自立と冒険心で 大乱に挑む!

厳しい国難の中で新しい年を迎えることとなりました。
東日本大震
災からの復興は未だ緒についたばかり。原発事故の収束も予断を許しません。欧州の債務危機の根は深く、世界経済は不透明な状況が当面続くでしょう。しかも、今年は、動揺する朝鮮半島をはじめ各国のトップリーダーが入れ替わるなど、天下大乱を予感させます。

決断と実行で将来を切り拓く!

そのような中で、先進国中最悪の財政赤字を抱え、少子高齢化が年々深まる我が国において、税制と社会保障制度の抜本改革は待ったなしです。にもかかわらず、大阪の橋下市長が喝破するように、いま国政は「物事を決められない、実行できない」機能不全に陥っています。与党内にすら無責任な問題先送り論が根強いことは深刻です。今年こそ、その無責任と先送りの連鎖を断ち切って、政治の決断力と実行力を示さなければなりません。年末に、野田総理と共に中国とインドというアジアの二大新興国を訪れ、その成長の勢いと躍動する社会を目の当たりにして、なおさら危機感を強くしました。

不人気を恐れず、将来世代への責任を果たす!

もちろん、消費税増税の前には、議員定数の削減や公務員人件費の削減、特別会計の廃止など、政官が率先して身を切る努力を国民に示さねばなりません。将来不安を払拭する年金、医療、介護の新たな制度設計を国民にわかりやすく説明することも大前提です。消費増税にあたっての生活緩和措置も必要です。しかし、不人気を恐れて立ち止まっている余裕は、もはやこの国にはありません。これ以上、将来世代にツケを回すことはできないのです。
今この国に必要な改革を実現するためには、与党であろうが野党であろうが、直面する危機の実相を深く認識している政治家の力を結集する以外にありません。選挙を恐れて問題を先送りしたり、目先の利益で改革の足を引っ張る政治家とはキッパリと決別せねばなりません。与野党を超えて、将来世代に対する責任を共有する政治家の力を結集するのです。

依存体質を断ち切って、「未来に誇れる日本」へ!

そのためには、自立の精神と困難に立ち向かう「冒険心」が不可欠です。大衆におもねり、大物政治家や人気者に頼る依存体質を先ず断ち切らねばなりません。その上で、明治維新に果敢に挑んだ先人に学ぶべきです。吉田茂は、自著『日本を決定した百年』の冒頭で、幕末の咸臨丸による日本人初の太平洋無寄港横断の故事を引きながら、維新を成し遂げた先人たちの冒険心を讃え、これこそが日本の近代化100年を成功させた原動力だと書いています。
今年こそ、今を生きる政治家として、外交や安保とともに内政改革においても、私達の子や孫たち将来世代に対する責任を果たす「未来に誇れる日本」実現元年としてまいります。皆さんの変わらぬご支援をよろしくお願いします。

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