タイトルを見て「?」と思われたのでは・・・
まあ、ご覧くださいませ。
宇治川散策、ハイライトはびゅんびゅん工事のダンプが行きかう道沿いの山肌。
去年は、同じ時期、その狭いエリアに種々の野草が咲き乱れていました。
今年はどうだったでしょう?
あ、ジロボウエンゴサク が咲いている!
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策; ケシ科キケマン属)
ちょっとひょうきんな表情。 距の真ん中に茎が付いていて、ひゅーんと飛んでるみたいにも見えます。
ヤマエンゴサクとよく似ていますが、苞葉に切れ込みがないことから区別できます。
<参考写真> 伊吹山で5月に撮ったヤマエンゴサク。苞葉に切れ込みがあるのがお分かりでしょうか。
(2017/5/14 伊吹山)
ところで、今回よく似たこんな花を見つけました。 なんと、白花です!
その名も、シロバナジロボウエンゴサク。(まんまやがな~)
確かに苞葉に切れ込みはなく、花も葉も同じです。
去年はこの白い花は見かけませんでした。
歩いていくと、今の時期ムラサキケマンが沢山咲いています。
紫華鬘、こちらも、ケシ科キケマン属。
先ほどのジロボウエンゴサクともちょっと似ていますが、花が密についていて、先がフリル。
葉の切れ込みもずっと多いです。
群生も・・・
ところで、今年はこのムラサキケマンによく似ている白い花を沢山見かけました。
むしろ、ムラサキケマンより多いくらい。
花の色は白く、先に紫色の模様。 こちらはムラサキケマンの品種で、シロヤブケマン(白藪華鬘)と言うそうです。
はじめて見ましたが、なかなか美しい花です。
葉(左)も、実(右)もムラサキケマンそっくりです。
時間が経つと、花が咲き登り、下の方から紫色に変化してくるようです。
最後はこんなにびよ~んと伸びてしまっていました。
去年は一本も見かけなかったのに、なぜこんなに沢山白い品種が咲いていたのでしょう。
そういえば気になることが・・・
去年まで道端で観察するスミレはほとんどがいわゆる「スミレ」だったのに・・・
(2018/4 京都市内)
今年は、ほとんど白いアリアケスミレ(多分)に変わってしまっていました。
(2019/4 京都市内)
なぜだか分かりません。
職場の芝生に生えているスミレも、去年は一面紫だったのに、今年は一面白・・・
平成が令和に変わる年に、何かが起こったのでしょうか!?
偶然かもしれませんが、すごく不思議です。
ということで、最後はやっぱりケシ科のこの子を出してあげなくては・・・
クサノオウ(瘡の王; ケシ科クサノオウ属)です。
このエリアにはほぼ一年中咲いているような気がします。
元気が出る黄色が出演したところで、今日はこの辺で!
(つづく)
〔撮影:特に断らない限り、2019年4月13日 宇治川左岸〕