むさしの連歌会

雅な和歌の言葉で連歌を楽しむ会、一度、のぞいてみませんか?

賦下何連歌(巻97、令和5年11月29日満尾)

2023年11月29日 | 作品集

初折表    
発句 色かはるけはひもしるき梢かな 直人  
あまたに宿る萩の上露  和雄  
第三 三日月は霧晴るるなか出でそめて 純一  
第四 静まる風に鳥の鳴き声  
第五 方々に都への道尋ねつつ  
第六 仰ぐかなたの山はるかなり  
第七 匂ひせば冬や忘るゝ岸の梅 ヒサヨ  
第八 暦の末も近きこのほど 路光  
初折裏    
第一 幾かさね袖の色々見るままに 深峰  
第二 かすみもてゆく野原しの原 梅豊  
第三 下みちの隠ろふ雪もむら消えて 南天  
第四 庭の籬に来鳴くうぐひす 弓子  
第五 逢はぬ夜をいかにおはすとまづぞ問ふ 和雄  
第六 かごとをならべ逃ぐるあだ人 直人  
第七 つれなきに住江の松も耐へ詫びて  
第八 心かよへと難波津の風 純一  
第九 君待つと恋ふる我が身のこの思ひ  
第十 かはほりの訪ふ宿に夕月  
第十一 旅にても時に衣は替へまほし 路光  
第十二 みやこはるかに出づる東路 専順  
第十三 花をけさ昔ながらの山に見て 梅豊  
第十四 のどけき春も弓やとるらん 深峰  
名残折表    
第一 若駒の牧に白雲立ち渡り 弓子  
第二 彌生とこそは空に知りぬれ 南天  
第三 しのぶれど来ぬ夜またもやかさなりて 直人  
第四 疑ひそむる夫が予言かねごと 和雄  
第五 時鳥たのめもおかぬ声聞くに 純一  
第六 咲く卯の花も明日ぞ散るべき  
第七 老い行けば庵におく身の憂しつらし  
第八 千々の想ひの尽きぬ年ごろ  
第九 たづねてぞ様をも変へむ峰の寺 心敬  
第十 鹿のそのふの縁によるべし  路光  
第十一 思ひ入るをざさが原に月待ちて 深峰  
第十二 わたる雁みゆ昆陽の池水 梅豊 こや
第十三 出で湯ぞとしるべあれかし秋寒み 南天  
第十四 露霜置くや野辺のをちこち 弓子  
名残折裏    
第一 松風は雲の果を吹き抜けむ 和雄  
第二 けぶり乱るる里の炭がま 直人  
第三 しづけさに鐘遠くなる冬の山  
第四 夕べの空は霙せしあと 純一  
第五 鳥影を映せる池の水澄みて  
第六 胡蝶のいこふ狭衣の袖  
第七 散りまがふ花を帳と思ひきや 路光  
挙句 四方の霞をはらへゑみごゑ ヒサヨ  
(注)メールによる文音(膝送り)で巻いている時、急用等で付句が難しくなった場合は、連歌七賢のいずれかの句をもって代えることにしております。

 



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