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時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

たんぽぽの乱

2015-05-29 15:54:28 | 野の草や花

タンポポ、古くからある野草のようだが、今目に入るほとんどはセイヨウタンポポ。

特に、北の国はセイヨウタンポポゆかりの地。

明治の頃、農学校のお雇い外国人教師が、北米から持ち込んだとの説が有力。

食用になり、利尿作用もあるというので、薬用としての利用を見込んだものか。

 

今シーズンは、例年より早く5月中旬に咲き始めた。

今は、タイトル画像のとおり、わが世の春?を謳歌している。

 

 

 

 

 

 

 

野原(休耕地)のタンポポは、お日様の光をいっぱいに浴びて大らかに伸び、次第に株を
大きくする。

直根なので簡単に抜くことはできず、根が切れ残ればそこからまた再生する。

牧草地が真っ黄色になっているのは、遠目にはキレイだが酪農家にとってはあまり褒め
られたものではない。

 

 

たとえば、こんな。

放牧された牛が過剰にタンポポを摂ると、牛乳の味が変わると聞いたことがあるが、
カボチャを食べれば手のひらが赤くなるのと一緒?、真偽は不明。
(7年前の6月1日の画像。場所詮索無用)

 

 

 

 

 

 

 

タンポポのスゴイところは、適応能力に優れていること。

一般的環境下では、ストローのような花柄を伸ばして花を付けるが、刈り込みをする芝地の
ような環境下では、こんなに短くとも花を咲かす。

かくして、緑したたる芝生の何割かは、黄色い芝生となる。

 

 

 

 

 

 

 

所変わって、カラマツ林の中。

マイヅルソウやギョウジャニンニクなどの中に咲く姿は、野原(休耕地)や芝地の面影はない。

 

 

 

 

 

 

 

若葉に赤屋根、タンポポの花で、北の国的な絵柄だが、花のいい時期がそのまま続く訳は
ない。

 

 

 

 

 

 

 

よく見かけるネイチャーフォト風にしてみたが、タンポポの花はやがて綿毛となり大量の種を
撒き散らす。

 

話変わって…(余計な話)

この画像、レンズ前1センチまで接写できるデジカメで撮ったが、空にたくさんゴミのような
のが写り込んでいる。

レンズ前に付けた保護フィルターのゴミが原因だが、センサーサイズが小さくて、接写の効く
デジカメでは良くあるので注意必要。(空をバックの逆光写真が一番写り込みやすい)

 

 

 

 

 

 

 

埋め尽くされた黄色い花は、やがて無限の綿毛を製造し種を飛ばし始める。

特に、セイヨウタンポポは、一夏に何度も花を付けることができるので、全国制覇した
理由もわかろうかというもの。

古式ゆかしい、在来のタンポポ(エゾタンポポ、カントウタンポポなど)は、花期は1回。

初めから戦いにはならない。

 

 

 

 

 

 

 

すっと伸びた先に一輪の花を付けた、こんな姿からは想像もできないほどの
力を秘めているのがセイヨウタンポポかな。

正体あばいて、今夜は♪タンポポの夢でも見そうだ。

 

今日もユー地区26度越えで、夏日更新。

 

 



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