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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ナデシコ、キキョウ秋の七草の走り~京都府立植物園2020年7月中旬(3)

2020-07-26 05:42:30 | 植物

今回の目玉のユリ以外にも生態園には色々な花が見られました。

カワラナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)
カワラナデシコは別名大和撫子とも呼ばれる日本の代表的なナデシコで、本州~九州に分布します。
ん十年前までは、その辺の河原にも普通に咲いていて、私もそれが当たり前だと思っていました。
それが、気が付いたら野生の花を見かけない!
マイアルバムでも、植物園や公園で見た写真ばかりです。
秋の七草で一番早く、七月に咲きます。


よく似た花がもう一種。こちらはカワラナデシコの北バージョン。
エゾカワラナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)です。
北海道から本州中北部に自生、上のカワラナデシコとは苞で区別するそうですが・・・


さて、花はそっくりのこの2種類はどこで区別するかというと、花の首のところの様子をみればバッチリ!
写真も何もないので、頑張って言葉で解説してみますね。
花の根元あたりをシューっと長くくるんでいる緑の筒は萼。
その下に対になって花茎を覆っているのが苞です。それが互い違いに上下2組あるのがエゾカワラナデシコ。
上下3,4組あるのがカワラナデシコなんだそうですが・・・分かりませんよね(笑)
今度は絶対忘れずに写真を撮ってきます。

秋の七草といえばこちらを忘れてはいけません。
そう、キキョウ(キキョウ科キキョウ属)
こちらも日本全土に分布しますが、自然の草原に分布するため今や絶滅危惧だそうです。


キキョウは雄性先熟によって自家受粉を避ける仕組みになっています。
まずは雄性期。花粉が沢山でています。


こちらは雌性期。雄蕊はクタッとなって倒れ、柱頭が噴水のように5つに裂けて開きました。

ほんと、上手くできていますね~

白も少しだけですが咲いていました。あ、雄性期(笑)


ということで、まだまだ秋の七草を続けたいのですが、残念ながらこれ以上のネタが今回見つかりません。
続きはまたの機会ということで・・・
ちなみに、秋の七草、空で言えますか? 私は無理でした。

さて、お次は秋の七草から離れて、生態園で見つけた夏のお花。紫系が多いです。
こちらはしいちゃんのおうちにもある、スズカケソウ(オオバコ科クガイソウ属)です。
山伏が首にかける鈴懸に似ているから・・・でしたよね。
自生地の岐阜では絶滅危惧ですが、栽培された株は丈夫で増えるみたいです。


こちらも生態園の常連さん、ユキミバナ(キツネノマゴ科イセハナビ属)です。
マイアルバムを見ると、例年7月に咲き初め、12月頃まで咲き続けています。
福井などの日本海側の多雪地方に自生し、当初スズムシバナの変種と思われていたそうですが、1993年に新種認定されました。
印象としては秋の花ですが、雪が降るころまで咲いていることからユキミバナと付けられたとか。


もう一つ、紫の花を。
ツガルフジです。見ての通り、マメ科ソラマメ属。
こちらもスズカケソウのように茎に輪生する花が離れて付きます。
北海道、東北、新潟に分布。
ちなみにこれは津軽藤ですが、津軽富士といえば、青森県弘前市の岩木山です。


今回は下手な解説が長くなりすぎました。
続きはまた明日。

【撮影:2020/7/18 京都府立植物園】

コメント (12)
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