だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

精霊の人(?!)樹木希林

2018年09月27日 | 日記
樹木希林さん 5月16日放送の『徹子の部屋』の画像 ↓




9月15日、女優・樹木希林さんが逝かれました。

前回ココに書きましたが。ワタクシメが「気分的には喪に服す」原因の一つは希林さんが亡くなられたことであります。
晩年の希林さんは「女優」を超えた・・・いや「人間」を超えた生き物で、素晴らしかったから。

ワタクシメは希林さんが「悠木千帆」と名乗っていたころから知っており、
子どもの頃は「おもしろい人・おかしな人」として楽しませていただき、
大人になってからは「味のある役者だなー」と感心して見ておりました。

亡くなられてから「追悼」を書きたい、せめて一言つぶやきたかったのですが、
「追悼番組」を見て想い出がよみがえるにつれ、その存在の不思議さが増すばかりで、心の内を表現できずにいました。



”死“へのプロモーション


5月頃、映画『モリのいる場所』公開に合わせたプロモーションで、あちこちの「トーク番組」に出演されていた希林さん。
天上人っぽくなった希林さんが、たまに外界へ降りてくると、それだけで「プレミア」でした。

でも「徹子の部屋」だけは、映画のプロモーションに留まりませんでした。
旧知の仲であるお二人だから許される「ブラックトーク」がさく裂(笑)
そして、希林さんがとてもきれいに映っていました。

終活の話題から、
「私が死んだ時は『徹子の部屋』の追悼特集で出してほしい」と珍しくしおらしい希林さんに対し、徹子さんはいつも通りキャンキャンと
「私が先になったらあなたがね、上手に弔事を言えるかしら」
「言えない」とサラリと流す希林さん。
「そうよ、あなた何言うかわかんないから嫌だわ。私はちゃんと送る言葉を言えるけど・・・」
最終的に「徹子さんは10才とし上であるけれど、希林さんより先には死ねない」と、爆笑トークとなるのでした。

「癌が全身に転移して、いつどうなるかわからない」と深刻な状況を話す希林さんも、
それを受け止める徹子さんも、真剣なのですが、浮世離れしていて、ぽわぽわしたトークでした。

お二人とも近い将来「死」が待っていることを承知していて、最後まで互いのキャラは崩さずに、「徹子の部屋」を演じていたようにも思えます。

今にしてみれば、あの日の「徹子の部屋」は、希林さんの“死”へのプロモーションだった気もします。



「精霊」になった希林さん


先に「天上人」と表しましたが、希林さんには「天上人」は似合わないかなーと・・・しっくりハマる言葉を探していましたワタクシメ。

いっとき「妖怪」に思えた時期もありましたが(笑)
神々しさを帯びてきたのは癌を患い命のカウントダウンが始まってからではないでしょうか。

「老女役」もおばあさんを演じるだけでなく、持っているすべてを捨象することによって「老いていく姿」を表現されていました。

「天上人」は下の人を導くわけですが、希林さんは隣人に「そんなもの要らないのよ。捨てたら楽になるわ」と語りかけていた感じです。


人通りの少ない雨上がりの道で、キンモクセイの香りがしたり、雲の切れ間の青空や、鳥が急に羽ばたく様子を見て「精霊」というフレーズが浮かびました。

  「捨象しても存在できる・何気なく生業し続ける」って・・・それが生きること。「精霊」の仕業かしら (?_?) 

ワタクシメはどんなモノにも「精霊」は宿っていると信じるタチです。
土地や樹木・草花や石など自然界のモノはもちろんですが、身の回りのモノや、無機質なモノにも・・・「精霊」がいて、
何かシグナルを出してくれていて、それを感じ付いて行けば、行くべき所に辿り着けると思うのです。

希林さんが「精霊」になったのか、「精霊」が希林さんの体を借りたのかわかりませんが、
数々の映画に出演し、スクリーンの中の芝居やセリフに心打たれた人は世界中にいることでしょう。

「精霊」だから肉体は亡くなっても、魂は永遠に残ります。

これからも樹木希林さんが遺した作品に、ワタクシメは励まされるに違いありません。

ありがとうございました。
ゆっくりお休み下さい。
                         合掌
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何気に激動の9月

2018年09月25日 | 日記
ワンコとたわむれ 🐶

 ↓ この写真は姪っ子たちが飼っているワンコにチューしているところ (*´з`)
これは9月の半ば、「お祭り」でわさわさ家族も全員集合!
年に何度もない「ファミリーデー」でしたが、ワタクシメはかなり落ち込んでいて、腰も痛いし・・・
気分的には「喪に服す」って感じ。
でも「家族写真」の中では傾きつつも満面の笑顔を作りました(傾いているワタクシメはFacebookの隠れ家にUPしてます・笑)
ワンコと撮ったショットには、傷心した残照が見えるかも (?_?)






落ち込みのわけ

毎月第一週目はバタバタしておりまして、
第二週目頃から「腰据えて、まとまったことをするかなっと」・・・そんなサイクルで暮らしております、ワタクシメ。
二週目の「頑張り度」で、三週目からの明暗が決まるのです。
その大切な時期に、一年がかりで粘って描いていた作品が「ボツ」になりました ⤵⤵⤵

「ボツ」にされるのは慣れっこですが、今回は担当編集者だけでなく、部長にも直接お会いして、
書き直しのリクエストの度、
「これは前向きな修正ですよね!」と何度も念を押しました。
「本にする」という確約はなくても、「出版に向けた検討ですよね!」と。
編集者からの指摘も、作品を形にするために必要なことと納得し、何度も推敲しました。
「本になる」という具体的な目標に向かって「あーだこーだ」やり取りするのは苦しくても楽しい作業でした。

夏休みの頃に「レイアウトの見本に合わせて、文章を直してみます」と提案し、
「レイアウト」が来るのを待っていたら・・・大どんでん返し・・・号泣( ;∀;)

    今回はマジ泣けました。


落ち込むヒマはないのだぁ

でも無情にもスケジュールが詰まっていました。
別の作品(ワンコの物語)を他社に見てもらっていて、「企画案」をプレゼンに掛けてくれるという、その日が迫っていたのです。
「ワンコの物語」はあちこちにお世話になって書かせてもらったのに「版元」が決まらず、ワタクシメの悩みの一つでした。
だから、なんとしても「本」に仕上げたくて、寝る間を惜しんで「企画案」を書きました。

それに並行して、お馴染みの「障がい者団体の機関紙作り」も、ありました。

「ストレス」が腰に来ますの、ワタクシメ。
第三週の後半は、児童館で遊んだり、プチサバイバルな外出があるので、まずは腰痛を治さねば― 👍

またしても同時並行で「通信添削」の仕事。これは責任重大です。
気になる受講生がお二人いて、ワタクシメのスパルタ指導にも耐えて頑張っておられるので、
微力ながらお役に立ちたいと思っていますが、自分自身の作品が「撃沈」したのに、他人を指導する資格があるのかなーと、
すごく情けない気持ちで「赤ペン」を持っていたのでした 💦

ちょっとさかのぼると・・・この夏は「ヘルパー体制」が不安定で、我慢していたんですが、やっぱり忙しい時期に「とんだこと」があり、
ついに、ぶっちぎれ、介護事業所とケンカしました、ワタクシメ。

オマケに書くと、「歯科治療」に関して積もり積もったうっぷんがあり(笑)、
「この際だから言いますが―」とお気に入りのドクターに頼み込み、その医師の出番の日にせっせと通院しているんです 😠

     「生きる」って・・・激動なのよ❣

今日はひさーしぶりの休息日です。
ワンコがいたら一日中じゃれていたい気分ですが、ワタクシメの場合、ワンコとたわむれる代わりに「ブログの更新」で心の休養日かな😊









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「聲の形」を観ました

2018年09月11日 | 四方山話
夏も終わりかな~

最近「疲れること」や「腹立つこと」が多く(苦笑)、ブログを更新する気分じゃないんですが (´;ω;`)ウゥゥ
ココがストップしていると、ますますメゲルので、自分を元気づけるために書きます ( ..)φ。。。

夏休みの間、NHKで2回ほど長編アニメ映画「聲の形」を放映しました。
2時間以上の作品なので途中で寝ちゃうと思い、「パス!」してたんですが、「話題作らしい」ので頑張って観ました。
                                         ウトクて、失礼  <(_ _)>
今年の夏は「マレーシアツアー」以外でも冒険が多かったです、ワタクシメ。
そんな中、珍しくヒマな日曜日、
「聲の形」をじっくり観たのも、この夏の想い出の一つです。



「私は障がい者になるために生まれてきたんじゃありません」と心の中で叫んでおります、ワタクシメ。

そろそろ婆さんの域に入るっていうのに、こんな青臭いセリフを吐いてる自分が情けないし、
ワタクシメにこう思わせる世の中に腹が立ちます。

ーー人を人と思わないヤカラが多いんだよ(怒)

この頃何かとお騒がせの「ハラスメント」です。
人間は意識しなくても「力」を持つと横暴になる生き物なのでしょうか?

「障がいがあるから弱者」だとは全然思っていません、ワタクシメ。
むしろ欠如した部分があるから、そこを補おうという本能でガムシャラになっちゃったりします o(^^)o
だから・・・世の中に腹を立てている方が健康が維持できるのかも知れないけどwww

一難去ってまた一難・・・いつもいつも、様々なハラスメントに遭うと・・・ウンザリしてきますよ。

「聲の形」は障がい者が抱く”ウンザリ“
傍らにいる人たちの“ウンザリ”
傍観者の“ウンザリ“
どの立場も肯定せず否定せず、率直に描いていて、新鮮でした!




聲の形」 YAHOO映画(サイト)より抜粋






解説

元ガキ大将の主人公と聴覚障害があるヒロインの切ない青春を描いた大今良時のコミックを基に、
『けいおん』シリーズなどの山田尚子監督が手掛けたアニメーション。



レポート

主人公の石田将也がガキ大将だった小学6年生の時、先天性聴覚障害を持つ転校生の西宮硝子をイジメ抜いたこと。
それに加担した級友たちから手のひら返しを受け、自分がイジメの被害者になった彼は硝子への仕打ちを悔いるが、
彼女は再び転校して消え去ってしまう。
そして高校3年生になった5年後、硝子と再会を果たした将也の贖罪のドラマが始まる。

序盤のイジメ描写のリアルさに居心地の悪さどころか胸くその悪さすら覚える人もいようが、
メインの高校時代に差しかかると物語の本当のテーマが浮かび上がってくる。
それはコミュニケーション、「ごめん」「ありがとう」「友だちになりたい」「好き」。
こうしたシンプルな思いを相手に届けることの難しさを容赦なく執拗に描く一方、
人間の表情や仕種の多様さ、さらには手話や言葉にならない声の響きの豊かさを表現する。  (高橋諭治)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする