人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

吉田 茂の生活

2020-02-24 09:09:52 | 日記


偶然っていうのはあるんですね。
2月18日に吉田 茂をブログにアップしましたが偶然にも本日24日にTV東京系で
「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理・吉田 茂」が放映されることを
番組紹介で知りました。

(2時間30分番組ですから録画でゆっくりと)

そこで、ここではエピソード的に書棚にあった雑誌「サライ」(1990.5.17.号)から
少しご紹介させていただくことに。
写真は昭和41年4月29日、皇居に参内したときの姿。
杖は昭和天皇から贈られた恩賜の鳩杖。
フロックコートにシルクハット姿です。


食前にはシェリーを楽しみ、その後には愛飲のスコッチウイスキーのオールドパーを。
氷を落としたロックグラスにゴボゴボと注いで飲んだそうです。



読書はほとんど洋書であったという。
ミステリーも結構読んでいたようですが銭形平次捕物控も読んでいたとか。

今の政治家ってどんな本を読んでいるんでしょうか。








浴室には和船の形の浴槽が。

ユーモアを解し、一流品を愛した頑固な明治人の大人の贅沢。
中途半端なものに手を出さず、相続した大金を惜しげもなく使い果たした男。

車は好んでロールス・ロイスに乗ったそうですが英国貴族を気取っていると
マスコミから格好の餌食でした。
そして昭和29年、西ドイツのアデナウアー首相が訪日の際に借款の見返りに
ベンツを購入したという。
360億の借金の見返りにベンツ1台!
このベンツは吉田茂よりも運転のし易さで運転手が大喜びだったという。

敗戦直後の日本、アメリカのマッカサーと対等にやり合った吉田 茂は当時の
新聞などで結構叩かれたり、国民からの評判も決していいものではありませんでした。


佐藤一斎「言志四録」に「後世の毀誉」の項に

当今の毀誉はおそるるに足らず。
後世の毀誉はおそるべし。
一身の得喪は慮(おもんばか)るに足らず。
子孫の得喪は慮る可(べ)し。

  現世で悪くいわれようが、褒められようがそれは恐るるには足りない。
  後世になって悪く言われたり、褒められたりすることは恐ろしい。
  わが身の得失、利害は心配するに当たらないが、子孫に及ぼす影響は
  充分に考えておかねばならない。

吉田 茂は在任当時、個人的なことよりも国の行く末を最優先したとされています。
今の時代は絶対的な権力を握っているのは大衆のようです。
イギリスのEU問題で有権者の1票が行方を決めました。
有権者の高い見識を求められている時代のような気もいたします。

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