ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

はいのこうや

2017-02-24 04:26:31 | 短歌






あいなくて はいのこうやに みるゆめは いーいこーる えむしーじじょう






*今日は少しユニークなものを選んでみました。わたしたちは古語で詠むことが多いので、これは珍しい作品です。本館で発表した彼の作品ですから、覚えている人もいるでしょう。

E=mc2というのは、アインシュタインの公式ですが、相対性理論など難しくて何もわからない人でも、この式は知っているでしょう。Eはエネルギー、 mは質量で、cは光速度のことです。

ようするに、エネルギーと質量は等しいものだということらしいが、これは本当は、神が存在しないという仮定をしなければ、成り立たない公式です。

エントロピーなんて言葉もありますがね、あれもそうです。神という存在がおらず、すべてをよくしていこうとする美しい存在の意志が全く存在しなければ、世界はこういうものになる、という考えを表現しているものです。

物理学とはそのまま、「物」だけの学問なのです。

難しい計算の世界を、無理して泳がなくていい。まあごくごく簡単に言えば、家をきれいにしようと掃除をする人がいなければ、家は際限なく散らかっていくということと、そう変わりはありません。

何もしなければ、あらゆるものは乱雑に崩れていき、意義を薄めてゆき、愛が抹消され、すべてが壊れていくのです。

E=mc2とは、神の存在を否定してしまった人間が、神のいない世界を垣間見た時に、自分の夢に刻した、大いなる幻論なのです。本当はこれは、成立するはずがないのです。なぜなら、神は、いらっしゃるからです。

あらゆる存在の幸福のために、あらゆる偉大な創造をなしていこうとする、あまりにも大きく美しい存在が、まるで大洋に棲む魚の数のようにたくさんいらっしゃる。それゆえに、あまりにも美しくすばらしい創造が永遠に繰り返される。それこそが真実なのです。

宇宙は、崩壊ではなく、繁栄の方に、常に向かっている。馬鹿というものは、愛に目を閉じているがゆえに、この明らかな真実がわからないのです。

神がいないならば、宇宙が際限なく崩壊と堕落に向かっていくものでしかないのなら、なぜ今、このすばらしい地球世界があるのか。段階の深すぎる、高すぎる秩序が存在できるのか。

世界がすべて偶然でできたというのなら、これを当たり前と考えるのはおかしい。

歌の意味は、愛というものの存在を否定し、物のみによって生きていたら、馬鹿につらいことになりすぎるという意味ですよ。アインシュタインは、かなり個性的な面白い人間ですが、E=mc2は、彼が考えていたのとは違う意味を帯びて、人類の記憶に残ることでしょう。

愛を馬鹿にして、知恵のみが発展すれば、そういう世界が見えるという意味です。その意味で、彼のなした功績は大きいとも言えますね。

この公式を頼りにして、生きてはいけませんよ。無理に無理を重ねなければそんなことはできませんが、人間は時に、自分から逃げようとして、こういう幻にすがることがある。そんなことをすれば、必ず、嫌なことになります。

愛がなくなるからです。







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