だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

イチオシ課題図書@花のお江戸の蝶の舞

2018年12月30日 | 日記
久々の課題図書は、まったり正月気分で読める作品を選びますね📚

「描く」のが忙しいと「読む」時間がないんですが、読まないと描けないんですよねー。
ここが辛いところでございます。

前にもココに書きましたが、本や雑誌がタワーになっていました。
何やかやと忙しくて、「読む」ことがおろそかてした、ワタクシメ。
でも読んでいることは、読んでいますので(笑)、お正月にまったりできそうな作品をご紹介します。



花のお江戸の蝶の舞 – 岩崎京子 (著), 佐藤道明 (イラスト)   出版社: てらいんく


内容紹介 (Amazonより)

「あんた、女の子よ」
「だから、女の職人」
「そんなの、聞いたことない」

〜お菓子にみせられたお嬢様、たまき・十二才の挑戦! 〜
花のお江戸で高い人気をほこるお菓子屋「金沢丹後」。
このお店の長女・たまきは、店の主人であるおとっつあんやおっかさんよりも、職人たちが作るお菓子にきびしい。
親にすすめられた踊りのけいこをためすうちに、自分が本当にやりたいのはお菓子作りだと気づいたたまき。
でも職人は男の仕事、女の人は調菓場に入ることもゆるされない時代。
そこでたまきは、西洋のお菓子作りを学んだ一平の力をかりて、お菓子作りをみとめてもらうための挑戦を始める!



岩崎京子先生は96才にしてバリバリの現役!
昨年5月、街中で転倒され入院と手術、そしてリハビリ。
あの時ばかりは「このまま引退かなー」と心配し、勝手に悲しんでいましたら(笑)、見事に復活されましたー\(^o^)/
9月に青山方面のイベントに行きましたら、岩崎先生も来られていて、ビックリしましたが、
この度、新刊を出され、またビックリ👀
本当にお元気で「人間力」あふれる作家さんです。

この作品は「ケガをした時、そばに居てくれた方々にお菓子を贈る代わりのお礼状」として描かれたそうです。
ワタクシメは、どんなお菓子よりも美味しくいただきました。
書き出しの一行目から、すーっと江戸の菓子屋へと引き込んでいく「京子マジック」を味わって下さい。
江戸弁が小気味いいです。
時代は変わっても反抗する娘の姿は今と同じで、クスクス笑いながら読みました。
最近は「パティシエ」にあこがれる子が多いですが、たぶん江戸時代にも「職人」にあこがれる女の子はいたはず。
まして「お菓子」は子どもには身近なアイテムですから、主人公・たまきの奮闘を、ハラハラドキドキして読む子がたくさんいるでしょう。

イラストもとても細かな部分も表現していて、時代考証をおさえつつも少女漫画的な構成もあり、おもしろかったです。


お正月にちょっと高級なお菓子とおいしい茶などいただきながら、読書タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。


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