ユリの続きです。
植物生態園ではあまり見た覚えのないウバユリが咲いていました。
ユリ科ウバユリ属。日本中の山に普通に自生しています。
確かに、花に出会うことは少ないですが、「卵状心形」の葉は山でよく見かけます。
花を見かけることは少ないと思ったら、なんと種を植えてから咲くまで6~8年かかるそうです。
なので、花がそれほど見栄えがしないこともあり、栽培種としては普及していないとのこと。
なかなかの風情だと思いますが・・・
やはりお庭より野にある方が似合うかもしれませんね。
今年は花の当たり年だったんでしょうね。
ここで生態園を離れます。
色々ユリを見ましたが、見たかったカノコユリはまだ堅い蕾・・・
おや、こんなところに咲いているじゃないですか!
こちらは希少植物などが集められたゾーン。小川に倒れ掛かるように咲くユリ。
名札には「タキユリ」と書いてあります。
花はカノコユリにそっくり。
調べてみると、タキユリは滝百合かと思ったら「崖百合」。
九州、四国の崖から下垂するように下向きに咲くユリなんだそうです。
(カノコユリは九州西部の海岸に直立して咲く)
なるほど、ごしゃごしゃと下向いて咲いていたわけです!
花はとても美形ですが、撮りにくいことこの上ない・・・
ちょっとだけお気に入りの写真が撮れたところで、四季彩の丘方面に移動。
純白のユリの姿を見て一瞬サクユリかと思ったら、カサブランカでした。
こちらはユリの栽培品種で、純白で大きく美しい姿から花嫁の花束としても人気があります。
写真がイマ億ですが・・・
こちらは、スパイダーリリー。賀茂川門近くで咲いていました。
ヒガンバナ科ハマオモト(ヒメノカリス)属。
「全然ユリとちゃうやないかーい!」
「一応リリーやから仲間にいれたって。」
こちらはパイナップルリリー(ヒヤシンス科ユーコミス属)。
もうどこを見てもユリの面影がありません・・・
花のアップ。可愛いですが、やっぱりユリとは違いますよね。
最後はまた生態園にもどって、一番盛りの「ユリっぽい花」。
そう、前回蕾がワンサカついていたヤブカンゾウが満開でした。
今年は大豊作で、地元でも沢山咲いているのですが、こちらのヤブカンゾウはちょっと雰囲気が違います。
まるでダブル咲きのように整った花姿。しかも中央の濃い目のオレンジの模様がオシャレ。
ということで、ユリ&ユリっぽい花特集はこれでおしまい。
明日は生態園で見た、その他のお花たちを大公開します。
【撮影:2020/7/18 京都府立植物園】