高齢化社会と「論語」

2021-03-13 18:36:25 | 日記

(湯島の孔子像・引用)


今年は渋沢栄一がNHK大河ドラマ登場と新・1万円札の肖像で話題に
なっています。
孔子は紀元前551年(いぬ歳生まれ)、紀元前479年(いぬ歳に死去)
(73歳)と図書に記載されています。
恐らく当時としては長命とされたことと思います。
亡くなったのち、紀元前245年ごろに編纂されたようです。
日本では正平19年(1364年)に正平論語が出版され東洋文庫蔵に
なっているそうです。

(写真・江連隆著から・東洋文庫蔵)

それから2千数百年、日本では高齢化社会になっています。
孔子の時代の平均寿命はデータもなく、推測しかありません。

「吾れ、十有五にして学を志す。
 三十にして立つ。
 四十にして惑わず。
 五十にして天命を知る。
 六十にして*耳順(みみしたが)う。 
 七十にして心の欲する所に従いて矩(のり)を踰(こ)えず」

*耳順(六十歳になると思慮分別もできて、他人のいうことを
    素直に聞くことができる

論語に書かれた孔子さまの自分の一生を回顧した言葉ですが、
令和の時代の今であれあばどんな言葉を残されたのでしょう。

老人のブログですから、ちょっとお遊び的に
「八十歳ヲ傘寿トイイ、八十一歳ハ 半寿、八十八歳ハ 米寿、八十九歳ハ
 粋寿トモ イイ、九十歳トモナレバ卆寿ト申シ 今ヤ稀デナシ、
 平成、令和ノ時代トモナレバ白寿(九十九)更ニ更ニ 百寿トイウ
 長命モ メズラシカラズ」

(半寿の半を分解すれば八十と一なり、八十九歳は粋を分解すれば
 八十八と九十の中間なり)

 そして
「傘寿の年齢トモナレバ、生離死別ナク健康デアレバ自由奔放、
 春風駘蕩ノ気分デ心ユタカニ自立シタ生活ヲ目指スベシ」
「傘寿ニ至ル人生ノ経験ト知恵ヲ孫ヤ子ニ有益ナルベク授ケルベシ」



写真(引用)は葛飾北斎88歳の作と伝えれています。
小布施・岩松院の天井画です。
当時は恐らく焼肉など食べなかったと思いますが!パワフルです。
そして大らかな感じがしませんか。

最近、世の中はプラス志向がめっきり消え去り何となく大らかな
雰囲気はなくなりつつあるようです。
余りにも情けない事件が多すぎますが,プライベートな他人の不倫にも
にわか評論家が続出しています。

論語を熟読したわけではありませんが、夫婦のあり方、家族への
接し方には及んでいないようです。
そして論語における注釈書は非常に多く、遠く江戸時代から
書かれていて手に取る本によってまちまちの解説です。

念願叶って孔子さま所縁の曲阜へ行ったのは5~6年前。
記憶力散漫となり、写真を見ては思い出す程度ですが。

振り返りますと当然のことですが人の一生はそのひと限りで
完結します。
折角、人それぞれが貴重な経験などから学んだ知恵やノウハウは
その人が亡くなれば同時に消滅してしまいます。
孫や子があれば、伝える技術も大切な気がいたします。

新聞を読めばカタカナの横文字が並ぶIT時代ですが、2千数百年前の
論語が今も読み継がれているのは少し不思議ですね。





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梅の木・剪定時期って今でしょうか

2021-03-11 21:11:45 | 日記


今日はポカポカ陽気でした。
コロナ禍でもあり、近場で梅の花を愛でようと岐阜県の百梅園へ
参りました。
場所は新幹線・岐阜羽島駅から西へ約2~3km。
安八町という輪中(わじゅう)でも有名なところです。
百梅園は梅の種類も豊富ですが、梅の木は全部寄付されたものです。

到着して、何か様子が違う感じです。
(う~ん、枝が結構短いものばかりダ。)
近くへ寄って見てみますと最近剪定された後が痛々しい感じです。

しだれ梅も何本かあるようですが、見当たりません。

何と職人さんが剪定の最中です。
少し声を掛けて聞きました。
「梅の木って、今が剪定の時期でしょうか?」
「ええ、そうですが・・・」

梅の花を愛でるのは通常、3月下旬ごろ、早くても20日ごろまでは
鑑賞時期と思いますが。
違いますか?

観光客の目前でしだれ梅を剪定する風景とは、ちょっと哀しい気持ちです。
駐車場の一角に剪定された枝が積み上げられていました。
ちょっと残念!
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ブロッコリーとノコギリ

2021-03-09 10:12:42 | 家庭菜園



ブロッコリーは一般的には真夏の7月頃種蒔きし、8月下旬に
苗の植え付け、11月ごろ収穫です。

スーパーなど店頭に並ぶのは花蕾(カライ)部ですが、収穫時期に
その花蕾部分の一部を残しておけば、翌年の初春にはまた成長して
サイズは小さめですが収穫を楽しめますね。

その収穫後の撤去が結構苦労します。
幹と申しますか茎と申しますか中心部分はまるで細めの木材のサイズ。
結構太くて硬くハサミではまるでカット不可能で小生はノコギリで
切断しています。
茎の柔らかい部分はハサミでカットし畝に埋めますといずれ土になります。

写真2番目、ハサミとノコギが見える方は燃えるゴミに、左側は畝に
埋めます。

過日、ブログに書きましたがヒヨドリは葉の部分が好物で、ネットを
被せないと丸裸にされてしまいます。

ヒヨドリは逃げ足速く、近くでにんげんが立ち去るのを待機しています。

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一宮市三岸節子記念美術館・自画像展

2021-03-05 09:22:51 | 日記


愛知県一宮市の「三岸節子記念美術館」で画家たち59人の作品展が
今月3月14日(日)で開催中です。
併催して高校生の自画像展も展示されています。

物故者作家の作品が多いですが現在、活躍中の作家作品も展示です。
主な作家は
三岸節子・三岸好太郎・黒田清輝・青木繁・安井曽太郎・梅原龍三郎・
岸田劉生・東郷青児・荻須高徳・杉本健吉・絹谷幸二・鬼頭鍋三郎・
武者小路実篤・木村荘八・鳥海青児・岡田三郎助・小出楢重
まど錚々たるメンバーです。

写実を極める自画像もあれば、心の内面を写し取る観念的な絵、
スケッチ的な即興的な絵など多彩です。
描いた当時の年齢をみますとほとんどが20代の自画像で、最高齢でも
50代の絵が僅かある程度です。
自画像を描く気持ちというのは学生時代を経て、やがて社会人として
溶け込んでいく中で人生の第二段階の自分の姿を記録していく所作かも
知れません。




高校生の作品は鉛筆画ですが多分サイズ的にはA-2(594X420)程度と
思いますが1年掛けての力作です。
まるで写真のように細密画です。
1年生だけは制作時間が多少短いようですが。
(高校生の作品は撮影自由でした)

展示されていませんがレンブラントは自画像を50~60枚も描いていたと
されています。

こうした作品展を見ていますと少し触発されることもあります。
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雛祭りのお飾り

2021-03-01 14:18:50 | 日記


♫あかりをつけましょ ぼんぼりに~♪

むかし懐かしい音楽を思い出します。
むかし、むかしのことは良く覚えていますが、
昨夜は何をたべたのやら、すぐには思い出せません。
ましてや一昨日の夕食はなんだっけ!

お内裏さまの位置がちょっと違っている、と思われませんか。

関東では向かって左側がお内裏さまですが
京都などでは逆にお内裏様は向かって右側。
ということはご先祖が京都でこの掛軸を入手した、という
ことになりそうです。

謂れは京都御所・紫宸殿でのご即位の式典は掛軸の如くだったようです。

その後、写真などで拝見しますと歴史的な経緯があって天皇陛下は皇后陛下の
右側にお立ちになることが多いようです。
皇居内でも旅先でも車にご乗車のときも、ほとんどの場合、おふたりの位置は
同様ですが詳細は知りません。

小生、自由な身の現在は春夏秋冬、季節の変わり目に鈍感になりつつあり、
「そうか、コロナ、コロナと言っている内にもうお雛様の季節だナア」

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