とこしへに われをのがれて いつはりの 美人をわれと なすすべもがな
*ひさしぶりに何か書きましょう。今は馬鹿に妨害されて、頭が重く、言葉が浮かびにくいのですが。
今の世の中、天使の真似をした偽物の美人がそれはたくさんいます。かのじょがじつに美しかったものですから、それにしびれた馬鹿が一斉に真似をしたのです。天使レベルに顔つきの整った女があふれるほどたくさんいる。みっともないなどというものではありません。
彼女らは天使になりたいのだ。のぞみのものになれるなら、天使というものになりたい。そうなれば、本当の自分のことなど忘れて、芯からすっかりきれいなものになれて、みんなに愛されるとでも思っているのでしょうか。
しかし本当の自分から逃れるすべなどない。馬鹿が自分以外のもっといい自分になろうとして、本当の自分から逃れようともがいてももがいても、本当の自分は自分に張り付いて離れない。それは逃げようとすればするほど、妙なものになって自分を追いかけてくるのです。
嘘をかぶって、天使のふりをしても、その裏にある本当の自分がうめいている。表面をどんなに上手に真似しても、目や表情から本当の自分が漏れ見えてくる。馬鹿は自分を否定すればするほど、本当の自分がゆがんできて、それが目つきや表情のゆがみとなって表に出てくることに気づいていません。それが破壊的に醜いということに気づいていません。
もう馬鹿なことはやめなさい。嘘は嘘。本当にはならない。嘘を本当のことにする方法など、この世界のどこにもないのです。
自分以外の美人になりたい、天使になりたい。それは自分がつらい病にかかった馬鹿の、見果てぬ夢です。いえ、おろかな幻なのです。蜃気楼のように、どんなに追いかけても追いつけない。
愚かな夢を追いかけるのはやめなさい。本当に美しくなりたいなら、嘘はかなぐり捨て、本当の自分を正直に背負い、それをまっすぐに美しく生きていくのです。
本当の美人になる方法は、それしかないのですよ。