なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ラクウショウに育まれる妖精たち~くろんど園地 (1)

2019-04-03 05:15:51 | 植物

今日から3月24日に出かけたくろんど園地の特集です。
まず最初にお断り~
普通でしたら10日程度の遅れはそれほどでもないのですが、この時期の開花のスピードはハンパではありません。
なので、この記事を読んで出かけられても、同じ様子は見られないと思います。
咲き始めは満開に、満開は終わりかけているであろうことを、あらかじめご承知おきくだいね。

さて、くろんど園地の駐車場に車を止め、まずはお目当てのあの場所へ・・・

ラクウショウの並木がお出迎え!
当然自生ではありませんが、かなり樹齢を重ねたと思われる大きなラクウショウが沢山あります。

       

入口の並木はかなり壮観。
そのうちの一本が根元で合体してるのを発見!


元々ラクウショウ(落羽松)は別名をヌマスギというように湿潤地を好み、原産地の北米では、少し水に使った場所に自生しているそうです。
ここくろんど園地でもそのような場所に沢山生えています。

さて、一方そのような場所が好きなのはラクウショウだけではありません。
まあ、ご覧くださいませ~



どうでしょうか。
いつも行く、私市植物園とは少し違ったワイルドな光景がみられます。
びっしりとタケノコのように生えているのは、お馴染みの気根です。
これは湿地に植えると出てくる呼吸のための根だそうです。
祈っている姿や、家族の姿・・・ 5人家族に、4人家族。 寄り添う恋人たちもいる?



                         
                 以前投稿したことがあり、その後見失っていた仏様の手をまた見つけることができました!

                 

そして、白い花のようなものが点々と・・・
みんな知ってるミズバショウ(水芭蕉;サトイモ科) の白い苞です!

ミズバショウの花というと、この白い苞を思い浮かべますが、実はこれは仏炎苞といい、葉が変形したものだそうです。
覗いてみてもまだ出てきていませんでしたが、もう少しすると苞の中に小さい花が集まった棒状の花序が伸びてきます。
緑の葉、白い苞、黄色い花が合わさって、「ミズバショウ」ですが、今はまだちょっとのっぺらぼうな苞、苞、苞・・・



                気根に寄り添うように伸びている苞もありました。

                
                  
もうひとつ、ここでひっそりと咲いていた花。
ショウジョウバカマ(猩猩袴、メランチウム科)です。
こちらも少し湿った場所が好みなので、この湿地は格好の生育地になっているようでした。



最初に見つけた花。木道の下に咲いていたので撮りにくいのなんのって・・・



                咲き始めの花。雌蕊が長くのびてちょっと面白い形。

                

いかがでしょうか。
遠めには「ちょっとワイルド」に見えたラクウショウの湿地も、多くの早春の花を育んでいました。

ところで、お目当てのひとつだったカタクリは、この湿地に隣接して咲いている・・・と思ったのですが、ちょっと早かった!
蕾のスマートさが気に入りました(ちょっと負け惜しみ気味ですが・・・笑)



                おっと、花もかろうじて一輪だけ。 多分今はもっと沢山咲いているでしょうね~

                

毎年一番いい時期に行こうと頑張っているのですが、難しいものですね~

(つづく・・・)

コメント (12)
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