中村不折(1866~1943)の書、千字文の作品はちょっとマネの
できない書体です。
一見、稚拙のように思いますが何故か親しみを感じませんか。
不折流の書。
不折は画家でもあり書家でもあって、昭和11年、71歳のときに
個人で書道博物館を開館。
書画作品を売り、そのお金で中国の石碑・刻石・造像碑・仏像・
玉器・陶文・瓦当など貴重な古代作品の購入に充当して
個人収集の博物館を設立した方です。
現在は台東区立書道博物館として運営されています。
個人でよくぞここまで収集された、と驚きと感服です。
拝観したのは6~7年前、記憶が徐々に薄れてきています。
JR上野駅から先のJR鶯谷駅下車(北口)徒歩5分程度です。
図(小生・刻作品)、右から
秋収冬蔵 寒さが来ると暑さは去って行き、秋に収穫して
冬に蓄える
閏餘成歳 閏月で1年を完成させ、
律呂調陽 音律の律呂をもって陰陽を整える
雲謄致雨 雲は空に謄(のぼ)って雨を降らせ
露結為霜 露は凝縮して霜となる
昨日、恵方巻購入のため開店10分後に家内が
著名な魚介類・寿司販売店に参りましたところ
レジには30人ほどの行列だったとか、諦めて
スーパーへ。
まあコロナ自粛で気分転換程度の購入ですが。
考えることはどなたも同様のようで。