中村不折・書と篆刻・千字文(その2)

2022-02-04 14:16:34 | 篆刻


中村不折(1866~1943)の書、千字文の作品はちょっとマネの
できない書体です。
一見、稚拙のように思いますが何故か親しみを感じませんか。
不折流の書。
不折は画家でもあり書家でもあって、昭和11年、71歳のときに
個人で書道博物館を開館。
書画作品を売り、そのお金で中国の石碑・刻石・造像碑・仏像・
玉器・陶文・瓦当など貴重な古代作品の購入に充当して
個人収集の博物館を設立した方です。
現在は台東区立書道博物館として運営されています。

個人でよくぞここまで収集された、と驚きと感服です。

拝観したのは6~7年前、記憶が徐々に薄れてきています。
JR上野駅から先のJR鶯谷駅下車(北口)徒歩5分程度です。



図(小生・刻作品)、右から
秋収冬蔵  寒さが来ると暑さは去って行き、秋に収穫して
      冬に蓄える

閏餘成歳  閏月で1年を完成させ、
    
律呂調陽  音律の律呂をもって陰陽を整える

雲謄致雨  雲は空に謄(のぼ)って雨を降らせ

露結為霜  露は凝縮して霜となる

昨日、恵方巻購入のため開店10分後に家内が
著名な魚介類・寿司販売店に参りましたところ
レジには30人ほどの行列だったとか、諦めて
スーパーへ。
まあコロナ自粛で気分転換程度の購入ですが。
考えることはどなたも同様のようで。

コメント
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