政府は国民の命と暮らしを守ることが使命・・・なのに?
戦争という過ちを反省して、二度と戦争をしないことを、日本という国は、国民と約束をしました。まず全世界の国民に平和的に生きる権利があることを問いかけました。すべての国の国民に平和的に生きる権利があり、お互いがそれを尊重したならば戦争は起きるはずがありません。
直接的に、戦争放棄と武力の不保持を国民に対して宣言しました。そして政府は、何よりも国民の基本的人権と個人の尊厳を守りますと国民に約束しました。
加えて地方自治体は、中央政府から独立して自ら収める権利を有することを宣言しました。すべては、戦争をしないという政府の国民に対する約束を担保するものです。
いうまでもなくそれが日本国憲法です。
6月23日は沖縄慰霊の日でした。
沖縄の歴史は国策によって翻弄され続けてきました。450年続いた琉球王朝は1872年明治政府によって強制的に沖縄県として大日本帝国に併合されました。
太平洋戦争末期、日本の敗戦は決まっていたにもかかわらず、長野県松代に大本営をつくる時間稼ぎのため、沖縄上陸戦が戦われ県民の四人に一人が犠牲となりました。当時、沖縄の守備隊長だった牛島中将が1945年6月23日自決し組織的な戦争が終わりました。
1947年9月天皇は米国による沖縄の軍事占領に関して、シーボルト連合国最高司令官政治顧問に「米国による琉球諸島の軍事占領の継続を望む。占領は、日本の主権を残したままで長期租借によるべき。手続は、米国と日本の二国間条約によるべき」という書簡を渡し、1952年サンフランシスコ講和条約で日本は独立をしますが、沖縄は米軍の占領下に置かれたままでした。
1972年5月15日沖縄は本土復帰を果たしますが、在日米軍の当時74%が沖縄県に存在し、復帰した先は日本国憲法ではなく日米安保条約だったのです。
毎日毎日繰り返される米軍の演習による爆音は、耳をふさいでいても内臓が揺れるような凄まじいものです。米軍人軍属による事件・事故は絶え間がありません。加えて名護市辺野古につくられる基地は、未来永劫沖縄を米軍の基地にするという日本政府の約束手形です。
今年の6月23日平和の詩の朗読した糸満市立兼城小学校6年の山内玲奈さん(11才)は詩の中で「本当の幸せ」について次のように読み上げた。
「お金持ちになることや 有名になることが 幸せではない 家族と友達と笑い合える毎日こそが 本当の幸せだ 未来に夢を持つことこそが 最高の幸せだ」
目の前にいたこの国の首相はどのように受け止めたのだろうか。この人は国策によって国民の命と暮らしを踏みにじらないと約束できるのだろうか。
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