むさしの連歌会

雅な和歌の言葉で連歌を楽しむ会、一度、のぞいてみませんか?

賦何路連歌(巻98、令和5年12月9日満尾)鎌倉連歌会

2023年12月09日 | 作品集

冷泉為相卿追善 於浄光明寺

初折表    
発句 かぎりとて秋ぞとまらぬ谷のいろ 草芳 やつ
たゞつかの間もをしめ虫のね 南天  
第三 八千草の風もなびける野末にて 梅豊  
第四 荻の露こそいとゞこぼるれ 草芳  
第五 浦くれて浪路にすめる月の影 龍哉  
第六 つらつら見れどあかぬ国原 和雄  
第七 並びなき高嶺にかかる白き雲 浩朗  
第八 旅の衣も袖ゆらしつゝ 初瀬  
初折裏    
第一 春の野にうぐひすの声きこえきて 晃司  
第二 淡雪ぞ咲く庭の梅が枝 正幸  
第三 盃もめぐりの水に流れ来よ  
第四 あたたかなるか朝日さす宮 純一  
第五 遠山は赤みをおびてかゝやけり 直人  
第六 我が恋ひそめしほどのよろこび 路光  
第七 とぶらひてなごりををしむ夜もすがら 龍哉  
第八 駒かくしてよつらききぬぎぬ 南天  
第九 牧の里そことしもなく夏闌けて 和雄  
第十 扇の端にいづる三日月 梅豊 つま
第十一 みそぎしてぬさとり流す五十鈴川  
第十二 音なほ高く神風ぞ吹く 純一  
第十三 植ゑおきし花な散らしそ瑞籬に 宜博  
第十四 子らの遊べる長閑なる原 由季  
名残折表    
第一 雲居までひばりきほひて揚るらむ 路光  
第二 霞消えゆく春のくれかた 直人  
第三 へだてせぬ逢初め川ぞたのもしき 南天  
第四 はなだの帯も結ぼほれつゝ 初瀬  
第五 薫き物のかをりに心乱されて 純一  
第六 終ひの栖と定めてもいさ 宜博  
第七 積む雪にかよふ人なき杣の道 由季  
第八 法読む声も凍つる岩室 路光  
第九 彼の岸を願ふいのりも年をへて 直人  
第十 しるしや幾重雲のむらさき 南天  
第十一 秋風の吹くにまかせて破れひさし 初瀬  
第十二 何急ぐらむかりの一列 純一  
第十三 ためらひも十六夜なれば殊ならず 宜博 ことならず
第十四 旅の枕のそぞろ寒けし 由季  
名残折裏    
第一 笠を打つ天つ水音しげくして 路光  
第二 あやめぞかをる池のかたはら 直人  
第三 立ち来たりまづは言問ふ唐衣 南天  
第四 色も照る日も舞はむひとさし 初瀬  
第五 山里はあはれなるままかげろひて 純一  
第六 鄙に都に飛ぶや初蝶 宜博  
第七 時は今目の限りなる花の雲 由季  
挙句 円居うらゝに満つるゑみごゑ ヒサヨ  

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