自宅と道志の日々

タイトルを「自宅と道志の日々」にしました。日記のようにつぶやいています

マルチタスクとシングルタスク

2023年09月14日 | なかま道志ベース

先日、友人に安否確認(どうしている?)で、電話を入れました。声の調子がガラ声になっています。

彼曰く、友人と酒を酌み交わし、飲み過ぎたと言っていました。だいぶ酔っていたのか(お相手も)、自分のキャッシュカードで支払って、割り勘にしたはずが、金額を間違えてほとんど自分払いだったと・・・(笑)

いつもは短い電話ですが、そんな中で、75歳とはに付いての話題になりました。私は75歳で、友人は74歳です。やはり、70歳過ぎて身辺でもいろいろとあり変化を感じます。

それぞれ75歳も一つの節目にも感じています。前期高齢者から後期高齢者になるのです。なんで前期とか後期と区別するのか?違った呼び方もあったような気もします。名称?を付けた意図が分かりません。

私たちにとっては、一つの通過点に過ぎないのです。

そんな中で出て来た会話が、「マルチタスクと対義語にあるシングルタスク」と言う言葉でした。*ちょっと、聞きなれない言葉かも知れません。

私たちが現職のころは通勤中からも今日の仕事のことを考え、デスクに着いてから電話を何本もかけたり、山積みになった決済を処理し的確に指示するなど複数のことが同時進行していました。

したがって、社員(部下)より早く出勤しないと通常業務に間に合いません。私もそうでしたが、友人も7時頃には出勤していたのでしょう。

さて、マルチタスクとは短時間で切り替えながら、複数の作業を行なっていくことです。

ビジネスシーンでは特に意識をせずに使っている方も多いでしょう。電話を受けながら、メールの処理をする。会議中に議論に参加しながら次の発言内容を考えるなど、2つ以上の作業を行っていれば、それはマルチタスクでした。

一方では、マルチタスクの対義語にシングルタスクがあります。

シングルタスクとは、ひとつの作業に集中することです。マルチタスクできる人の方が、能力が高いとは言い切れません。

向き不向きであったり、仕事内容によってマルチタスクとの相性が変わってきたりするためです。業務内容によっては、シングルタスクを行う方が、トータルでの生産性があがる場合もあります。職人や芸術家などは、一点集中しているのでしょう。

最近では、シングルタスクもおぼつかなくなっています。一つのことをやるのも精一杯です。

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あるベストセラー(2002年)になった「話を聞かない男、地図が読めない女」で男脳、女脳が取り上げられ話題になりました。

どうして、こんな本がベストセラーになったのか分かりません。でも、なんとなく分かるような気もいたします。これは差別ではなく表現の一つだと思います。

ちょっと考えて見ました。

私ごとですが、何故か地図が読めない女房です。運転をしてても(助手席に座っていても)、私は足を踏ん張ることがしばしばあります。

比較的安全運転です。やはり夜の運転は怖いと、ほとんど私が運転します。

他車で女性が運転する車では黄色い信号でも無視して?突っ込んで来ることが多いようにも感じます。前に進むことだけ考えて「行っちゃえ!」と思うのでしょうか?

ママチャリも同じです。横道から確認せずに、急に飛び出してくることもしばしばです。

何か、地図を読めない女性(その場を把握していない女性)と共通しているような思いです。ごめんなさい!一方的な私の感覚です。

先ず、コミュニケーションです。「女性の会話というのは友達作りやコミュニケーション」であり、それに対して「男性の会話は情報交換や事実伝達」がほとんどです。したがって、多くの男性は電話なども要件だけ済ませて短いようです(これも我が家の場合です)。

女性は会話に共感を求め、男性は会話に解決を求めるのでしょう

いま読んでいる単行本は「人類史のなかの定住革命」西田正規著ですが、なかなか面白い内容になっています。

人類の歴史は、500万年以上も前の熱帯雨林においてはじまり、その初期でもすでに熱帯雨林からサバンナまで分布を広げた。そして、つい数万年前の後期旧石器時代には高緯度の寒帯にまで達し、地上のあらゆる環境が人類の住むところになったと・・・。

これも狩猟採集時代の名残であり、男性は狩猟の際は最も効率的に獲物を捉えることが必要であったため、目的思考の脳が発達したのに対して、女性は外敵からいつ襲われるか分からないため、常に周囲と頻繁に会話をしてお互いの存在を確認し合っていたと書かれていました。

男性は、コミュニケーションに目的があるわけではないのです。他のこと(やるべきこと)に目的であって、「話を聞かない男」になったと推測します。

私はよくモノを忘れたり、探し物をするのですが、例えば冷蔵庫を開けているのに、視野が狭く視線先にある品が発見できないのです。

一方で、女房は探し上手で「あったわよ!」と、私が探していたものを発見してくれます。

先ず、私自身のことですが、完璧主義者なのでしょう。

完璧主義である分、作業中に話しかけられるなど、少し違う要素が入ったり、他の業務を頼まれたりなどのイレギュラーに対応することが、ストレスに感じるのです。(これは現職時代です)

目の前の作業に集中できるという特性もありますが、その分短時間で作業を切り替えるのが難しくなります。

それは、①自分が正しいと思っている。②面倒くさいと思っている。③つまらないと思っている。④時間が無駄だと思っている。⑤かなりせっかちである。と自分なりに分析しました。

一方、女房(女性)は、ものごとの細やかな違いを察知することができる能力を持っています。 しかし、地図を読むときには空間の認識がやや少ない傾向にあるためか?上手く理解できなくなっているのでしょう。

 そのために、女性は地図が読めない人が多くなりがちと言われているのではないでしょうか?

車の運転で車庫入れや狭い駐車場にバックで入れるときに、男性の運転を見ていると事もなげに駐車しているのを見て、上手だと思ったこともあるのではないでしょうか? それは、男性の方が空間認識力があるためにスムーズにできているのでしょう。(男性でも運転の下手な方はいますので、一般論です)

地図が読めないことを多くの女性にとって苦手意識があるのは確かだと思いますが、読んだ本の人類史から女性は常に周囲と頻繁に会話をしてお互いの存在を確認し合っていたとあるように、それぞれの立場が根底にあるのかも知れません。

これはあくまでも、私の推測であり確かな事実ではありません。

久し振りに友人との長電話で、こんな内容になってしましました。

そうか!男でも長電話する時がありました。

今日は道志に入ります。(一人ですので、人の話を聞くことも無いのでしょう)

女房は友だちと二泊して来ると言っていました。きっと、夜中まで駄弁って(コミュケーション)いるかと思います。甲府方面に行くと言っていましたが、地図の読めない人たちですの、どこに行くかは決まっていないようです。

 

Hiro