京都御苑の鳥さん、続きます。
今日は枯葉が敷き詰められた御苑の林の地面にいた鳥です。
地面にいる鳥と言えばヒヨドリです!
って、普通ちゃうやろ~
普段は木の上で、キィーキィーとうるさく鳴いていますよね。
でもここでは枯葉の間から伸びた青菜をパクパクと食べています。
見た感じ、キク科の植物でしょうか。
確かに必要とあらば地面に下りるヒヨドリでした。
お口の先に葉っぱが見えています。
ヒヨドリは普通花や果実を食べますが、今の時期は葉っぱなども食べるのですね。
(それでもクロガネモチにはいませんでした)
近くで咲いていたサザンカ。
御苑を歩いていると、なんだか地面でカサカサ言う小さい音。
目を凝らすと、なにかいる?
落ち葉と同じような色なので全然目立ちませんが、何羽か地面を突いてうろうろ。
遠目に一瞬アオジかと思いましたが、よく見ると全然違います。
ビンズイでしょうか。
前にビンズイと思っていたら、タヒバリだったことがあります。
見分け方は・・・
「目の後ろの白斑があるのがビンズイ、ないのがタヒバリ」
「非繁殖期、ビンズイは松林などによくいる」
なるほど、ビンズイ確定です!
セキレイ科でセキレイによく似ているとのことですが、とにかく飛んでくれません。
なので、全然セキレイには見えませんでした。
背中が少し緑がかっているというのは当たりですね。
何かに驚いたのか、細くなりました(笑)
大きな木が見えてきました。
京都御苑の広大な敷地には、マツを中心に、まばらに木の生えた林が何か所もあります。
初めて来たときは「アカマツばっかりでつまんない」と思ったものです。
でも何度も来るうちに色々な木があることに気づきました。
この木はなんでしょうか。
葉の感じはカシかシイの木っぽいですね。葉の裏が少し茶色がかっていたので、スダジイ?
と思ったのですが。地面を見ると・・・
あら、可愛いどんぐり。
帽子で区別が付くはず・・・と調べてみたら、イチイガシの可能性大。
樹皮も荒々しくて、ぴったりです。ということでとりあえずイチイガシに仮決定!
花がなくてもなつみかん的には楽しめる場所ということが分かりました。
そんなこんな写真を撮っているとき、この木の下にでてきたのがこちら。
つぐみんこと、ツグミ(ヒタキ科ツグミ属)です!
地面をぴょんぴょん歩いては立ち止まる・・を繰り返すので、「だるまさんがころんだ」に例えられることも。
冬鳥で、芝生などにもよく現れるので、おなじみの鳥です。
胸のうろこ模様がオシャレですね。
地面の鳥さんの最後は、こちら。
ツートンになったこの木を見ているときに現れました。
ちなみにこの木はナギ(マキ科ナギ属)。
幅の広い笹のような形の厚みのある葉が特徴的で、結構一度見たら忘れません。
ただ、普通はこんな色ではなく、綺麗な艶のある緑です。
弱っているのでしょうか。
樹皮も特徴的ですね。葉と樹皮の特徴を覚えたら忘れません。
ちなみにナギは凪に通じ、船乗りに信仰されたり、夫婦円満のお守りになるとか。
話が逸れました。シロハラでしたね。
ナギの下でみたシロハラは落ち葉を蹴散らしながら去っていきましたが、別の場所でも出てきてくれました。
相変わらず、気が強そうというか、不機嫌そうというか・・・
シロハラはヒタキ科ツグミ属。冬鳥です。
雑食で、地面の落ち葉を跳ね飛ばして虫や木の実など探している姿をよく見かけます。
Wikipediaにはほとんど鳴かないと書いていますが、いつでもキョキョキョキョとかココココと鳴いている印象。
鳴き声で見つけることがほとんどです。
余談ですが、鳥って餌を食べたり、何かしら行動するときよく鳴いていますよね。
囀りなら分かりますが、ふだんの地鳴きでもそうです。
ウグイスなどもそうですが、黙っていたらバレないのに、鳴くのでいることが分かります。
仲間とのコミュニケーションか、他の鳥への威嚇なのでしょうか。
ということで、地面の鳥さんたちのご紹介はここまで。
え、もっとよく見るのがいるでしょって?
それはまた今度!
【撮影:2022/1/26 京都御苑】