むさしの連歌会

雅な和歌の言葉で連歌を楽しむ会、一度、のぞいてみませんか?

賦何風連歌(巻27、平成30年3月30日満尾、古河花の下)

2018年04月01日 | 作品集

花の下法楽連歌 耕閑軒兼載翁追善 於古河満福寺 わたらせ座

    (巻26と名残折表第六までは同じです)

初折表  
発句 花さかり雪もまことのみ山かな 兼載
筑波嶺わたるうららなる風
第三 のどけしなけふは霞とつどひきて 初瀬
第四 深きゆかりに歌のさ筵 路光
第五 高き名をしたひ詠みつぐ村里に 直人
第六 遠方かけてきぬた打つ音 純一
第七 宵の池いづくに月や浮かむらむ 和雄
第八 あくまですめるこれ秋の水 南天
初折裏  
第一 もみぢ葉と流れに添ひて行かばやな 可矢
第二 鹿鳴く道の旅ぞさびしき 梅豊
第三 夕されば明かき灯しの宿もがな 素拙
第四 忘れがたきは残る袖の香 純一
第五 忍ぶれど我が名立つ世のうらめしや
第六 色に出でぬと伝へしは誰 梅豊
第七 山並はしぐれの雲にかくされて 和雄
第八 雪のもよひに急ぐはは鳥 路光
第九 風さわぐ小笹の外は音もなし 直人
第十 ささ波ひかるおぼろ夜の月 素拙
第十一 やうやうに洲浜の水もぬるみけり 南天
第十二 あなたこなたの春のおとづれ 深峰
第十三 いとざくら嵯峨の御寺は色映えて 純一
第十四 法説く声の絶えぬ永き日
名残折表  
第一 いにしへを偲ぶよすがも何せむに 路光
第二 涙ばかりの老いの行末 和雄
第三 杖のみやかたへの友となりぬらむ 南天
第四 百夜通へる人もありしを 梅豊
第五 もの言ふも涼しき風に誘はれて 純一
第六 木の下闇にふるる指先 直人
第七 橘の花の香にほふ神のくら 路光
第八 今ひとたびとたづねゆくらむ 梅豊
第九 宿りして都心をなぐさめよ 和雄
第十 古き玉章読みかへしたり 伸子
第十一 白露に消えし命を惜しむらん 美奈子
第十二 いづくに鳴くや初雁の声 加奈子
第十三 山の端にまさに出で來し月の影 直人
第十四 色なき風に尾花波寄る 純一
名残折裏  
第一 垣間めば荒れにし庭の水清し 美奈子
第二 さぞな奥道雪深からむ 和雄
第三 雲おそく旅行く空につれだちて 梅豊
第四 国の境を踏みて幾年 路光
第五 あはれなるうぐひすの音のをちこちに 純一
第六 衣を解きていこふ春の野 加奈子
第七 花の門ひろがり咲きぬ許我の寺  伸子
挙句 めでたき里に千代ぞ寿ぐ 直人

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