なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

10月の生態園の花クイズ(Part.3)~京都府立植物園2023/10中旬

2023-10-25 06:28:36 | 植物

しつこく植物生態園の花が続きます。
今日は前に海岸植物をご紹介した辺りからです。
これって一応ヒント(笑)

最初はこちらです。


紫色でツンツン飛び出た蕊が可愛いこの花。葉はちょっと厚手ですね。


ハマゴウ(シソ科ハマゴウ属)です。
本州以南の海岸に自生しますが、琵琶湖沿いにも咲いているそうです。

続いて同じく青紫のこの花。


今年は見られないと思っていましたが、まだ少し咲いていました。
名前はこの毛むくじゃらの萼から。


タヌキマメ(マメ科タヌキマメ属)です。
日当たりのよい草地に生え、植栽もされますが、京都での自生地はほぼ絶滅だそうです。

前にミソハギやミズトラノオなどが咲いていた池の中は今はなにもありません。
でも畔には・・・


ほ~ら、咲いてた!
花を大きくしてみると・・・


クロバナヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)です。
ヒキオコシはもっと地味なイメージですが、京都府立植物園のクロバナヒキオコシは綺麗です。

お隣にはそろそろキクタニギクの葉が繁っていると思いきや・・・


キクタニギクのかけらもなく、緑の葉が繁っています。
あ、花が咲いてる!


うっそ~、なんで!?
花の中心が濃い褐色の黄色のホオズキ、こちらはセンナリホオズキ(ナス科ホオズキ属)のようです。
勝手に咲くとは思えないので、植えたのでしょうか。
南米原産ですが、江戸時代に日本に持ち込まれ、ほおずき市で売られた歴史もあったようです。

場所を移してまた別の園路へ。
ナス科が出たところでもう一つ。


植物生態園でも見られるとは思っていませんでした。
実も生っていました。


こちらはヒヨドリジョウゴ(ナス科ナス属)。
赤や緑の実がたわわに実る様子は、モビールのようで可愛いです。

こちら、夏の間は枯れ木のようでしたが、葉が出てきていました!


オニシバリ(ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)です。
別名ナツボウズ。

さらに進むともう終わりかけでしたがこちらの花が。


ちょっとサラシナショウマにも似ていますが、分岐した茎の先にいくつも花が咲いています。


イヌショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)です。
なぜか一番いいタイミングで見られません。
なぜ犬なのかと思って調べてみました。
予想通り、サラシナショウマの葉は食べられるのに、こちらは食用にならないから。
やっぱり人間本位で、犬にも植物にも失礼な名前ですよね。

アザミが咲いていましたが、前に載せたオハラメアザミとは違います。


結構大振りですが、フジアザミほどではありません。
名札にはサワアザミ(キク科アザミ属)と。
前に米原の山室湿原で見たことがあります。

さらに進み、もう一つの小さい湿地の方へ。
わあ、満開!それにしてもごちゃごちゃですね・・・


でも花を見ると結構綺麗!
Part1で出てきた花とちょっと似ているでしょう。


こちらはカメバヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)。
葉がカメのような形だからだそうですが・・・

隣ではまだ咲いていました、こちらの花。


ヒヨドリバナ(キク科ヒヨドリバナ属)です。
よく似たフジバカマはもう終わっていました。もちろんアサギマダラもいません・・・

あと2つです。頑張って!


黄色いサルビアのようですね。


踏まれそうな場所に咲いていました。
こちらキバナアキギリ(シソ科アキギリ属)です。
サルビアに似ているのも当然、アキギリ属=サルビア属です。

最後はこちら。


イセハナビ(キツネノマゴ科イセハナビ属)です。
最近よく登場するユキミバナやスズムシバナと同じ属です。

皆様、お疲れさまでした。
これで植物生態園の花クイズはおしまいです。
最終回はちょっと難しかったでしょうか。
明日からは、その他の場所で見た花など載せていきますね~

【撮影:2023/10/14 京都府立植物園】



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12 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2023-10-25 06:54:53
タヌキマメ
大好きな花、私の9月を感じる花の定番の一つ、
10月でも咲いているとは、やはり京都と少し
咲いている時期が違うのを感じる花がありますね^^

クロバナヒキオコシ
なんとも可愛い花、ヒキオコシって名前もユニークですが、好きな名前です。

ヒヨドリジョウゴ
皆さんに見せていただくんですが、私の行動範囲だと見ない花、見てみたい~
ってどこかで、知らないだけで、
近所で咲いているのかもですが^^;

キバナアキギリ
これは、こちらでも今時期定番の花、
それでも低いところで、咲くので、
花の中ってこんな形なんだと知りませんでした。
今度、撮ってみたいです。
実は、好き嫌いのある私、キバナアキギリを見るたび、黄色のエイリアンって思ってしまいます^^;

余談
ホームグラウンドの職員が書いているブログがあるんですが、
そちらで、オオミゾソバが紹介されていました。
しかも近いようで、知らなかった多摩丘陵の開発で残された公園(と名がつきますが、昔の山がのこっているところです)
見に行きましたよ。しかも紅白のオオミゾソバ、
白いミゾソバじたい、初めてみました。
まだまだ近場でも、発見があるものですね^^
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おはようございます (NANA)
2023-10-25 08:21:12
京都植物園は たまにしかい行けないのですが
いつも植物生態園を見ていたつもりが
ほんの入り口付近だけだったようです
もっとゆっくり 奥の方も回らなきゃなと 反省
いつもながら 勉強になります(^^♪
返信する
おはようございます (shu)
2023-10-25 08:24:33
今回は1年前に府立植物園に出かけた時の記事を読み直してから参戦しました。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/ee533afa40b02b3cafebe693f73cb03c
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/49f2ada42c390fdbff44ae6cbec6af41

でも結果はというと、完全に正解したのは2問だけでした。
どれが正解だったかというと、タヌキマメとヒヨドリバナでした。

ハマゴウは見ていましたが、覚えていませんでした。クロバナヒキオコシは完全にアウトでした。
いきなり出てきたホオズキの仲間、センナリホオズキは初見だと思います。
ヒヨドリジョウゴは知っている花でしたが、実はこれから赤くなるのですね。
オニシバリの葉を見ただけで名前が分かるって、なつみかんさんはすごいですね。
イヌショウマが生態園にあったのですね。知りませんでした。
アザミの仲間は諦めて、スルーでした。
カメバヒキオコシは葉が亀葉に見えなかったのですが、よくよく観ると亀葉らしい葉も混じっていました。
キバナアキギリは名前も知りませんでした。確かに形はアキギリですね。シソ科の花は黄色があるものが多いですね。
最後のイセハナビも知りませんでした。
というわけで2問正解! 予習した割に駄目でした。
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難しい (アブリル)
2023-10-25 08:48:54
最初のハマゴウから躓きました。 セイヨウニンジンボクと間違えました(ToT)

タヌキマメが分ったのは自分でもびっくり!
名前がぴったりだからでしょうか !(^^)!
センナリホオズキは確かに濃い褐色の班があるのでホソバフウリンホオズキじゃないと思いますけど、しばらくしてホオズキができて宿存萼の脈の色が変化しないで緑色のままかどうか、ぜひ見届けてやってくださいませ(^_-)-☆
返信する
難しい×2 (さざんか)
2023-10-25 10:25:03
分かったのは、タヌキマメ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナの3つだけです。
ひー、難し過ぎ!
今までにも見せて頂いているんでしょうけど、全然頭に入っていないことが分かりました。
今日拝見しても、覚えられそうにありません。
似たような花が多いんですもの。
見たことが無いし。
今日は落第でした。💦
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Unknown (なつみかん)
2023-10-25 18:45:24
attsu1さん、こんばんは。
タヌキマメは剽軽な姿が人気ありますね。
私も大好きです。
ほとんど花は終わってもこもこの毛だらけになっていましたが、ほんの少し花が残っていました。

クロバナヒキオコシは、ここの花だけは違う種類じゃないかと思うほど綺麗です。
普通はもっと黒っぽくて小さいんですけど。
そのせいで正解が少ないかもしれませんね。

ヒヨドリジョウゴは私も長年実物を見られませんでした。
比較的地元で発見した時は、絶対毎年見にこようと思いましたよ。
赤くなったツヤツヤの実は特に綺麗です(^^)
一番すごかったのが大阪の府民の森で見た、木全体にまとわりついたヒヨドリジョウゴの実です。

オオミゾソバは知りませんでした。
結構貴重な植物なんですね!
関西にもあるのでしょうか。見てみたいです。
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Unknown (なつみかん)
2023-10-25 18:48:26
NANAさん、こんばんは。
京都府立植物園にも遠征して来られたことがあるのですね。
いつ行ってもハズレがないので良い所ですよね。

今朝出勤しようと扉を開けたら、家の前のハナミズキにジョウビタキのオスが来ていました。
まだまだ警戒心が強いので、何度も見かけましたが写真は撮れていません‥
返信する
Unknown (なつみかん)
2023-10-25 18:53:49
shuさん、こんばんは。
今日のはクイズとしてはなってないですよね。
特に写真が‥
科くらいまでで正解にしても良いくらいです^^;

ヒヨドリジョウゴは案外花を見かけないのですね。
形を見ればナス科というのは分かりやすいですけど。
センナリホオズキは絶滅危惧種のキクタニギクの場所にびっしり生えていて驚きました。
オニシバリは夏の間は枯れ木でこのくらいの時期から鮮やかな黄緑色の葉が出てきます。
ですので、案外山で見ても分かります。
まあ、植物生態園のご案内ということで、復習がてら見てくださったと思います。
明日はクイズ仕立てではないので、ご安心くださいませ。
返信する
Unknown (なつみかん)
2023-10-25 19:06:05
アブリルさん、こんばんは。
最初の植物の写真を見てセイヨウニンジンボクと思われるなんてさすがですね!
同じシソ科ハマゴウ属なので、似ているわけですね。
一応浜辺の植物とヒントを出したつもりだったのですが(^_^;)

センナリホオズキ、私も確定するには実をみないとと思っています。
ただ、実がなるまで置いてくれるかどうか心配です。
ヒロハフウリンホオズキといえば、通勤途中の水路に知らない間にびっしりと生えて、花をつけていました。
雨が降ったら調整するための水路なんですけど、なんでヒロハフウリンホオズキなんでしょうね???
返信する
また挑戦したいと思います (ninbu)
2023-10-25 19:47:00
なつみかんさん、こんばんは。

「最終回はちょっと難しかったでしょうか」ではなく大変むつかしかったです。
わかったのはヒヨドリバナのみで、これは先日私が投稿した、9月の花のアル
バム⑥にたまたまあった花なので、よく覚えていました。

後は全滅でした。ハマゴウとタヌキマメ、見たことはあるような気がしますが、
名前が出てきません。他は最初からまったくわからなくて、箸にも棒にも掛か
りませんでした。

いつも私が投稿している花のアルバム、逆の立場になって考えてみると、なつ
みかんさんがいつも8割以上正解することの凄さと、私の知識不足を改めて痛
感しました。

今回のクイズ、わからないなりにも楽しめて、とても頭の体操になり良かった
と思います。次の機会があれば、また挑戦したいと思います。(^.^)
返信する
Unknown (なつみかん)
2023-10-25 20:56:17
さざんかさん、こんばんは。
今日はちょっとマニアックだったので、さすがのさざんかさんでも難しかったのですね。
ninbuさんのところではいつも負けてるので、おあいこです(^^)

私も全然新しい花の名前とか最近は覚えられません。
明日はクイズではないので、のんびり見てくださいね!
返信する
生態園マニア向け (なつみかん)
2023-10-25 21:00:18
ninbuさん、こんばんは。
最後はさらに分かりにくい問題ばかりで悩ませてしまいましたね。
多分、つくば実験植物園の学名表示の花を全部並べられたら、同じような感じになると思います。
一応、京都府立植物園の植物生態園の花は和名があるのだけが救いかも(笑)

タヌキマメは特徴があるのでぜひ覚えてくださいね。
毛深いので、実際に見てもなるほど~となると思います。
ただ、写真でみるより実物はよほど小さい感じですが。

まあ、今回の3回のクイズ、もし8割以上正解される方がいらっしゃったら、京都府立植物園の植物生態園マニアですね。
え、私!?
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