千字文(その16)

2022-09-07 19:44:17 | 篆刻


徽宗の千字文
(下記の篆刻千字文と句の数が異なり、完全に一致ではありません)



中国・徽宗皇帝は約300人いた皇帝の中でも最も暗君だった
そうです。
暴君ではありません。
政治には全く関心がなく、芸術家としては断トツのトップの天才。
引用している書もその一端です。

以前、中国上海の豫園に参りました折、奇岩に驚きました。
この太古石にも異常なくらい執着心があり集めていたそうです。
暗君だったとしても作品は脈々と残るんですね。
同じように国防費を頤和園の造園のため流用して悪名高い西大后
、今では世界遺産に登録され人気のスポットになっています。
歴史は一言では語れないこともあります。



作品、右から

藉甚無竟   名声は高まって極まりなくなる
       「藉甚」は評判や名誉が高いこと

學優登仕   学問をして余裕があれば官位について朝廷に仕え

攝職従政   職務をとり、政治を行う

存以甘棠   甘棠(山梨)の木を(伐らずに)保存して
       (君子を慕い)

去而益詠   いなくなっても詩を詠じて前より一層慕う
       (周の武王の弟の召公をほめている)
       人々はその召公が去ってもその徳を偲び
       その木を切らなかったという。

千字文も以上で約1/3程度です。
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洗剤のキャップ・開け辛い

2022-09-07 08:02:58 | 日記


高齢による衰えを実感すること、色々あります。

例えば液体洗剤のキャップ、開けるのに結構なチカラが必要です。
キャップが小さく、指で引っ掛ける箇所もないためです。
たかが洗剤のキャップですが、時々家内から2リットルのペトボトル
の開けるのを頼まれたりもします。
ジャムなどのキャップは道具を使用して開けています。

家庭菜園用の苦土石灰、種粕なども20kg入れで、ホームセンターで
購入後、車のトランクに入れたり出したりにもその重さに往生します。

高齢の衰えを自覚させられる場面って、結構あります。

商品企画者は当然、若い人たちですから高齢者のチカラの衰えを
実感できず企画する自分たちを基準にするのでしょう。

家電製品の説明書でも小さな文字で印刷されていますと
いちいちメガネを掛けないと読み取れないこともあります。

世の中に置きざれにされていくが如きの経験でした。




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