むさしの連歌会

雅な和歌の言葉で連歌を楽しむ会、一度、のぞいてみませんか?

賦何馬連歌(巻37、平成30年11月10日満尾)

2019年01月10日 | 作品集

初折表    
発句 野の色目すはうもえぎの襲かな  
名残りひかへよ秋の衣手 可矢  
第三 真澄鏡宿れる月の輝きて 初瀬  
第四 まがきの菊ぞ白さましたる 直人  
第五 置く露はほどなきものといいながら 南天  
第六 分け入る原に風のふきやむ 素拙  
第七 とめどなく流るる滝や響くらむ 純一  
第八 いかづちきざす峰の横雲  
初折裏    
第一 夕暮れて足取り早き旅の空 素拙  
第二 東下りの駒を馳せつつ 初瀬  
第三 はるばると昔辿りし道恋し 可矢  
第四 松のみ常葉里荒れにけり 南天  
第五 白雪の積もれる庵に夫を待ちて 純一
第六 胸の埋火燃えたつはいつ         素拙  
第七 重ねこし袖のわかれぞうらめしき  
第八 またの逢瀬も障りある仲 南天  
第九 うらやまじ通ひ絶えせぬ天つ風 可矢  
第十 涼しき月の照らす御社 純一  
第十一 外つ国の人あまたなる宮まうで  
第十二 霞にこもる四つの緒や誰 南天  
第十三 のどかなるしらべにのりて花ぞ舞ふ 素拙  
第十四 上野の寺に鶯の声 純一  
名残折表    
第一 舟遊び子等も集へる池の端  
第二 櫂の雫を拭ふ黒髪 素拙  
第三 水草にこごりし恨み数そへて 路光  
第四 恋せよ乙女道もあるべし 初瀬  
第五 短か夜に何やら飛びぬ魂なれや 梅豊  
第六 鳴き声高き山ほととぎす 直人  
第七 村里は風も日射しも和みけり  
第八 小春の苑に集ふ歌人 路光  
第九 冬衣ときて憩はむ長き旅 草芳  
第十 落葉ひとひら音ぞかそけき さう美  
第十一 あはれとも見する大堰の川ありて 純一 おほゐ
第十二 想ひひろごる肌寒のころ 素拙  
第十三 色わびて尾上の月は影ほそし 初瀬  
第十四 立ちそめの霧吹く風もがな 直人  
名残折裏    
第一 いづちより聞こゆる笛はきよらにて 純一  
第二 をもととし歌も学べよ ざえ
第三 夏草を分け入りて訪ふ柴の庵 さう美  
第四 天道虫ぞ歩みちひさき 草芳  
第五 袖笠をぬらす雨こそにくからむ 初瀬  
第六 いのちはぐくむやはらけき風 素拙  
第七 狭筵に盃めぐる花の下  
挙句 吉野の山に春は来にけり 直人  

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