今回福知山に来た一番の目的は、ここ元伊勢にお参りすることでした。
もう2年前になりますが、12月の温泉一人旅で伊勢志摩に行ったとき、時間がなくて伊勢神宮に参拝できませんでした。
翌年に必ず行こうと思っていたのに、その年は母の喪中。
そして今年、まさかのコロナ禍・・・
でもたまたま京都の福知山に「元伊勢」があると聞き、思い切って参拝することにしたわけです。
(相変わらず、弾丸ワンデイトリップですが・・・笑)
そもそも「元伊勢」って?
Wikipediaで調べてみたら、伊勢神宮が今の場所に遷座されるまで神様が諸所を巡行された、その場所をいうそうです。
なるほど~
京都には4年ほどおられたそうで、そのあと奈良、岡山、和歌山など点々とされて、最後に三重に落ち着かれたようです。
福知山の元伊勢は鬼退治で有名な大江山にもほど近い大江町にあります。
三段池公園からでも車で20分程度です。
今にも泣き出しそうな空模様の日、駐車場には一台も車が止まっていませんでした。
さあ、ここからが石段の登り道です。
実付きのいいナンテンを眺めながら出発!
途中苔むした木を発見。背が高すぎてなんの木がわかりませんでした。
お賽銭が・・・
スギと照葉樹に囲まれた参道を登ります。
向こうに見えてきたのが「麻呂子杉」。
聖徳太子の御弟麻呂子親王が、丹後国の3人の凶賊を追討された時に、ここに植えられた3本杉の1本といわれているそうです。
あれ、確か麻呂子親王は大江山の鬼退治をされたのでは??
ということは軽く樹齢千年以上!?
とても太い木で、根元に空洞ができていました。相変わらず見上げてみました。
この木はなんと京都府の「天上の木10選」にも選ばれているそうです。
幹に手を触れさせていただくと、ご神木の気が流れ込むよう・・・
さらに進むと、ご神木と思われる杉の木の切り株から小さいスギが・・・
これがその3本の木の1本なのかも・・・
さらに進むと左手に小さい神社がありました。
こちらは御門神社といい、天岩戸を守る御門の神様だそうです。
四方八方からの厄を払う厄除けの神様、また出入りする者の過ちを正す神様として有名だそう。
しっかり拝んだので、きっと私の厄も過ちも正してくださることでしょう・・・
その横にあるのが、「カネのなる石」。
ん?ここにお金を置いたら、金が生るように増えるってこと?
と思ったら、全然違いました。
小さい石でこの石をたたくと、まるで金属のような音がカンカンします。
なるほど、カネの生る石じゃなくて、カネの鳴る石でした~
いよいよ鳥居が見えてきました!
ここの鳥居は非常に珍しいのですが、そのご紹介は後にしてまずは参拝。
御祭神は天照大神です。
天照大神が、永遠の聖地を求めて巡行されたというのはすでに書いた通り。
元々は大和国の三輪におられたのですが、崇神天皇39年(紀元前59年)にまずここ丹波の国にお遷りになったそうです。
ということは、こちらができたのは紀元前!
まさに日本神話の世界ですね。
今まで色々な神社に行きましたが、紀元前は初めてです。
しっかり拝んできました。
境内はそれほど広くはありませんが、周りを非常に多くの小さい社で囲まれています。
こちらは小宮といい、全国80余の神様がお祀りされているそうです。
ぐるっと回って全部拝めば、四方八方の厄落としができるとも言われているそうです。
知らずに拝みましたが、今の私は厄が落ちてツルツルピカピカかも・・・
境内にあったさざれ石。
君が代のあのさざれ石ですね。
昭和天皇御在位60年を記念して作られたお庭だそうです。
最後に、有名な黒木の鳥居です。
見ての通り、自然木そのもので作られた、非常に素朴な原初的な様式の鳥居だそうです。
いかがでしょうか。
荘厳な空気にあふれた静かな場所でした。
最後は境内のあちこちに植えられたサカキの実です。
明日は、この後行ったパワースポットの様子をご紹介しますね~
長々と読んでくださって、ありがとうございました!
【撮影:2020/11中旬 福知山市】