小学生の時から、SF小説に夢中だった。中学校から、高校、大学にかけて、ほとんど本気で、作家になりたいなと思っていた。
SF小説作家に。
SFは楽しかった。未来は無限に開かれていた。自分の未来と同様に。その世界の未来も希望に満ちていた。私は、その世界に夢中になっていた。
一方、現実生活からは、距離をおいていたのだろう。今考えると、もっと、もっと、出会った人たちと、コミュニケーションをとるべき . . . 本文を読む
五月の連休を利用して、岡山の子供のところに行き、さらにそのついでに倉敷の大原美術館に足をのばした。
大原美術館は二十年以上も前に、仕事関係の旅行で行き、その魅力に心を奪われたところだ。香木の森公園や、冠山などとともに、私のお気に入りの場所の一つである。
前に行った時には、「青のビーナス」に目を奪われた。目を射るような、真っ青なビーナスの形に息をのんだ。この度の訪問では、「青のビーナス」の展示 . . . 本文を読む