し放す
臨界点を超えたか
スケジューリング等の整備関連
人工知能の問題から
南日本海人、一升瓶の思い出
南日本海人、笑いたい時に思い出すこと
南日本海人、日本人は畳だ
上記はこのブログのタイトルを新しい物から古い物へと何点かランダムに列挙してみたものである。おわかりであろうか? 一つの傾向が見られる。
そう、タイト . . . 本文を読む
おお、この「手紙」という単語を久しく使ってなかったなあ。ということは手紙というものが私、いや私たちの生活から、かなり遠くなってしまったことを意味するのだろう。
代わりによく使う単語は「メール」だ。ケータイもメール、パソコンもメール、メールを日本語に訳せば手紙のはずなのだが。なんという語感の違いだろう。
そういえば中国ではこの手紙という単語はトイレットペーパーを意味するらしいが、そんなことはど . . . 本文を読む
むしむしむしむしむしむしむしむし・・・。
むしむしむしむしむしむしむしむし・・・。
湿湿湿湿湿湿湿湿・・・。
湿湿湿湿湿湿湿湿・・・。
鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱・・・。
鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱・・・。
という具合になってはいかんなあ。むしむしむし・・・でももうすぐ夏だ。また雨だなあ・・・だがこれで庭木に水をまかなくてすむ。うっとうしいなあ・・・でもこうやって静かに考えをまとめる時間も必要だ . . . 本文を読む
携帯電話の新機種が出ている。そろそろ新しい機種にしたいなと思う。画面の大きな、ウェブ閲覧がしやすいものが出ているようであるが、あれが欲しい。ただ、なんでもスマートフォンとかいうもので、料金体系が違っていたり、おサイフケータイが使えないとかいう、機能上の違いがあるらしいのでそれで少し考えるところだ。
今使っている機種も別に使いにくいというわけではない。ただ、一モデル前のものなので、画面が小さかっ . . . 本文を読む
我が家は築後四十年以上の立派な中古住宅である。十年ほど前に外装をやりかえたり、増築をしたりしたので、見た目は新しいが、実際は古家である。
昔の家であるから、壁などは土壁である。建築関係でいう「ジュラク塗り」という仕上げだ。このジュラク壁が、実は始末に悪い。
土というか砂粒なので、表面から砂が落ちるのだ。物が当たればもちろんだが、体や衣服がふれてこすると砂がばらばら落ちてくる。例によって和室 . . . 本文を読む
この題名の記事、前にも書いたか? まあいいや。同じ事書いたって。
ウォーキング通勤をしている。なかなか良い。以下良い点を箇条書きにしてみよう。
1、健康に良い
運動不足の軽い解消。循環器系の刺激。
2、精神衛生上良い
開放感。朝のおいしい空気を感じる。歩くリズムによって脳を刺激する。考え事にいい。前向きになる。音楽を聴きながら歩くとリラックス感がより大。
直感が働く。ブログのネタが浮 . . . 本文を読む
今年は春先からあまり暑くない。どちらかというと寒い日が多い、などという記事を書こうとしていたら、急に夏の陽気になった。すでに服装は半袖ではあるが、そんな軽装でも、もはや暑苦しい。
足下がむれて不快なので、急いでつっかけを買いに行き、390円なりの紺色のつっかけを購入してすぐさま履くと「あー、これこれ」という感じだ。ついでに靴下も脱いですっきり爽快だ。
そりゃそうだよな、もう6月も半ば過ぎて . . . 本文を読む
2003年の世界卓球選手権のパリ大会は、さすがフランスの主催でおしゃれな雰囲気があった。観客の盛り上がりも何となくヨーロッパ風の大人のスポーツを楽しむというような感じがあって感心した。
試合の合間合間で音楽を流していたが、その選曲がいいなと思った。特に、男子シングルス決勝のゲームで、オーストリアのシュラガー選手が韓国のジュ・セヒュク選手を破って優勝したときに会場に流れた音楽がすごく気に入って . . . 本文を読む
甘くない、甘くない。何が? 我が家の今年のスモモである。
スモモ依存症の南日本海人、時間と労力を割いてわがスモモの育成に携わってきた(なんちゅう言葉遣いだ。あんたは農家か)。しかるにである。うちのスモモを先日ひとかじり味わってみたが、全然甘くなーい!(涙)なのである。
おかしいぞ。もっと甘いはずだ。去年はもっと甘くて美味だったぞ。これじゃ、駐車場横の畑に植えてあるハナモモと同じような糖度だ . . . 本文を読む
最近、ある資格の勉強を続けている。だいたい習慣づいてきたので自分でも少し嬉しい。もうひと踏ん張りして、壁を突き抜けたいと思っている。勉強で頭が興奮状態になる、ゾーン感覚を味わってみたいのだ。
人生はむずかしい。思い通りにはならないことがいっぱいだ。だが、思い悩むのもいいが、くよくよしているだけでは船は前に進まない。
船を動かす努力をしないことには、船は前進はもちろんしない。大海の中で荒波に . . . 本文を読む
おかしいぞ。虫がいない。今年は虫がいないぞ。例年なら今頃は植木の虫対策で頭を悩ませているところのはずである。ところが、今年はほとんど虫が発生していない。1、2度毛虫を、見つけたのでピンセットで除去してやったぐらいである。
普通なら今頃はまたわんさかと毛虫やらが発生して除虫対策を練っているはずなのだ。虫に好かれる木、ハナモモなどは去年の今頃は、テントウムシから、アブラムシから、毛虫から、アシナガ . . . 本文を読む