議会雑感

国会のルールや決まりごとなど、議会人が備忘録を兼ねて記します。

常会冒頭における新会派結成

2016-01-07 | 雑感
年末のエントリー、「現在の会派と所属議員数」において、衆参それぞれで会派の数と所属議員数が確定したことを紹介しました。

衆参の議院運営委員会理事会は、確定した会派と所属議員数に応じて、委員長や理事、院内の議員控室等の割り振りを年内中に終え、1月4日の第190回国会の召集日を迎えました。

1月4日の召集日は、1回目の本会議にて院の構成を確定し、国会がようやく始動したところです。

にもかかわらず、1月7日午前9時、参議院事務局に対し、新会派の届出が行われました。召集日から3日しか経っていないにも関わらず、です。

6人会派と5人会派が統一会派を組んで、10人以上になることを目指していたものと推測されますが、蓋を開けてみれば、新会派に集った議員は9人となりました。

参議院では、所属議員10人以上の会派が「院内交渉会派」と呼ばれ、議院の運営についての協議に参加できる資格、つまり議院運営委員会に委員を出せる最小限の単位となっており、会派所属議員が10人以上であることは重要な意味を持つのですが、現時点では9人にとどまりました。

いずれにせよ、年内の会派届出期限に提出されなかったこと、召集から日を置かずして新たな会派が届け出られたこと等に鑑みると、拙速であった感は否めないのではないでしょうか。

というわけで、新会派届出に伴う参議院の会派と所属議員数のグラフ(筆者作成)を掲載します。まさか、1週間強でグラフを作り直すことになろうとは、思いもしませんでしたねえ・・。
            
            参議院の会派と所属議員数(平成28年1月7日現在)

ついでに、今回、統一会派を組んだ共同代表の発言を紹介します。議会人のひとりとして、数日前に決めたばかりの院の構成が、今回、軽々に変更されたものではないと信じています。