なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

語やびら の日

2013-02-21 17:00:09 | 日記

月に一度のお弁当の日でした。
そして同時に、なんくる家での親支援の日「語やびら」の日でした。
なんくる家に出向こうとしているわたしに「お弁当見て」とこころさんがニコニコ顔でお弁当箱を持って現れました。
こころさんのお母さんはお弁当作りの名人です。
パーパーパッパのキャラ弁でした。思わず見とれてしまいました。

そしてなんくる家へ。
もうすでに3人のママと一人のパパがテーブルを囲んでいました。
思い思いにテーブルを囲んで和やかです。
この時間は、心にわだかまりを持っていて語りたい人の集いです。
いえいえ、わだかまりが無くても、わが子の事を語りたい、聞きたい人たちが
集まって語る日です。

一人、また一人と参加して、担当者とわたしを加えると7人でした。

先月初めて参加したAさんも来てくれました。
先月はあまりにも切ない気持ちをもっての初参加で、涙が溢れてか言葉になりませんでした。
だから、Aさんが顔を見せたことで全員ホッとしたのです。

切ない気持ちが分かるメンバーです。
それはどこかで自分自身がそんな目にあい、そんな思いをしたことのある方ばかりだからです。

次の言葉は大人として一緒に考えてほしいので書きます。
Aさんは重たい口を開きました。
「先日息子の保育園の音楽の発表会がありました。わが子は団体行動が苦手少し苦手です。はたしてみんなと一緒に舞台に上がれるのだろうか。最後までできるのだろうかと心配をしながら見守っていました。息子はちゃんとできるのだろうかと、母の方がドキドキでした。

心配をよそに、息子は頑張っていました。みんなに合わせてちゃんとやっていることに心から感激をして、嬉しくて、本当に感激しました。
舞台が終わって息子を迎えにいきました。
先生方にお礼をいい、園長にもお礼をいい、本人も褒めました。本人も頑張ったことが嬉しくて満足した様子でした」

しかし、園長に呼び止められて「頑張りましたね。障害を持っている子には音楽は良いらしいので、お母さん色々な音楽を聞かせて上げてくださいねー」と言われました。
「えっ耳を疑いました」
「障害児には?それって何のこと?」とても心が痛みました。
「確かに団体行動は苦手だし、型にはまった事が苦手だし、自由な子です。でもいきなり『障害児には・・・』の言葉をかけられて、もうたまりませんでした。」と。
「何気なく出した言葉かもしれませんが、とても傷つきました」と続けるAさん。

聞いていた周りの人も心が痛みました。
心ない言葉ではないでしょうか?私の知らない園長さんです。
他の園に通っておられる保護者さんも時々お見えになる会です。
だからあえて保育園の名前を聞きません。園長の名前もお聞きしません。
しかし同じ園長という立場です。もっと言葉使いを大切にして欲しいと願いました。

一つの言葉で元気にもなります。
一つの言葉で落ち込みもします。
「クトバジンジケー(言葉はお金のように大切に使いなさい」という沖縄のことわざを思い出しました。

特にわたしのように上に立つものは尚更気をつけなければならないでしょう。
その後は、どうして子どもはお便所に行きたがらない?
どうやったらスムースにウンチを自立できる?

などなど色々な話が飛び交い充実した時間でした。