宇治川下流散歩、カッコウアザミに癒されましたが、こちらには驚かされました。
そう、このオレンジ色の紐みたいなのは、ネナシカズラ(ヒルガオ科ネナシカズラ属)。
有名な寄生植物です。
葉緑素を持たず自力では栄養を生み出せません。
なのでこのように宿主となる植物に巻き付いて「寄生根」を宿主の維管束に突き刺して栄養分を奪ってしまいます。
きゃー、こわい!
葉緑素を持たない茎は、太さの感じがまるでインスタントの長崎皿うどんの麺のよう。
ラーメンと例えられることも・・・
結構可愛い花が咲いて、そのあと種子で繁殖します。
種子を見ると、ヒルガオ科というのが何となく分かりますね。
種子は普通に発芽し、最初のうちだけ根がありますが、数日のうちに宿主にたどり着けないと枯れるそうです。
そして、宿主にたどり着いたあと、根はなくなり、まさに「ネナシカズラ」となります。
こちらも花期は8~10月のはずですが、年々遅くまで繁殖しています。
下の写真は去年の11月にもう少し下流で撮ったネナシカズラの写真。
クズやカナムグラを覆い尽くして繁殖するとは、恐ろしいやつ!
今回は、この辺り一面にコセンダングサがウニのようなトゲトゲの実になっていました。
つまり、宿主となっていたのはコセンダングサといういことですね。
次の写真ではコセンダングサの実も写っています。
というわけで、今後このネナシカズラどうなっていくのでしょうか。
そうそうこの爆発的繁殖力は外来種っぽいですが、れっきとした国産です。
→と書きましたが、本名アメリカネナシカズラ、外来種でした。やっぱり!
個人的には、コセンダングサの実の方がお近づきになりたくないです。
(服にくっついたらえらいことになりますしね~)
【撮影:2020/12/13 宇治市・京都市】