むさしの連歌会

雅な和歌の言葉で連歌を楽しむ会、一度、のぞいてみませんか?

賦青何連歌(巻99、令和6年1月25日満尾)

2024年01月25日 | 作品集

初折表    
発句 梅が枝にまづあらたなれ朝日かげ 梅豊  
ほのかに匂ふ萌ゆる草々 和雄  
第三 山もとははや鶯の鳴き出でて 純一  
第四 峰越えゆけば海原の見ゆ  
第五 秋来ぬとつぐる初風すぐる野に 直人  
第六 霧晴れわたる音もなき里 純一  
第七 おばしまを射し入る月はさやけくて 和雄  
第八 おりたつ庭になびく白菊 直人  
初折裏    
第一 苔の生す道の岩根に濡つ雨 むす、そぼつ
第二 裾からげつつ歩み運ばむ 和雄  
第三 垣間見しその面影を忘られじ 純一  
第四 せめて果さむたまゆらの恋  
第五 雪もよの宵に訪ひくる人もなし 直人  
第六 誰聞くべきや古寺の鐘 純一  
第七 家をいでてうき世の塵をはらすらむ 和雄  
第八 山の庵にぞ雲をながむる  直人  
第九 いかづちの去りて涼しき夕月夜  
第十 風かぐはしの武蔵野の原 和雄  
第十一 老いてなほ仮の宿りかいかがせむ 純一  
第十二 命待つ間に向かふ故郷   
第十三 かくれ咲く花をわが身と誰や見る 直人  
第十四 あたたかげなる大内の山 純一  
名残折表    
第一 北の空こころゆたけく雁いにて 和雄  
第二 川の流れを友とする雲  
第三 さだめとてすゑのはかなきわが思ひ ヒサヨ  
第四 胸にやどれる君がゑみ顔  
第五 さむしろに片敷く衣凍てし夜 弓子  
第六 四つの緒さへや声途絶えけむ  深峰  
第七 色見えぬ香のひとくゆりのこしつつ  初瀬  
第八 蓬が門に露むすぶころ  南天  
第九 なくもたゞ嵯峨なればとやきりぎりす 梅豊  
第十 千木高き空秋ぞくれゆく  直人  
第十一 冷じき風の社に吹きすさび  
第十二 身にしむ月の映ゆる池なみ 純一  
第十三 都へと心ははやる鄙の路 和雄  
第十四 広野に遊ぶ駒寛げり ヒサヨ  
名残折裏    
第一 長閑なる山の若葉のふかみどり  
第二 垣穂の先の雲のかけはし 弓子  
第三 夕づく日やゝ半蔀にうつろひて はじとみ
第四 ところどころにひむがしの風 初瀬  
第五 氷とき行く下水の音はやみ  深峰  
第六 けさ百千鳥さしつどふらし 梅豊  
第七 花のゆき降る梢をば惜しみ来て 南天  
挙句 霞のひまに袖のいろいろ  


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