アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ハゼランまたは 午後三時の花

2024-09-25 07:00:00 | みんなの花図鑑

またハゼランの名は「爆蘭」で、爆ぜる(はぜる)ように花が開くからと言われています。
「円錐形のつぼみや丸い実の状態で見かけることが多く、線香花火を連想させる(ハゼランの名はこのイメージから)」(wiki「ハゼラン」より)
もっともスベリヒユ科のハゼランの名前の「蘭」は 美しい花の例えで、蘭と直接の関係はありませんが。
(スベリヒユ科といいましたが現在では ハゼラン科として独立しているようです)
肉厚の葉っぱが食べられるところはスベリヒユと共通しています (^^ゞ






面白いのは ハゼランの別名で、Wikipediaによるとこんなにあります ↓
・サンジソウ(三時草)
・サンジカ(三時花)
・ハナビグサ(花火草)
・コーラル・フラワー
・米花蘭
・サンジノキコウシ(三時の貴公子)
・ホシノシズク(星の雫)
・エドノハナビ(江戸の花火)
・ヨヨノホシ(夜々の星)
・オシンソウ(おしん草)
・星月草
・三時の天使




このうち、サンジソウ(三時草)、サンジカ(三時花)、三時の貴公子、三時の天使などの名は
ハゼランの花が午後3時ごろになって咲く性質に因んでつけられたものです。




3時とか4時とかに咲いて、それから夜の間ずーっと咲いているのかと思えば、2、3時間しか咲いていないと言います。(no+e うりぼう【ハゼラン】による)



でも、いつまで咲いているかについてはこんな記述もあります
「15時から16時(午後3時から午後4時)に咲きはじめ、翌朝にしぼむ」(野田市・草花図鑑「ハゼラン」
ということは夜中(よなか)中咲いているということ??

ちょっと検索してみると、観察した人がいました
「③個々の花の寿命は午後2時から午後6時まで4時間程度のようだ。
一度咲いた花は、翌日には開かない。次から次へ新しい蕾をつける。」
(『ハゼラン(爆蘭)の開花時刻に関する観察記録 2016』)

他にも
「午後2時頃から夕方くらいまで開花するようです」(LOVEGREEN)
とあるので、夜は閉じてしまうというほうが多数派のようです。

また、先ほどの観察では「一日花」ということになってましたが…
「ハゼランの一日は、午後に起きて、日が沈むと寝てしまうようにも見える。
 (中略)夜にはまた萎んで、明日の午後を待つ。」(「ハゼランの一日」)
という記事もあり…
皆さん その辺 適当なようです(´v_v`)




そして、なぜ午後の三時になって開花するのかについては
よく分かっていません

そういえば、アオイ科のアメリカキンゴジカ なども午前中の 1、2時間くらいしか咲きません。
(キンゴジカの「ゴジカ」は「午時花」つまり「江戸時代の時計で午の刻(午前11時から午後1時)に咲く花」つまり「正午前後に咲く花」という意味で 「五時花」ではありませんので 念のため (´∀`))

受粉するために花を咲かせるのに、自らその時間を制限するとは?!

植物には分からないことが多すぎます(´v_v`)





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赤い木の実 ‐ 安城デンパーク

2024-09-24 07:00:00 | みんなの花図鑑
ガマズミ

ガマズミ(Viburnum dilatatum



ガマズミは春に咲く白色の花、初夏から観賞できる赤い果実、秋の紅葉と、長期間観賞できる花木です。







セイヨウカンボク ’ロゼウム’


セイヨウカンボクというと分かりにくいですが、
学名を Viburnum opulus ‘Roseum’
といい、上のガマズミの仲間です。




ハナミズキ

ハナミズキ(花水木、学名: Cornus florida)は、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉小高木ないし落葉高木。(wiki より)


北米原産で、日本へは1912年にワシントンD.C.に贈ったサクラの返礼として贈られた木として知られている。(同上)



英語では「犬の木」を意味する dogwood (ドッグウッド)と呼ばれる。この語の語源には諸説あるが、一説には17世紀頃に樹皮の煮汁がイヌの皮膚病治療に使用されたためと言われ(以下略)、(同上)




ゴンズイ

ミツバウツギ科ゴンズイ属の(落葉小高木。



面白い名前は「樹皮の模様が、魚のゴンズイに似ている、あるいは役に立たないところが似ている、などその名のついた魚との関係がありそうだ。」(樹木図鑑「ゴンズイ」より)





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八重咲インドシクンシ - 安城デンパーク

2024-09-23 07:00:00 | みんなの花図鑑


八重咲インドシクンシ( Combretum indicum )は、熱帯アジア、マレーシア原産、シクンシ科の熱帯つる性低木です。
芳香のある小さな花は、白から淡桃、紅へと色が変化し、咲き分けているようでとても美しいです。
果実は、漢方などの生薬にも利用されます。
展示株は八重咲き品種で珍しく、花も豪華で魅力的です。
デンパークへは1999年にタイより導入されました。









<咲くやこの花館>の解説より
シクンシといえば学識、徳、礼儀を備えた君子や、そのイメージをもつ蘭、竹、菊、梅を四君子といいますが、今回紹介の熱帯植物は「使君子」という生薬名で漢名(shijunzi)に由来しています「神に授かった妙薬」の意味を持ちアミノ酸のひとつキスカル酸を含みます。根、種子、果実を煎じると回虫の駆除薬や下痢止めになります。果実を煎じてうがい薬や腎炎の薬になります。葉は風邪を鎮めたり、根はリューマチの薬にと妙薬に相応しい効き目です。



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胡蝶蘭の原種?‐ 安城デンパーク

2024-09-22 06:45:48 | みんなの花図鑑
ところは 安城デンパークのフローラルプレイス(大温室)。
名前は・・・いろいろ検索しても、分かりませんでした。
まぁ、きれいな花がありました、でいいじゃない (´・ω・)


Google Lensで検索すると 候補名は 胡蝶蘭とか ミニ胡蝶蘭 が一番多いです。



でも、候補の先頭は Phalaenopsis equestris という学名らしきものです。
もし それだとすると
生息分布
台湾 (Lanyu Island)
フィリピン(Ilocos Norte, Aparri, Quezon, Mindanao)




花名は騎手の意味。



特定の開花期はないが国内では夏季が最盛期となるものが多い。




小型種として最も人気の高い種の一つである。リップの色合いが多様で改良種も多い。




リップの色は多くが紫色であるが、黄、オレンジ、赤、青などがあり、青は比較的少ないとされる。




Phalaenopsis equestris f. alba








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ケイトウ 展 - 安城デンパーク

2024-09-21 07:00:00 | みんなの花図鑑
安城デンパークのフローラルプレイス(大温室)でケイトウ展をやっています。
ケイトウを大きく分類すると、花序が縦に伸びているタイプと、花序が平たく広がるタイプに分けることができます。


ノゲイトウ(通称:セロシア)



花序が縦に伸びているタイプは、ノゲイトウ(通称セロシア)・ヤリゲイトウ・ウモウゲイトウなどがあります。







ノゲイトウ(通称:セロシア)は、指の太さほどのとても細い花序を縦長に伸ばす姿で、茎に動きがあり繊細なイメージのあるケイトウ。
ウモウゲイトウやヤリゲイトウと区別するため、切り花の業界では「セロシア」という呼称で流通していることが多い品物です。



ノゲイトウ系ヤリゲイトウ ’サマー・ラベンダー’

ウモウゲイトウやヤリゲイトウというと Celosia cristataの血が濃く、ノゲイトウと呼ぶと Celosia argentea という原種に近いイメージです。



ノゲイトウ系ヤリゲイトウ?











ノゲイトウ系ヤリゲイトウ?




公園やテーマパークの花壇でよく見る羽毛ケイトウ








大分類の2つ目は 花序が「平たく広がる」タイプです。


トサカ系久留米ケイトウ

鶏冠(トサカ)を連想させるので、トサカ系と呼ばれます。
成り立ちとしては諸説ありますが、本来は縦に伸びるはずの茎の先端に近い成長点が「帯化」した変異種を育てたもの、といわれます。

帯化現象は他の植物にもあります。

ガーベラ5 - 帯化は美しいか
セイタカアワダチソウ(帯化)
オオマツヨイグサ








クルメゲイトウは、トサカゲイトウの花序がさらに増して球形になったタイプで、戦後になって作られた品種です。



白の久留米ケイトウ








葉ケイトウ

花の業界では「葉ケイトウ」と呼ばれ、ケイトウの一種のように扱われますが、正しくはアマランサスというヒユ科ヒユ属の花になります(ケイトウは「ヒユ科ケイトウ属」)。

アーリー・スプレンダー?











ヒモケイトウ

「ヒモゲイトウ」も、葉ゲイトウ同様 アマランサスというヒユ科ヒユ属の花になります。










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