那田尚史の部屋ver.3(集団ストーカーを解決します)

「ロータス人づくり企画」コーディネーター。元早大講師、微笑禅の会代表、探偵業のいと可笑しきオールジャンルのコラム。
 

禅とスポーツ:榎本喜八

2012年11月25日 | 
さすがに2日もブログを休むとアクセスがグンと落ちますね。
このところ余りに忙しくフラフラしているので休みがちですが、アクセス解析を見ているとどうも宗教の話をしたときに人が増えています。
 堅い話なので私自身は、こんなこと書いていいのかなぁ、と思っていましたが、こういう時代のせいでしょうか。占いなど大流行してますし未来が見えない状況特有の傾向と思います。

そこで、丹田呼吸と腹式呼吸の違いについて書こうと思い、いろんなサイトをくぐりました。「むしろ腹は引っ込める感じで臍下丹田を膨らませる」、と前に解説しましたが、やはり医学では丹田呼吸を「逆腹式呼吸」と呼ぶようです。長年やっていると臍下がラグビーボールのように膨らむそうで、事実そこは筋肉のつきにくい場所ですが徐々に膨らんできます。
 調べた限り呼吸は自然に任せ、と書いてありますが、なるべく細い呼気を全身の毛穴から漏らすイメージで1分以上続ける訓練を続けるべきと思います。その内に本当に細い呼吸になり、吸っているのか吐いているのか分からなくなり(それを同時に行っているのでしょう)、鼻の頭に細くちぎったティッシュペーパーをぶら下げても揺れなくなります。

その関連で調べていくうちに、禅や合気道を取り入れたプロ野球の打撃の神様がいたことを知りました。私が物心付く前の世代の人なので全く記憶にありませんが紹介します。
以下、wikiより思い切り抜粋して引用しました。特に解説はつけません。
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榎本 喜八(えのもと きはち、1936年(昭和11年)12月5日 - 2012年(平成24年)3月14日)は、東京都中野区上鷺宮出身のプロ野球選手(一塁手)。現役時代はオリオンズの中心選手として長きに渡って活躍し、「ミスターオリオンズ」と呼ばれた。

現役時代は武道を取り入れたトレーニングをおこない、その求道的なスタイルも相まって数々の逸話を残した。荒川博らとともに藤平光一や剣道家の羽賀準一の道場に通って合気道や居合を習得し、打撃が開眼。そのためか、トレーニングのことを「稽古」、バッティングフォームのことを「形」と言っていた。試合前に座禅を組むこともあったという。

“神の域”に到達した時のことについては、後年に詳細に語っており、「臍下丹田に、自分のバッティングフォームが映るようになったんです。ちょうどタライに張った水に、お月さんがきれいに映る感じ。寸分の狂いもなく、自分の姿が映って、どんなふうに動いているのかまでよくわかった。ボールがバットに当たった瞬間から、バットに乗っていくところもよくわかった」、「すると、どんなボールに対しても、自分の思い通りに打てちゃう。それまでは、タイミングは合った、狂ったと一喜一憂してたけど、この時期は相手とのタイミングがなくなったんですよ。最初からタイミングがないから、タイミングも狂わない。だから、打席で迷うこともなくなったんです」、「本当に夢を見てる状態で周りの動きがスローになった。プロに入ってから、バッティングの事ばかりでテレビを見ても心から笑った事がなかったんですが、初めて心から笑えたんですね」と述べている。

また、「それまでは、いくら自然体をつくり、そこへ魂を吹き込んでバッターボックスに立っても、結局『バッティングでいちばん大切なのはタイミングだ』という思いを捨てきれなかったんです。だから、ヒットを打ったり打ち損じたりするたびに、タイミングが合った、狂ったと一喜一憂してた。しかし、臍下丹田に自分のバッティングフォームが映るようになると、ピッチャーとのタイミングがなくなってしまった」、「ピッチャーの投げたボールが、指先から離れた瞬間からはっきりわかる。こっちは余裕を持ってボールを待ち、余裕を持ってジャストミートすることが出来た。だからタイミングなんてなくなっちゃったんです。最初からないから、タイミングが狂わなくなったんですね」、「自分の脳裡に自分のバッティングの姿がよく映るんです。 目でボールを見るんじゃなくて、臍下丹田でボールを捉えているから、どんな速い球でもゆるい球でも精神的にゆっくりバットを振っても間に合うんです。ちょうど夢を見ている状態で打ち終わる。その姿ははっきり脳裡に映っていながら、打ち終わるとスッと夢から覚めて我にかえって走りだす、そのようなところまでいかせていただきました」とも語っている。