読書感想日記

最近読んだ本の感想

「蜩ノ記」 葉室 麟 著  祥伝社

2013-08-25 20:57:56 | 歴史物
 武士(もののふ)の心が、いとも簡単に、流されやすい私の心へ、熱い楔を打ち込んだ。
 ただひたすらに、藩と民のため、そして家族のために、忠と義に生きる。
 その範たる姿勢は、限られた日々においてでさえ、全く変わらない。
 そして、その生き方は、「信頼」とは何か、「忠義」とは何かを、我々に問いかける。
 日本男子の心意気、潔さを忘れるな!!
 そう、教えていただきました。

 ただし、残念ながら、現代社会に於いて、世界の中で日本という国家が、その存在を確立し、あるいは正当性を証明するためには、より積極的に自らの意見を述べ、ロビー活動でさえも展開し、場合によっては、力を誇示しなければならないのも事実である。
 もはや、いつまでもお人好しで、気前よく資金と技術を提供する、よき日本人では、我が国に敵対心を抱く者たちには、永久に勝てない。


 
コメント
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