いまさらクラブ活動とは嘆かわしい

「反小沢」の怨念のみが原動力の政党が発足未遂に終わった。
その名も「改革クラブ」。

政党を目指したが、一人の女性議員による突然の翻意で、その目論見は潰えた。
この一両日は、凄まじいハラスメントの応酬だった。
彼らは離党のタイミングを、小沢代表の3選出馬表明の日にぶつけた。
これに対抗して、民主党執行部は参加予定議員の離党撤回で「新党」発表記者会見を台無しにしてみせた。政党成立要件である5人の現職議員が集まらず、新党構想は、結局、クラブ活動に終わった。

そもそも、新党綱領の中に「党議拘束なし」が謳われていたところに、理念も政策も棚上げして、5人確保・対小沢民主党ハラスメントというクラブ活動の実態が垣間見られた。政権交代に向かう歴史的な潮流を前に、こんな小石につまずいている暇はないが、松下新平(参議)という有為な人材までもがこのクラブ活動に巻き込まれてしまったことは誠に残念だ。

それにしても、国内経済・国際情勢の危機に直面し、かりそめにも「全国民の代表」として負託を受けた国会議員がこのようなクラブ活動に興じるとは嘆かわしい。

某新聞記者が、「長島さんの名前も取りざたされてましたよ」と心配して電話をしてきた。苦笑するほかないが、思わず「俺を見くびるな!」と怒鳴り返してやった。巷間流布されている「前原離党」とか、「野田同調」とかは絶対にありえない。この期に及んで政党助成金に目がくらみ、時局の大勢を見失う愚か者はもはや一人もいない。秋の臨時国会の論戦に堂々と臨み、政権交代あるのみだ。
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