むさしの連歌会

雅な和歌の言葉で連歌を楽しむ会、一度、のぞいてみませんか?

賦何馬連歌(巻2、平成28年8月13日満尾)

2018年02月06日 | 作品集

初折表

   
発句 繁り葉にひとむらさめの青さかな 南天  
涼しき庭をすぐる夕風 直人  
第三 おもはずもかみなりの音にふりむきて 梅豊  
第四 峰のなかばをおほふ黒雲 和雄  
第五 奥山のねぐらへ烏いそぐらむ 素拙  
第六 ひたすら願ふ雛のはばたき かず  
第七 有明けの都の月に旅立ちて 和雄  
第八 行き合ふ空の迷ふ広さよ 初瀬  
初折裏    
第一 たまさかに野に咲く花にそよぐ風  
第二 露けき原にさを鹿の声 直人  
第三 重なるる霧のまがきにふたがれて 路光  
第四 まだ見ぬ人に心ときめく 素拙  
第五 明日にこそ逢ふ身と知れど濡るる袖  
第六 過ぎにしことを思ひめぐらす かず  
第七 山寺の鐘の遠きもしみじみと 初瀬  
第八 降りしきる雪いつしかやみぬ 純一  
第九 凍てつきし池面ををしの泳ぎ来て 直人  
第十 真砂の庭に冴えわたる月  
第十一 出雲なる大き社の千木高し 路光  
第十二 舞ひの足踏む音ののどけさ 和雄  
第十三 咲きほこる花も寿く村宴 純一  
第十四 行く春惜しみ過ぐる旅人 直人  
名残折表    
第一 沖つ櫂迷ふ霞の濃し淡し かい
第二 塩やく浦に寄する白波 かず  
第三 恋ひぬればうわなりねたみあるものを 路光  
第四 問はず語りの心やあやし 和雄  
第五 すめろぎの御言葉四方に広ごりて  
第六 つはものどものいくさ果てなむ 純一  
第七 荒れし跡枯野につぼみ固きまま 素拙  
第八 嶽たつ煙などかわびしき 和雄  
第九 富士の山むかしとおなじ姿にて 梅豊  
第十 吹きくる風に秋を知るなり 初瀬  
第十一 紅葉の色まさりたるひなの宿 純一  
第十二 夕霧消えて里の静けさ 直人  
第十三 中空にひとりとどまる月の影 路光  
第十四 浦廻のあたり舟や待つらむ 初瀬 うらみ
名残折裏    
第一 運びくる都のかをりたのしみに 素拙  
第二 たふとき声は山郭公 純一  
第三 いつよりか道なきまでに茂る草 和雄  
第四 しるべも失せて雲ぞ流れる 直人  
第五 うす紅の霞の帳とばり近づきて 初瀬  
第六 東風柔らかに渡る川の面 かず  
第七 はらはらと大堰の橋に花や散る 梅豊  
挙句 里人集ひあかぬ永き日 素拙  

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
拝見しました! (南天)
2018-02-08 11:28:44
有難うございました。とても良い感じです♪ 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。楽しみにしております。
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よろしかったでしょうか (路光)
2018-02-09 17:39:06
コメント第1号、ありがとうございました。それでは、これをもとに、皆さんのご意見を聞きながら、改善・充実させていこうと思います。
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