だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

笑顔満開(゜∀゜)傘寿の祝い

2015年03月31日 | 日記
やっと冬眠から覚めるかな?

実を言うと・・・今年は冬はつらかったです、ワタクシメ。
どこか悪い所があるわけじゃないけど、心身ともにウツウツしていました。
一種の「更年期?」ですかね(´Д⊂ヽ

報告が遅れましたが、日本児童文学の「短編評」のお仕事は1月末で終了しました。
肩の荷を下ろし、自分自身の創作活動も再開(正確には売り込み活動)したのが2月です。
しかし、児童書の出版状況は厳しく、一度落ち込んだモチベーションを上向きにするには、この冬は寒すぎた感じwww
昨年秋口から「新作を描きたい」と心の奥で奮闘していましたが、以前のように「これです!」と自信が持てぬまま・・・
3月は編集さんからの返事待ちでした~(トホホ)。

でも、ここのところぽかぽか陽気となり、体調だけは復活したもよう!
朝からブログの更新を試みてござる。
「公開」は夜になるかも知れませんが、朝から文章を書く気分になったのは、ウツウツ回復の兆しですね('◇')ゞ





母上が八十才・傘寿を迎えられました\(^o^)/

ココに時々母上の病気のことも書いていますが、オヤジ様がFacebookに“涙をそそる日記”を書いたのでーー身内はヘソで茶をわかしてますがwーー
「ある意味では真実」ですから、一部コピペさせてもらいますφ(..)。。。

                     ☆+:;;;;;:+☆ヾ(*´∀`*)ノ☆+:;;;;;:+☆


我家の近くの桜並木も満開直前。地域恒例の桜祭りも好天に恵まれて開催。家内は寒い間外出できずにいたので、暖かい日差しの中、半年ぶりに外に出てお花見へ。
(ヘルパーさんに車いすを押してもらっての外出)
七、八年前は一緒に活動していた桜祭りのお仲間と久しぶりに会い、みんなに喜んでもらった。

夜は突然、長男一家がやってくる。二女のCちゃんが今度新一年生だ。お祝いに贈ったランドセルと、制服姿を見せてくれた。
姉のMちゃんはバレーボールのレギュラー。急に身長が伸びて素敵な女の子になった。
家内もずっとリビングに出てきて、おしゃべりに加わり楽しそうだった。

家内が急に食べたくなったのか、目の前にあったお寿司に手を伸ばし口に入れ始める。手がうまく動かず中々入らない。
バアバがこんなことするなんて、みんなびっくり。
本当に口に入れて飲み込めなければ大変と心配したり、すごいといったり、大笑いしたり・・・賑やかに春を満喫した一日だった。


②                          ~゜・_・゜~
今日は家内の80歳の誕生日。傘寿を迎えた。
約十年程前、何か歩くのがおかしい、と言いだし、あちらこちらの病院に行ったがはっきりせず、検査を繰り返したあと進行性核上性麻痺と診断された。
初めて聞くその病気をネットで調べると、徐々に進行し多くは発病から5年から10年で死亡するとあった。
死因は主に褥瘡または肺炎だと出ていた。
当時70歳。それでは80歳までは何としても無事にいられるよう共にがんばらなくてはと今日まできた。
先ずは一つの目標を達成。
これからさらにこのまま元気でいてもらおうと新たな気持ちになっている。


孫たちが来た時、自分から手を伸ばしてお寿司を口に入れようとした家内。
咀嚼ができず流動食をほんの僅かしか口に入れられないで我慢している家内。
どうしても口から寿司が食べたかったんだろう。
声が出ず自分の気持ちを伝えられないで悲しんでいるんだろうと思うと不憫だ。
耐えてくれ。
頑張ってくれ。

でも、これからも、少しでも長く家にいて楽しい思いをして欲しいんだよ。


家内の傘寿の祝で、長女はカーディガンを贈ってくれた。
私は、シャンパンといちごを買ってきた。
飲めないけれどまねごとで、家内にグラスを渡ししたら、口まで持っていき唇をぬらすていど飲んでくれた。
これで一応乾杯というところ。
いちごはミキサーにかけミルクを混ぜて少しずつ食べてもらった。
ケーキは前々日孫達が食べ残したもので間に合わせ、それをミルクで溶かして口に入れてやった。
それが家内の夕食がわり。随分安上がりのお粗末すぎる誕生祝いだが、気持ちだけは分かってくれたようだ。
あとお盆の上にはこれまた残り物のプリンと玉子豆腐が少々だが、食べないことが多いので用意しておくだけ。
残りはいつも私のお腹で片づけることになる。

                         (=^・・^=)



暴露するとね(+o+)

オヤジ様のFacebookは、実情を知る人が読むと、③はツッコミ所いっぱいです(笑)。
母の話しにとんちんかんな対応をするのはオヤジ様・な・の・でwww

④あたりが我が家のリアルな様子かな(?_?)

①の「花見」のエピソードはもっとたくさんあって、出掛ける前に「化粧したい」とか「この服じゃー暑い」とか・・・母上がしゃべれないのにいろいろ注文をつけたので(ウヒヒ)、
オヤジ様の機嫌は悪くなり(アリャリャ)。
海外旅行に送り出すくらい疲れましたわ、ワタクシメ。

②は・・・オヤジ様を筆頭に家族みんなの本音でしょう。
発病当初、母上は「70代が飛んじゃったわ」とこぼした時期もあります。
母上は大家族の「主婦」の大役を終えてから、ほんとーに自分の時間を謳歌するつもりでしたから。
「やりたいこと」ができなくて可愛そうに思いますが、ずっと外で活躍し、家庭もしっかり切り盛りしてきた人だから、「動けないこと」も「お世話してもらうこと」も母上にとっては初体験。
最近症状が安定し生活のリズムも落ち着いているので、母上は、その「初体験」を楽しんでいる風にも見えます。
とにかく前向きなんです、母上は!

ちょうど桜が満開の頃に「傘寿の祝い」ができたのも、母上のご人徳かもね。
これからもオヤジ様にダメ出ししながら、八十代を生き抜いてほしいです(*^^)v









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「丸井はアオイ」

2015年03月23日 | 日記
「NHKアナウンサー・シリーズ」になってしまいますが・・・

前回書いた「井上二郎アナ」・・・昨日のニュース(週末)で全国区を去ったのでしょうか?
3月はまだ10日ほど残っていますが、来週の月曜日から福岡で新番組が始まるのだから、今週は引越しとかあいさつ回りでお忙しいことでしょう(ノД`)・゜・。
きっと井上二郎ちゃんは地方を回って出世するけど、現場にこだわり、フリーに転身するんじゃないでしょうか(妄想)
かたや武田アナや高瀬アナはNHKに骨を埋め、定年後は「NHKアナウンサー養成学園」で後進の指導に当たり、月に一度位は「ラジオ深夜便」を担当するのです(スゴイ妄想・笑)

さて、今回は特にファンではありませんが、前々からブログねたにしようとキープしておいた「青井実アナ」について書きますφ(..)。。。


青井実アナは「丸井」のオンゾーシだったぁ

青井アナのお祖父様は「丸井=OIOI」の創始者なんですね。

ストーカーではありませんよ、ワタクシメ。
番組を検索していて、たまたまみつけたんです。
いわれてみれば、お坊ちゃまっぽいですわね、青井さん。

一時NHKの男性アナがやたらと趣味の悪いストライプのネクタイをしていてイヤだったんですがwww
ワタクシメの読みでは、あのネクタイたちは「OIOIからのミツギモノ」だったか、「青井さんに泣きつかれ、売れ残りを歳末助け合い」したかのどちらかでしょう(冗談です_(_^_)_)

ネクタイは、どうでもいいんです。
“オンゾーシ”だって・・・どうでもいいんです。
調べれば他にも”オンゾーシ“はいるでしょう。
「OIOI」ということが重要ポイントなんですよー(@_@)

実はオヤジ様と「OIOI}の現名誉会長は高校のご学友(?)なんです。
ワタクシメが幼い頃、日本は高度成長期で「OIOIは駅のそば」をキャッチフレーズに、丸井は店舗を増やしていました。
当時の社長がオヤジ様と同期の「青井君」だったのです。
テレビで「丸井」のCMが流れる度、
車で「OIOI」の前を通る度に、オヤジ様は言いました、「丸井わね、青井なんだよ」と。

ーー耳にタコ、です。

青井アナが丸井のオンゾーシと知り、
最初は「青井君の孫かー。ワタクシメが元気で早婚だったら、オヤジ様にも青井アナくらいの孫がいるかもねー? 老け込んでも仕方ないわね」と思ったのですが、
プロフィールをよくよく見たら「ゲッ、むすこー。青井君、やるじゃん! オヤジ様ももう一花咲かせよ(*^^)v」



ガンバレ、青井アナ

お坊ちゃまキャラの青井アナがニュースを読んでいると、ワタクシメはチャンネルを変えるんですが、
オヤジ様は「青井アナはニュースの方がいい(バラエティーはやかましい)」と申しています。
「音楽番組のMC」として、青井アナをひいきにしていた人もいます。
青井君のご子息と知り、今後応援する、かも知れません(≧◇≦)

青井アナは体格はいいしマスクもいいし、オンゾーシの良さもあります。
アナウンサーとして肝心かなめの「しゃべり」を探求すれば、いいアナウンサーになるのではないでしょうか。

「OIOIの青井さん」のご子息らしく、斬新で画期的なアナウンサーに成長したらおもしろいなーと、だーばぁは期待しているぞよ.。o○




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井上二郎アナぁぁぁ(ノД`)・゜・。

2015年03月20日 | 日記
落ち込むことは多々あれど・・・(;_;)

先日「知恵泉(Eテレ)」を見ていたら、
”My Lovely JIRO・笑“=井上二郎アナが「4月から放送時間も変わり、2代目店主で・・・」と言うではありませんか?!

  大ショックー(◎_◎;)

眠気は吹っ飛び・・・即ネットで検索してみると・・・
Twitterに「井上元嘉(NHKの井上二郎アナの息子)」と名乗る人がこんな書き込みをしているのを発見しました。
「ペケペケぺケ」とアヤシイ書き込み💢

しかし、
JIRO⁻chanが異動になるのは確かな模様。
「知恵泉」でエンターテイナーぶりを開花させたので、
ーーもうニュースは読まない方がいいとか、
ーーそろそろフリーになるかとか、
JUROウォッチャーとして、テレビの前でほざいておりましたがー、じっくり調べましたところロクいち福岡という
福岡局のキャスターになるそうです。

  福岡の皆さん、おめでとしゃん_(_^_)_

地味でしたが休日の全国ニュースを読み~、
Eテレで「知恵泉」をヒットさせた大将をー、
全国区で人気者になった井上アナを何故に地方局に飛ばすンかい?

NHKの人事にモノ申すぞ、ワタクシメ。



復習

突然ワタクシメがNHKのアナウンサーを「My Lovely JIRO」なんて呼んじゃって(笑)、オッタマゲた方は過去の記事マイブーム@井上アナを読んで下さい。
今のワタクシメの落ち込みがおわかりになると思います。
ワタクシメは本当に本当に井上二郎アナが好きなんです(*´з`)

 ↑ 写真みたいにワタクシメも心で叫んでこじゃる(号泣)

”My Lovely JIRO・笑“、どんな理由か知らないけれど、あなたは全国区の人です!
早くワタクシメのもとへ帰って来て下さいwww 
コメント (6)
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手作り絵本の醍醐味

2015年03月11日 | クリエーター・モード
ついに出ましたぁ\(^o^)/ 「おばあちゃんがおばあちゃんになった日」

シリーズ最初の「おかあさんがおかあさんになった日」は、確か「長野ヒデ子 100刷目の絵本」ということで、出版パーティーにお招きいただきました。
あれから22年。
第2弾の「おとうさんがおとうさんになった日」が出た頃に甥と姪が生まれたので、本にサインしていただきました。
その二人は今年6年生になります。

長野先生がお祖母ちゃんになられ数年経つので、「次はおばあちゃんになった日かなー」と思っていたら・・・出ました!



かわいい赤ちゃんがうまれたので、おかあさんは大いそがし。
お姉ちゃんになったあこちゃんのおむかえには、おばあちゃんがきてくれます。
あこちゃんのおばあちゃんは、のんびりやで、みちくさ名人。
ところで、おばあちゃんにも赤ちゃんのころがあったのかな?
おばあちゃんは、いつから「おばあちゃん」になったの?
ご近所には、わかわかしいおばあちゃん、こわそうなおばあちゃん、やさしいおばあちゃん……
いろんな「おばあちゃん」がいるね。あこちゃんとおばあちゃんの心の交流、
そして新しい赤ちゃんをむかえた家庭のあたたかさを描いた、楽しいおばあちゃん応援絵本です。

【童心社 ホームページより】


”長野ヒデ子“の絵本

「絵本作家」としてトップクラスの長野先生の作品を「手作り絵本」といっていいのか悪いのか・・・

失礼かも知れませんが、「おばあちゃんがおばあちゃんになった日」は手作り絵本だと思います、ワタクシメ。

以前講演会で、ご自身の子育ての体験を話され、
先生の「絵」は、ご自身のお子さんたちを遊ばせて喜ばせるためのモノからスタートしたとのこと(記憶違いだったらゴメンナサイ(^-^; )。

目の前の子どもに向けて描くこと。
どんな作品でも「長野ヒデ子」を貫くこと。

先生が絵を描かれた「かぐや姫」も、長野ヒデ子流のユーモアが見え隠れしていて笑っちゃったことがあります.。o○
プライベートでお付き合いしていると、長野先生は類まれな「テンネンおばちゃま」で(笑)、画風同様ほんわかとしていますが、
「昔話」であっても、「長野ヒデ子ワールド」で描ききってしまう強さをお持ちです。

目の前の子どもと戯れる優しさや遊び心は崩さずに、長野ヒデ子の秘めたる強さで突き進むことで、「我が子」から「親戚の子」「近所の子」・・・「世界の子ども」へと対象が広がっていくのでしょう。

たくさん作品を出される上では、身を削るご苦労があるはずですが、常に「手作り感」を維持されているのもスゴイなーと、魅力を感じています。

「おばあちゃんがおばあちゃんになった日」は、「ヒデ子おばあちゃんの日常」を切り取ったような作品で、
長野先生がお孫さんのために「エンヤーコーラ」している様子が目に浮かびます。
そして、お孫さんといっしょに「あーだったね。こんなこともしたわね」と語らっている声が聞こえてきそうです。

作者のぬくもりや声や表情が伝わってくるので「手作り絵本」と思うわけです。

万人の心をつかむ細やかさ

長野先生とお話しすると「ボケボケ話」で、ワタクシメは笑ってばかりいますが・・・
「ボケボケ話」をしながらも、長野ヒデ子は人間ウォッチングをし、見たものすべて絵本のネタにしていますから、皆さん、お気をつけあそばせwww

様々な人間(生きるモノ)をまんべんなくみつめ描いているのも、長野作品が愛される要因でしょう。

例えば「おばあちゃんがおばあちゃんになった日」の中で、
ーーごきんじょには おばあちゃんが いっぱいいるーー
元気でユニークな〝おばあちゃん”が何人も登場しますが、その中の「いつもベッドのおばあちゃん」に長野ヒデ子の底知れぬ愛が表現されています。
「病気」も一つの個性。元気じゃなくてもおばあちゃんが孫を思う気持ちは変わらない・・・そういう細かな気配りに、ジーンときますよ、ワタクシメ。


どの作品を見ても、登場する人たち(生き物たち)が平等に明るく個性的に描かれているから、読者は「これ、私みたい」と、そこから元気がもらえる気がします。

「手作り絵本の醍醐味」か味わえる一冊。
お手に取ってみてください( ^)o(^ )
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「カッチン」@子どもを取り囲むコミュニティ

2015年03月07日 | クリエーター・モード
いずみたかひろ作『カッチン』(小峰書店)


『カッチン』の舞台は、昭和34年から35年の神戸。
いずみたかひろさんの自伝的ともいえる長編(短編連作)です、
高度経済成長期がはじまったばかりの、空気感が伝わってきます。

恥ずかしながらワタクシメ、最近「長編作品」を読むことから逃げておりましたが(/ω\)
「カッチン」を読み始めたら止まらず、ずっぼりとワタクシメが生まれる前の神戸の街にタイムスリップし、
カッチンの仲間の一人になったような気分になりました。

余談になりますが・・・「カッチン」を読みながら、
ーーこの感覚が「読書の楽しさ」なのだと、ワタクシメの冬眠していた感覚をも目覚めさせてくれた一冊です。




【本の帯より】

いつも運河は、この街のかたわらを流れている。
みんなの生きているこの街を見守っていてくれるようだ。
カッチンの駆けぬけたこの街。
あの時代の風景は、今はもうないかもしれない。
でも、昔のように運河は流れ、生きる人びとの心は、
今も、あたたかい。
人がいて人とふれあい、自分という人間は独りで生きているのではないことの喜びにであえる物語。




子どもを取り囲むコミュニティ

ただいまは、どうしたって「川崎中1殺害事件」のことが頭から離れません。
事件の全容がわからないので、直接的なことを書くのは控えますが・・・
「カッチン」と川崎の事件とはクロスする所があります。
しかし、「カッチン」の生きる世界には希望があるのです。

ーーなにが・・・どう違うのか?

今日も近所の学童保育クラブの卒所式にお招きいただき、「どうして、どうして?」と考えていました。
たぶん来賓であいさつされた方たちや児童館のスタッフも、あの事件を受けて想いは一つだったことでしょう。

学童保育クラブは卒業だけど、児童館にはいつでも来ていいんだよ。
もちろん学校の先生も、
地域の、隣近所の人でも、
困ったことがあったら相談して・・・と、例年よりも力がこもっていた気がします。
それは子どもに対してだけではなく、保護者に対しても、です。

卒所式に出席するメンバーは常にそういうスタンスをお持ちでしょうが、
おとな一人一人が「子どものコミュニティ」を正しくサポートしなければいけない思います。

話を「カッチン」に戻しますが・・・この作品の登場人物=子どもたちはそれぞれ大きな荷物を背負っています。

カッチンこと和男は、野球が大好き。まっすぐで熱い性格で、友だちのためなら、泥だらけキズだらけになろうとも突き進みます。
仲のいい俊介、ユージ。
運河のダルマ船で暮らす桃子は「家なしっ子」とからかわれて、街を去っていきました。桃子はカッチンの初恋の相手か?
浪曲を語るのがうまい拓ボン。
野球がうまくて喧嘩が強い龍成は実は朝鮮人で、祖国に帰ってしまいます。
柊太は病気がちな家族を支えるためにをくず鉄集めに忙しく、学校にもなかなか行かれません。
カッチンたち子どもは悲しみや悔しさを抱えながらも、それを「絆」にして成長していきます。
そして、おとなたちも人間味があふれています
学校の先生たちにも「情」ありました。
自転車を「女乗り」する優しいヤッサンは喫茶店のウエイター。カッチンたちをいつも応援してくれます。
街全体が子どもたちを見守り、「コミュニティ」を作り上げていた様子がよくわかります。

おとなに読んでほしい、児童文学

「カッチン」は児童文学として描かれていますが、おとなが読むべき作品です。
いびつになってしまった「子ども社会」を修復するのはおとなの責任ですから、半世紀ほど前に立ち返り、現在を見つめ直す必要があります。
タイムリーに、今、ぜひ、読んでいただきたい作品です。

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